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ウルトラマンジード最終回「GEEDの証」  〜クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?

『ウルトラマンジード』序盤評 〜クライシス・インパクト! 平行宇宙のひとつが壊滅&修復! その原理とは!?
『ウルトラマンジード』中盤総括 ~父とキングの力も! Wヒーロー・特オタ主人公・ラブコメ! 希代の傑作の予感!?
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ウルトラマンジード』最終回「GEED(ジード)の証」 〜クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?

(文・T.SATO)
(2018年2月11日脱稿)

ウルトラマンジード』最終展開の出来はいかに!?


 意欲作『ウルトラマンジード』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170819/p1)もついに完結。その最終展開の出来はいかに!?


 ウ〜ム。筆者個人は終盤直前までの展開にかぎれば、『ジード』という作品が大スキだし、高く評価もしているけれども、この最終展開は個人的にはイマイチとはいわないけど、イマ半だったかもしれないなぁ。
 別に駄作だったとか失敗作だったとか云う気はなくって、充二分に及第作だったけど、先行した直前4作品の2010年代のウルトラシリーズ作品と比べると、最終展開にふさわしい通常回の敵とは異なる巨悪の襲来がもたらす絶望感、大スケール・大バトル・大逆転劇がもたらすスカッとした勝利のカタルシスは少々欠如してしまって、良くも悪くもシメった人間ドラマ寄りになってしまった感がある。


●『ウルトラマンギンガ』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200819/p1)における、漆黒の人型巨人のラスボス・ダークルギエルとの最終決戦!
●『ウルトラマンギンガS(エス)』(14年)における、正義側の防衛隊の秘密基地の建造物と融合してしまった巨大怪獣との攻防劇!
●『ウルトラマンX(エックス)』(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200405/p1)の世界における、怪獣出現の元凶である人型のラスボス怪獣の襲来&対決!
●『ウルトラマンオーブ』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170415/p1)における怪獣、通称・魔王獣たちのラスボスにふさわしいボリュームある体躯(たいく)のマガタノオロチとの東京都心での大バトル!


ジードvsベリアル! 刀剣少女vsSF作家先生! 2つのバトルの分断


 それらと比すると、『ジード』最終回のヤマ場は、


●我らがウルトラマンジード vs ジードの父にしてラスボスで悪しき黒きウルトラマンであるウルトラマンベリアル
●メインヒロインである刀剣少女 vs ベリアルのしもべであり、正体は宇宙人でもあったダンディーなSF作家センセイ!


 の2つの要素に分散してしまっているともいえる。


 しかも、後者側の決着は、問答無用の大悪党をヤっつけて爆発四散させ、ヤッたぁ〜、ヤッたぁ〜! メデタシ、メデタシ……オ・シ・マ・イ。といった気持ちのイイのノリのものではない。ほとんどキチガイの域に達しており、余命いくばくもなくなっていた、SF作家センセイの自滅がごとき死で終わる。
 役者さんの狂気あふれる迫真の熱演ともあいまって、その我を失い正気も失った最期(さいご)の姿には憐れささえ漂い、今際の際(いまわのきわ)のSF作家センセイに対して、刀剣少女も文字通りの真剣勝負を中止して、ウソ偽りでもベリアルさまのフリをしてみせて、


「アナタの人生に意味はあった。ベリアルの役には立ったのよ(大意)」


とねぎらいといたわりの言葉をかけてあげる。その偽りの感謝の言葉に、ようやく自身が認められて報われた想いがしたのか、安堵の表情で彼は死出の旅に出る。


 打倒すべき強敵から憐れむべき弱者へ転落した悪党への、広いイミでの優しいウソも交えたオトナの態度での赦(ゆる)し……。ドラマ的・テーマ的にはそれなりに高度で、単なるフィクションを超えて現実世界における人間交際の機微の面でも含蓄があった決着ではあった。評論オタクとしては、その一点だけでも内実を腑分けして延々と記せる語り甲斐もある描写であったとは思う。
 とはいえそれゆえに、適度におバカな痛快娯楽アクション作品としては、おキラクに楽しむことができなくなってしまう半面もある。


少女vsSF作家の因縁の重さを、ウルトラマン勢揃いの華で中和か!?


