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仮面ライダージオウ前半評 ~未来ライダー&過去ライダー続々登場!

『仮面ライダージオウ』序盤評 ~時間・歴史・時計。モチーフの徹底!
『仮面ライダージオウ』最終回・総括 ~先輩続々変身のシリーズ後半・並行宇宙間の自世界ファーストな真相・平成ライダー集大成も達成!
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』 ~平成ライダー・平成時代・歴史それ自体を相対化しつつも、番外ライダーまで含めて全肯定!
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』 ~並行世界・時間跳躍・現実と虚構を重ねるメタフィクション、全部乗せ!
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『仮面ライダー』シリーズ評 ~全記事見出し一覧


仮面ライダージオウ』前半総括! ~未来ライダー&過去ライダー続々登場!

(文・T.SATO)
(2019年4月29日脱稿)


 『仮面ライダージオウ』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190126/p1)も早くも1年間放映スケジュールの半分以上を消化した。
 当初は「平成仮面ライダー20作記念」作品として、同じく10年前の「10作記念」作品であった『仮面ライダーディケイド』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090308/p1)の作劇パターンを踏襲し、過去の時代の平成ライダーの世界をめぐっていくのであろうかと思いきや。
 第2クールのアタマというべきか、製作スタッフ的には年末年始の休止で間が空いてしまうから、2018年放映分のシメ括り、1年間を4分割4クールならぬ3分割として、最初の1/3が終わったという括りにしている気もするけど、改めて本作の基本設定をおさらいもする。


・本作の発端でもある50年後の西暦2068年の荒廃したディストピアな未来へと、仮面ライダージオウこと常磐ソウゴ(ときわ・そうご)少年を飛ばして、直にも目撃させることで舞台設定を再確認
・2068年の世界で逢魔時王として君臨している仮面ライダーオーマジオウ。いかんともしがたい超パワーを放つオーマジオウを倒すことは叶わない。ならばと反オーマジオウの2大陣営、レジスタンス&タイムジャッカーは過去の世界へ飛んで、歴史改変を目論んでいること
・本作の2号ライダーである仮面ライダーゲイツことゲイツ青年&黒髪ロングのメインヒロイン・ツクヨミは、2018年の世界でジオウこと18歳の常磐ソウゴ少年の抹殺を試みんとするも、様子見として奇妙な同居生活を送っていること
・タイムジャッカーの3人、ダンディな強面のオジサン・スウォルツ、少女みたいな美少年・ウール、でこ出しミニスカ美少女・オーラは、各々の時代の平成ライダーを誕生させずにアナザーライダー怪人が誕生する歴史へと改変することで、あるいはアナザーライダー怪人自体をオーマジオウとは別の「王」として擁立することで、オーマジオウが誕生しない歴史を招来しようとしていること


 しかも彼を未来へと飛ばすのは、本作の2号ライダー・仮面ライダーゲイツことゲイツ青年や、メインヒロイン・ツクヨミ嬢が搭乗する中型ロボ・タイムマジーンではない。#13~14の『仮面ライダーゴースト』(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160222/p1)編にて姿を現わし、過去の時代へタイムトラベルしない#15~16の基本設定おさらい編にも継続して登場する、本作の10年前に放映された平成ライダー10作記念の『仮面ライダーディケイド』こと、不敵な態度でモラルもあるのかナイのかナゾめいた青年像が相変わらずな青年・門矢士(かどや・つかさ)なのだ!
 本作の暫定的な敵でもあるタイムジャッカーの3人とも付かず離れずでつるんでいるようにも見えて、ジオウこと常磐ソウゴ少年の人間としての器量・度量を試しにかかっているようにも見える門矢士。
 『ディケイド』における映像的な目玉でもある並行世界を超えることができる銀色の波めくオーロラカーテンが、ここではナゼか時間さえをも超える能力を獲得しており(笑)、ジオウことソウゴ少年を2068年の世界へと飛ばして、改めて自身の未来の姿でもある魔王が君臨する世界の惨状を垣間見させて、しかも天皇やお公家さんのように御簾(みす)のウラに控えている魔王とも対面させて問答させることで、善良なお坊ちゃんでもあるソウゴ少年のアイデンティティに揺さぶりをかけてくる!
――しかもオーマジオウは、ソウゴ少年が変身ベルトを捨てれば未来の自身でもあるオーマジオウも消滅すると、自己否定のようなナゾ掛けもしてくる(実際、一時的には変身ベルトを捨てることで消滅もする!・汗)。セリフの字面だけで取れば、自身の現状に後悔しているようにも取れるけど、自信満々に不敵に語っているので、多分そんな殊勝な気持ちはさらさらナイ!?――