 スタッフもバカではないのだから、そのことにもちろん気付いてはいただろう。その分、前者のウルトラマンジードvsウルトラマンベリアルの戦いのパートは、ジードの全5形態が一挙に同時に出現!
 歴代ウルトラマンたちも顔見せ程度ではあるけれど、チラリと登場させて、少しでもハデハデ・にぎやかなものとすることで、後者の等身大バトルのシメっぽさは中和して、人間ドラマ&アクションを並列させつつ、勢いで押し切ろうとしたフシもある。


 ジード・プリミティブ!
 ジード・ソリッドバーニング!
 ジード・アクロスマッシャー!
 ジード・マグニフィセント!
 ジード・ロイヤルメガマスター!


 近く(?)は仮面ライダー電王の全4形態が、ラストバトルで同時に大活躍する『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080215/p1)。
 古くは仮面ライダーブラック・RX・ロボライダー・バイオライダーといった同一個人の全4形態が『電王』同様、複数の異なる時間からタイムマシンによってか連れてこられて共演を果たす3D映画『仮面ライダー 世界に駆ける』(89年)。
 コレはコレでタイプチェンジが常態化して久しいヒーロー番組における、常套のご都合主義ではある(笑)。しかし、ご都合・フィクションなりの原理や由来・ロジックを最低限、持たせているあたりが好印象なのだ。


 ご存じ、ウルトラマンジードの全5形態は、ウルトラの星の科学者・ウルトラマンヒカリが製造した小型携帯アイテム「ウルトラカプセル」に秘められた先輩ウルトラマン個々の能力を模した力を利用することで、タイプチェンジできるとされている。


 そこで、この全5形態が一斉出現を果たす直前、


●ウルトラの星のエメラルド色のクリスタルな建造物群を背景にした初代ウルトラマンウルトラセブンウルトラマンレオウルトラマンヒカリが、次元を超えて昭和ウルトラの宇宙に届いた、ジードの熱血ド根性に気付いて呼応する
●昭和とは別宇宙のウルトラマンコスモスも気付くが、背景が惑星ジュランなのはうれしい(コスモスと分離したムサシ隊員の方の移住先だけど・笑)
ウルトラマンゼロウルトラの父は(ある意味ではウルトラマンキングも)、ジードvsベリアルの戦いの場にはすでにいる


 よって、コレらの描写は単なるにぎやかしを超えて、初代マン(とベリアルのカプセル)の力を借りたジードプリミティブ、セブンとレオの力を借りたジードソリッドバーニング、ヒカリとコスモスの力を借りたジードアクロスマッシャー、ゼロと父の力を借りたジードマグニフィセント、キング(とベリアル〜)の力を借りたジードロイヤルメガマスターが今回、緊急例外的に同時に併存できた一応の理由を、映像的にも補強してくれる。


 さらには、イメージ・心象映像とはいえ、ベリアルさまが闇落ちする前、両眼も吊り上がっておらず、赤と銀の正義の姿をしていたころのウルトラマンベリアル・アーリースタイル(=早期・初期形態)までもが登場!


ウルトラの父ことウルトラマンケンvsウルトラマンベリアル


 加えて、ラストバトルの第1戦敗退とリベンジ第2戦の間には、あのウルトラの父が昭和ウルトラの宇宙から次元を超えて、ジードが活躍する世界の地球へと助っ人参戦!
 劇中でも、正義の宇宙人連合組織・AIBのヒミツ基地のコンソール端末が検知した分析結果を受けて、黒スーツ姿なのにズッコケ(笑)のサブヒロイン・愛崎モアが「別宇宙(!)から来た」と報告し、劇中マスコミも「ウルトラマンジードやウルトラマンゼロとは異なる別のウルトラマンだ!」と実況中継するあたりも、イイ意味での設定フェチ描写で、そのていねいさもマニア心をくすぐる。
 3万年前の暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人によるM78星雲・ウルトラの星への侵攻=ウルトラ大戦争の際には戦友であり、その後は袂を分かったウルトラの父ウルトラマンベリアル! 彼らが旧友同士であったという設定も忘れず、後年の名誉称号である「ウルトラの父」の名ではベリアルには意地でも呼ばせず、「(ウルトラマン)ケン」という本名でシリーズ中盤回と同様に呼ばせつづける、少々マニアックでもナチュラルなキャラ描写の一貫性も、マニアや怪獣博士のケがある子供たちを喜ばせると思う。


 むろん、幼児や同伴視聴していたパパ・ママ層の大多数には意味が取れなかったノイズ音声ではあろうけど――何の予備知識もなく「ケン」こそがウルトラの父の本名であると察することができたリテラシー(読解能力)の高いパパ・ママ層もごく少数はいたろうが――、「ケン」の語句が何を意味するかが理解はできなくとも、この『ジード』という作品自体が理解困難となるような代物ではなく(笑)、遅滞なくサラッと流れていくような瞬時の一単語に過ぎないのだから、この程度のお遊びやマニアくすぐりは、スタッフたちの独り善がりに堕(だ)すこともナイ、巧妙な点描だとして評価してもイイと個人的には考える。
 むしろ、即座に(あるいは永遠に・笑)理解はされなくとも、このテの歴代シリーズの各種設定に基づくキーワードなどを適度に散りばめておき、長じてからでの再視聴やネットサーフィンなどで、そのマニアックな世界観的奥深さに改めて感嘆させるような類いの消費も可能とするくらいの懐(ふところ)の深さが作品にはあった方が、歴代ウルトラシリーズ群をマニア・ファン・オタクたちに長年月にわたってアキさせずに関心をゲットしつづけるための戦略という意味でも、有益ですらあるともいえるだろう。


宇宙を修復するため宇宙と合体していたウルトラマンキングが遂に復活!


 オーラスでは、『ジード』世界の「地球」どころか、6年前(?)にベリアルさまが東京上空で炸裂させた「超時空消滅爆弾」で一度は崩壊した『ジード』世界の「宇宙」を修復するために、宇宙の膨張速度を考慮した最新の天文学的知見によるとおそらく最低でも半径465億光年以上の超広大さがある「宇宙」――『ジード』の舞台となった平行宇宙の大きさだとは限らないけれども(笑)――。
 その「宇宙」そのものと合体することで拡散・稀釈化! 「時空」それ自体を縫合・修復していた、その能力はほとんど天地創造の神さまレベルにまで達してしまったウルトラ一族の長老・ウルトラマンキングまでもがついに完全復活!
 映画ではともかく、TV作品では久々にウルトラの父ウルトラマンキングまでもが同一画面にそびえ立つスペシャル感も醸し出している。


 『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)で初登場以来、ビデオ作品『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080914/p1)に至るまでキングの声を務めてきた、一般的には巨大ロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(95年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20220306/p1)の白髪の冬月コウゾウ爺さんでもおなじみ、我々古参の特撮マニアにはあまたの変身ヒーローもので敵怪人の声を延々と演じてきたことでも知られる、清川元夢(きよかわ・もとむ)センセイことモトムーが、本作におけるキングの声を演じなかったことは少々残念ではあるけれど、最長老格の大ベテラン声優だからギャラも高くて使えなかったのか?
 本作放映と同時期には続編劇場版も公開された美少女アニメのヒット作『ご注文はうさぎですか?』(14年〜)シリーズでも、銀髪サブヒロインの頭上に常にツブれた偏平な帽子のように乗っかっている可愛い白ウサギ・ティッピー役なんぞで場違いな渋いボイス(笑)を披露していたくらいなのだから、健康面の都合やご多忙ということはなかったとは思うけど。


 とはいえ、ジャンルファン的には、ロボットアニメ『勇者特急マイトガイン』(93年)と『勇者王ガオガイガー』(97年)の2大主人公、『五星戦隊ダイレンジャー』(93年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111010/p1)のイレギュラー3バカ敵怪人のリーダー・神風大将(笑)などの実に暑苦しいボイスの数々が思い浮かぶ、今ではキャリアを重ねて壮年のベテラン声優となった、本作の玩具ボイスも担当する檜山修之(ひやま・のぶゆき)が重厚に演じるウルトラマンキングも悪くはない。今のうちに世代交代を図っておくべきか?


――ズブズブのオタク的には近年の氏の声に、深夜アニメ『げんしけん』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071021/p1)シリーズの細身のオタク大学生・斑目(まだらめ)クンや、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(13年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150403/p1)のデブのオタク高校生・材木座義輝クン、『SHIROBAKO』(14年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20151202/p1)の同じくデブでオタク上がりのアニメ監督・木下などなどの、珍妙なテンション高い三枚目演技の数々をついつい連想してしまい、イマイチ荘厳に感じられなかったりもするのだが(笑)――


後半はジード世界の屋台骨「クライシス・インパクト」に迫るべきだった!?


 ただまぁ、『ジード』後半を振り返ってみたとき、後知恵(あとぢえ)で個人的に思うのは、2クールしかないのだからいわゆる通常編・異色作・遊び回などはオミットし、毎回毎回のエピソードをメインストリームに直結させて、作品の基本設定・舞台設定それ自体を煮詰めたかたちで、各話の事件やテーマを構築したり、スケール感を壮大にしていく方向の作劇をしていった方がよかったのではあるまいか? ということだ。


 具体的には、6年前(?)のベリアルさまの「超時空消滅爆弾」起動に伴なう、ひとつの「平行宇宙」=『ジード』世界の「宇宙」の消滅と、ウルトラマンキングのとっさの介入によるその「平行宇宙」のゴーインな修復、つまりは「クライシス・インパクト」それ自体のことである。
 単なるウラ設定ではモッタイなさすぎる。やはり、劇中でも改めて、正義の宇宙人連合であるMIBや一路一帯・AIIB(笑)ならぬAIBの超科学力で分析・仮説・推測してみせた……とかナンとかの言い訳をつけて、黒スーツ姿がキマっているダンディーなレギュラーのAIB上級官・シャドー星人ゼナさんなり、#4や#16に登場したピット星人の科学者のお姉ちゃんあたりに、「クライシス・インパクト」の詳細や、今この「宇宙」で起きているキングによる時空自体の大修復とはどのような重大事であるのか? ということをセリフで繰り返し説明して、念押ししてほしかったようには思うのだ。


ウルトラマンキングの痕跡「幼年期放射」はこう描けばよかった!?


 最終的にはラスボス・ウルトラマンベリアルさまは、このウルトラマンキングが宇宙全体に遍在することで、「背景放射」――宇宙誕生ことビッグバンの痕跡であり、全天球の背景である全面から一律に発せられる特定周波数・160ギガヘルツの微弱電波――ならぬ、「幼年期放射」なる特定周波数の微弱電波(?)と化したことを逆用して、「幼年期放射」=キングの力をも吸収してパワーアップを図らんとする!


 ……このへんもなぁ。おそらく宇宙誕生ビッグバンこと「背景放射」よりかはホンの少しあとの時代である宇宙の「幼年期」(草創期)の太古にまでさかのぼるかたちで、この全宇宙の超過去まで含めて合体したウルトラマンキングによる宇宙(時空)の修復の痕跡の結果として、その宇宙の歴史に新たに追加・改変された事象だとも思われて――広義での宇宙の歴史の微改変!――、とても魅惑的なSF設定ではあるのだけれども、ビジュアル・一枚絵で幼児でも眼で見てわかるかたちで描かれていないことがモドかしいのだ。それと、やっぱり少々唐突に過ぎる感もあるのだ。


 そうであれば、最終バトル前には、「幼年期放射」を利用したウルトラマンキングの偽者なり人造ウルトラマンキングなどを、ベリアルさまなりSF作家センセイが造ってみせてジードにけしかけることで、「幼年期放射」とは要はこーいうモノ(=ウルトラマンキング)なのだぞ! といったような、設定はハイブロウでも表現としては俗っぽい(笑)、そんなエピソードを1本くらい作った方がよかったのではあるまいか?


 それでもって、「幼年期放射」という超エネルギーを吸われてしまった本者のキング爺さんの方も弱体化をしてしまうことで、まだ修復中であった「時空の因果関係」にもほころびが生じてしまう! そして、「歴史」や人々の「記憶」や「記録」にも不整合や消失が生じてしまう珍騒動なども描く! などといった方策もあったようにも思うのだ。


「幼年期放射」を蓄積する「カレラン分子」や「分解酵素」はこう描け!?


 「幼年期放射」なるエネルギーを生物の体内に蓄積させて、それが結集するや発光して超能力も宿主に発揮させる「リトルスター」として発現、ついには「幼年期放射」に混合して隠されていた(?)「ウルトラカプセル」を実体化させる効果もある、実はSF作家センセイが散布したと明かされた「カレラン分子」なども同様だ。
 多少おマヌケでも、SF作家センセイが花咲ジジイのごとく(笑)、「カレラン分子」を散布する回想映像もインサートしたり、「カレラン分子」そのものを密封した奇抜な形をした容器などを、争奪戦の主題に据えるような1エピソードなどもあった方がよかったのではあるまいか?


 その「カレラン分子」を無効化する、ピット星人の科学者お姉ちゃんが開発(?)したという「分解酵素」も同様だ。研究施設からの大型車両での「分解酵素」輸送をめぐって要人警護やアイテム争奪戦を繰り広げるような、初期スーパー戦隊シリーズでも散見されたようなノリのエピソードを作りつつ、そこで「カレラン分子・分解酵素」の重要性やその何たるかを、そして「リトルスター」を発症したゲスト相手にその実効性をも、絵で見せてくれるようなエピソードもほしかったところだ。


絵で見てわかる宇宙崩壊の危機再来、時空修復・改変もこう描けば!?


 絵で見てわかるということであれば、キングの力を吸い上げたベリアルとの最終決戦でも、今はデジタル加工でさまざまな映像表現ができるのだから、再び到来した「宇宙」崩壊の危機を表現するためにも、暗雲の空がゆらめいたり、夜空の星々の一角がゴソッと消滅! 天空のお月さままで瓦解してしまったり、同じく時間SFモノでもあった『仮面ライダー電王』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080217/p1)各話のように近過去での歴史改変の危機によって、ビル街の各所が徐々に蒸発して空き地(笑)になってしまったりといったベタな映像表現で、大宇宙全体の崩壊の危機を描くなどの描写があってもよかったのではあるまいか?


 刀剣少女のメインヒロインの生誕の地の病院が、実は6年前の「超時空消滅爆弾」の爆心地かつ、「時空修復」の中心地点でもあるらしくて、それゆえにメインヒロインがキングとも縁があって、その声が時々聞こえてくる……といったシリーズ中盤以降の描写については、機知にも富んでおりスナオによかったとは思う。


 しかし、彼女は19歳だからその生誕の時間と、6年前の「クライシス・インパクト」の時間が合致していない(汗)。コレはドー解釈すべきなのであろうか? 凡ミスなのであろうか?


 空間的に全宇宙に遍在していただけではなくて、「過去」&「未来」の「因果律」をも微改変するために、前後数十年間ほどの時間軸にもキングの身体は拡大・遍在しており、その際に空間的には爆心地に近い地点にいた19年前には死産した運命だったのやもしれないメインヒロインとその両親の祈りに感応して、キングはついつい片手間でも彼女を助命してその運命をも変えてしまったことで、彼女がジードことリク青年に助力することで結果的にこの『ジード』世界の「並行宇宙」までをも救ってしまうことになったのであろうか?



 いやいや、キングの身体が瞬時に宇宙大に拡大したならば、その際には宇宙最速の「光の速さ」すらはるかに超えていたワケである! アインシュタイン相対性理論によれば、「光の速さ」こそが「絶対不変」、「時間の進み方」&「空間の広がり方」の方が「相対的」なのであって、仮に光よりも早いタキオン粒子が実在するのだとすれば、それは論理的には「時間を逆行・遡行(そこう)」――過去の時間方向へと移動――するとも云われているのだ。


 ということは、キングの身体は宇宙誕生の瞬間まではさすがにムリでも、宇宙誕生間もない宇宙の「幼年期」である100数十億年前の時点の宇宙――現代の地球から見れば、ほとんど宇宙の果てである「全天球」上の100数億光年も先の地点!――にまで拡張して「幼年期放射」なる周波数の電波と化しており……。なぞという、正解などはナイ、タチの悪いSFオタク的な妄想・コジツケを延々と展開してしまう筆者なのであった(笑)。


 設定・内容も大スキな『ジード』なのだけど、要は「人間描写」や「戦いの動機面」だけでなく、カラッとした「SFシチュエーション」を煮詰めることで、眼で見てわかる「映像」や「戦闘の背景」とすることだけでも、さらなるスケール・抑揚・カタルシスをもたらす大逆転劇で作品を盛り上げられたハズだったと夢想をするのだ。


刀剣少女がSF作家センセイにトドメを刺さなかったことの是非!


 よくよく思い返してみると、実は#9でも、SF作家センセイにトドメを刺そうとした刀剣少女に、「やめなさい。君がすべきことじゃない……」などとウルトラマンキングはその姿を見せずに声だけで語りかけている。


 ウ〜ムムムムム。そう考えると、最終回でも刀剣少女がSF作家センセイにトドメを刺せずに終わる伏線が、すでにココにあったともいえるワケであり、周到なシリーズ構成および、その結末から逆算した伏線であったというべきか?


 本作『ジード』において、宿敵であるSF作家センセイは、中盤で実は地球人ではなく、異星人=ストルム星人であったという正体バラしが行なわれた。ごくごく個人的には純然たる地球人でありながらも、狂気の野望の持ち主という設定であってほしかったので、少々残念ではあるのだけど。
 しかし、その姿は終始、着ぐるみの宇宙人に変身することはなく、地球人=人間の姿のままである。前作『オーブ』の好敵手ジャグラス・ジャグラー青年のように、「人間体」と「着ぐるみ宇宙人体」の2種の姿を持った存在ではなかった。


 とはいえ、時代劇や西洋中世ファンタジー異世界ではなく、一応の現代日本を背景映像とした作品である場合に、人間を……あるいは人間の姿を継続したままの悪党を、たとえその正体が宇宙人や異形(いぎょう)のモノであったとしても、必殺ワザで斬りつけてトドメを刺して爆発四散(笑)させてしまうと、そこに視聴者は現実社会における道徳・倫理・法律からの逸脱と、それに伴なう不快感をドーしても感じてしまうものだろう。
 そうなると、過剰防衛・過剰反撃・殺人・私刑の罪に抵触したニュアンスが漂ってきて、ダーティーヒーローものや闇社会モノであるのならばともかく、家族そろってのリビングでも鑑賞できる健全さを無意識的に期待されている子供向け作品の場合には、悪党をヤっつける爽快感にはスナオにひたれなくなってしまうものだろう。


 現実に実在している「動物」や我々「人間」が死してしまう描写などは、たとえフィクションとはいえやはりナマナマしくなってしまうものなのだろう。しかし、着ぐるみの空想上の「巨大生物」や「宇宙人」や「敵怪人」といった「人外」のキャラクターであれば、良くも悪くもその存在や世界観にはファンタジー色も強まってきて、人間社会での法律の適用も見逃されて、容赦なく爆破・粉砕してみせたとしても(笑)、フワッとした「説話的な因果応報」、「悪党には相応の報いを与える勧善懲悪のカタルシス」、「勝利の爽快感」だけが浮上して残ることとなってしまうのが、人間一般の心理的機制でもあるようだ。


――ここに我々人間が持っている根深い「人種差別」などの根源を見てもイイのかもしれないが、実は原理的に生物の本能の次元で、こういった峻別は根絶すらできないとも思うものの、脱線・煩雑に過ぎるので今回はそこについては詳述はしないでおこう――


 その伝で、SF作家センセイに刀剣でトドメを刺すことなく、広い意味での「赦(ゆる)し」で終わる「人間ドラマ」でオトしてみせたストーリー展開にも理解はできるのだ。


 しかし……。やはりいくばくか低俗・ロウブロウになってしまっても、SF作家センセイを着ぐるみによる「悪い宇宙人」に変身させるか、着ぐるみの新造予算すらナイのであれば、顔面などに黒いクマ取りの化粧・メイクをほどこして(笑)、最後はウルトラマンベリアルさまに変身するなり合体するなりして、その最期はいさぎよく華々しく散っていくモノであってもよかったのではあるまいか?


 その場合に、メインヒロインとSF作家センセイの因縁決着はドーしたものだろうか? コレもいっそ、数年前の『ウルトラマンギンガ』最終展開(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200827/p1)ともカブるのだけど、「ジードことリク少年 & 刀剣少女 が男女合体変身したかたちでのウルトラマンジード」と「SF作家センセイ & ベリアル が合体したかたちでのウルトラマンベリアル」との精神世界での2対2でのバトルとして描いて戦場を一本化することで、両者の因縁の分断感を減少させるような方法もあったのではなかろうか?


今後、悪のウルトラマンことベリアルさまはいかにあるべきか!?


 ヒーローが闇落ちしても最後には善性を取り戻す展開もまた、ジャンルが爛熟した現在、それはそれでミエミエのアリがちパターンと化したからか、ベリアルさまはさらにヒネった古典回帰で、最後も善の側に立ち返ることなく、不敵に哄笑する悪党に徹してきて、深みはナイけど善悪のメリハリはつくので(笑)、個人的にはそのブレのない悪党描写については好意的に思ってもきた。


 しかし、イメージ・心象映像ではあるけれど、息子のジードがベリアルの長年にわたる怒り&屈辱にも理解を示して、それを一概に道理・理屈・正論だけでの否定もせずに、心理・心情の次元で寄り添ってあげて包摂・抱擁までしてみせたことで、彼に憑依していたレイブラッド星人が悪霊退散していくサマまでもが描かれて、ベリアルさまもここにて成仏、あるいは彼にも改悛の可能性があるやもしれないことが示唆されていた。実の息子のジードが本作の対戦相手でもあったことから、そろそろ変化球でそういった一面がベリアルさまも描かれてもイイころなのだろう。


 けれど個人的に、ベリアルさま(&SF作家センセイ)には「ソレはソレ、コレはコレ」であって、正義に立ち返って死んでいったハズであるのに、「昭和ライダー」と「平成ライダー」間の空白期における3D映画やアトラクショーでは何度も甦って、昭和ライダーたちにリベンジしてきた悪の仮面ライダー・シャドームーンさまとも同様に、コレからも「限りなきチャレンジ魂」(笑・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110327/p1)で何度でも下品に哄笑する悪党として復活し、ウルトラ一族とシメっぽさは排除したアタマの悪い(笑)ガチンコバトルを繰り広げていってほしいものである。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2018年冬号』(18年2月11日発行)~『仮面特攻隊2019年号』(18年12月29日発行)所収『ウルトラマンジード』終盤合評3より抜粋)


後日付記:


 本放映当時には本作『ジード』最終回のことを構えすぎて観てしまったのかもしれない。数年後、『ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED』(20年)で、『ジード』終盤の総集編が放映されたのだけど、スナオに楽しめたし、かつ泣けもしたのであった(笑)。


さらなる後日付記:


 清川元夢御大は2022年8月17日がご逝去。とはいえ、兼アニメオタクの皆さまであればご承知のとおりで、その死後の2023年度にも、深夜アニメ『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』(ナレーション&絆の剣)・『最強陰陽師異世界転生記』(副学園長)といった良作、『アルスの巨獣』(ゴウザ[48])・『異世界ワンターンキル姉さん〜姉同伴の異世界生活はじめました〜』などで、そのお声をご拝聴することになろうとは! ということは、これらの作品は生前に音入れが完成していたということですよネ。謹んでご冥福をお祈りいたします。



『假面特攻隊2018年冬号』「ウルトラマンジード」終盤評・関係記事の縮小コピー収録一覧
スポーツニッポン 2018年1月6日(土) 「チャップアップ育毛剤 育毛の父が、あなたを救う! 最も売れた育毛剤 本日より3日間限定半額以下」広告
日刊ゲンダイ 2017年12月22日(金) 書籍『「ウルトラセブン」の帰還』広告
週刊文春 2017年12月21日号(12/14刊) 「新 家の履歴書」森次晃嗣(俳優)
福島民報 2017年7月14日(金) 「須賀川の円谷監督生家 公認ショップ開店 ウルトラマングッズ販売」&「ウルトラマンAR(拡張現実)スタンプラリー 配信始まる」
福島民報 2018年1月12日(金) 愛称は「ウルトラFM」 故円谷監督にちなむ 須賀川・tetteに開設


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  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200112/p1


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ウルトラマン80(エイティ)』(80年)#45「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」 ~俗っぽい侵略の超合理性!

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『怪獣倶楽部〜空想特撮青春記〜』に想う オタク第1世代よりも下の世代のオタはいかに生くべきか!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170628/p1

ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン』 〜日本アニメ(ーター)見本市出展作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160914/p1

ULTRAMAN』 ~等身大マン・セブン・エース型強化服vs等身大宇宙人! 高技術3D-CGに溺れない良質作劇! 歴代作品へのオマージュ満載!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190528/p1


[関連記事] ~ウルトラマンゼロ登場作品!

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年) ~岡部副社長電撃辞任賛否!

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『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』(10年) ~映画の前菜ビデオ作品なのに大傑作が爆誕

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111201/p1

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10年) ~大傑作!(なのに不入りで暗澹たる想い・汗)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1

ウルトラマンサーガ』(12年) ~DAIGO・つるの剛士杉浦太陽AKB48・昭和OB投入の是非!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140113/p1

『ウルトラゼロファイト』(12年) ~おかひでき・アベユーイチ監督がまたまた放った大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140115/p1

『劇場版ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』(15年) ~第2期ウルトラの「特訓」「ドラマ性」「ヒーロー共演」「連続性」も再考せよ!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200404/p1

ウルトラマンX(エックス)』(15年)前半評! 5話「イージス光る時」・8話「狙われたX」・9話「われら星雲!」 ~ゼロ・マックス・闇のエージェント客演!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200405/p1

『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』(17年) ~イイ意味でのバカ映画の域に達した快作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200406/p1

ウルトラファイトオーブ』(17年)完結評 ~『オーブ』と『ジード』の間隙ほかを繋ぐ年代記的物語!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170603/p1

ウルトラマンジード』(17年)序盤評 ~クライシス・インパクト! 平行宇宙のひとつが壊滅&修復! その原理とは!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170819/p1

ウルトラマンジード』(17年)中盤総括 ~Wヒーロー・特オタ主人公・ラブコメ! 希代の傑作の予感!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200523/p1

ウルトラマンジード』(17年)最終回「GEEDの証」 ~クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1(当該記事)

『劇場版ウルトラマンジード つなくぜ!願い!!』(18年) ~新アイテムと新怪獣にも過去作との因縁付与で説得力!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180401/p1

『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』(19年) ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200110/p1

ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200112/p1

ウルトラマンZ(ゼット)』(20年)序盤総括 ~巨大ロボ・セブンガー大活躍! 「手段」ではなく「目的」としての「特撮」!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200723/p1


[関連記事] ~ウルトラシリーズ最終回評

ウルトラマンティガ』(96年)最終回 最終章三部作 #50「もっと高く!~Take Me Higher!~」・#51「暗黒の支配者」・#52「輝けるものたちへ」

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961207/p1

ウルトラマンダイナ』(97年)最終回 最終章三部作 #49「最終章I 新たなる影」・#50「最終章II 太陽系消滅」・#51「最終章III 明日へ…」 ~賛否合評

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971211/p1

ウルトラマンネオス』(00年)最終回「光の戦士よ永遠に」 ~「種の存続」に殉じることの是非!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120513/p1

ウルトラマンネクサス』(04年)最終回 ~中後盤評 #37「Final Episode 絆 -ネクサス-」

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060308/p1

ウルトラマンマックス』(05年)終盤・最終回・『マックス』総括! #33~34「ようこそ! 地球へ」バルタン星人前後編

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060503/p1

ウルトラマンメビウス』(06年)最終回 最終三部作 #48「皇帝の降臨」・#49「絶望の暗雲」・#50「心からの言葉」 ~ありがとう!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070505/p1

ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』(08年)最終回 #12「グランデの挑戦」・#13「惑星崩壊」

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100331/p1

ウルトラマンギンガ』(13年)最終回 ~タロウ復活! 津川雅彦もキングに変身すべきだ! ウルトラ怪獣500ソフビを売るためには!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200827/p1

ウルトラマンオーブ』(16年)最終回「さすらいの太陽」 ~田口清隆監督の特撮で魅せる最終回・ジャグラス改心の是非・『オーブ』総括!

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ウルトラファイトオーブ』(17年)完結評 〜『オーブ』・『ジード』・昭和・平成の結節点でもある年代記的な物語!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170603/p1

ウルトラマンジード』(17年)最終回「GEEDの証」 ~クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1(当該記事)

ウルトラマンタイガ』(19年)最終回「バディ ステディ ゴー」 ~『ウルトラギャラクシーファイト』『スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200112/p1

ウルトラマンタイガ』(19年)最終回「バディ ステディ ゴー」 ~タロウの息子としての物語たりえたか!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20210606/p1

『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』(19年)最終回 ~戦闘連発でも多数キャラの動機・個性・関係性は描破可能! 物語よりも点描に規定される作品の質!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20210620/p1

ウルトラマンZ(ゼット)』(20年)最終回「遙かに輝く戦士たち」・後半評 ~ネタキャラが敵味方に多数登場だが熱血活劇! 2020年代のウルトラはかくあるべし!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20210905/p1

ウルトラマントリガー』(21年)最終回「笑顔を信じるものたちへ」 ~新世代ウルトラ各作終章の出来も含めて賛否総括! 光と闇を包摂する真理!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20220326/p1


ウルトラマンエース』(72年)最終回「明日のエースは君だ!」 ~不評のシリーズ後半も実は含めた集大成!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070429/p1

『ザ☆ウルトラマン』(79年)最終回 #47「ウルトラの星へ!! 第1部 女戦士の情報」

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100328/p1

『ザ☆ウルトラマン』(79年)最終回 #48「ウルトラの星へ!! 第2部 前線基地撃滅」

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100404/p1

『ザ☆ウルトラマン』(79年)最終回 #49「ウルトラの星へ!! 第3部 U(ウルトラ)艦隊大激戦」 ~大幅加筆!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100411/p1

『ザ☆ウルトラマン』(79年)最終回 #50「ウルトラの星へ!! 完結編 平和への勝利」 ~40年目の『ザ☆ウル』総括!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200508/p1

ウルトラマン80(エイティ)』(80年)最終回 #50「あっ! キリンも象も氷になった!!」 ~実は屈指の大名作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20210315/p1


[関連記事] 〜ウルトラ兄弟・大活躍映画

ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟2』 〜東光太郎! 幻の流産企画!

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パワーレンジャーFOREVER RED』(02年) 〜坂本浩一監督作品・戦隊を逆照射!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080518/p1



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