 ディケイドから貸与された腕時計の文字盤型な変身補助アイテム・ディケイドウォッチがコレまた、他の平成ライダーのウォッチとは異なる形状をしていることで、歴代ライダーの中でもそれまでの平成ライダーに2弾変身可能であった(今回は彼以降の時代のライダーにも変身可能な)ディケイドだけは別格として扱いたい――そしてそれは妥当にも思える――バンダイ側の好き者スタッフの意向も透けて見える――個人的には玩具展開は、東映側の発案ありきではナイと憶測するけど、いかがでしょ?――
 そして、仮面ライダージオウはディケイド型のヨロイをまとって、頭には四角いハコ(笑)をかぶったような、しかもそのハコの正面の平面には、そのパワーを使用中の歴代ライダーの顔面の図像(笑)がセットされているという、稚気満々でイロモノ臭も漂うデザインの強化形態へとパワーアップ!(個人的にはスキなデザインだ・笑)


仮面ライダーシノビ・仮面ライダークイズ・仮面ライダーキカイ!


 歳が明けた2019年放映分からは、さらに意表外な展開が待っていた! もう『仮面ライダーディケイド2』とは云わせないゾ! とばかりに、レギュラーの3号ライダーや4号ライダーですらない新ライダーが続々と登場してくるのだ。
 オーマジオウが君臨する歴史時間軸とはまた別の、2022年の世界から来たという、忍者がデザインモチーフとなっている、そのまんまなネーミングである仮面ライダーシノビ!(#17~18)
 同じく2040年の世界から来たという、クイズがデザインモチーフでもあり、両胸に「○」と「×」が、頭頂部には「?」マークのトサカがついている仮面ライダークイズ!(#19~20)
 オーマジオウが君臨する2068年よりもはるか未来、シノビやクイズの時間軸の延長線上の2121年とおぼしき時代を舞台に、機械生命体に支配された世界で人間の味方をしている、往年の石森章太郎原作の東映特撮ヒーロー『人造人間キカイダー』(72年)がモチーフとおぼしき仮面ライダーキカイ!(#23~24)


 その作劇は、フツーに予備知識もなく鑑賞していると、本作『ジオウ』の追加ライダー、新レギュラーの初登場話にしか見えないモノともなっている――というか、筆者は追加レギュラーなのだと誤解した(爆)――。
 もちろんヒーローの新造スーツなぞは1体が100万円以上もかかるという話だからシャレで出せるワケもない以上は――ググってみると、既成キャラクターのスーツの組み合わせ改造だとのマニア間での分析が出ているので、もっと安くて済んでるだろうけど(笑)――、1号ライダージオウや2号ライダーゲイツが過去ライダーの属性パワーを宿したヨロイをまとうように、真の3号ライダーともなる仮面ライダーウォズも未来ライダーの属性パワーを宿したヨロイをまとうために、仮面ライダーシノビ・仮面ライダークイズ・仮面ライダーキカイらを登場させたという、玩具展開ありきの展開なのであったろう。
 加えてここに、本作のスピンオフ・番外編でもあるネット配信媒体でも主役も張る新ヒーローの先行お披露目といった役回りも結果的に与えることで、ウルトラマンオーブ(16年)やウルトラマンジード(17年)において2大先輩ウルトラ戦士の力をブレンドすることで新形態に2弾変身するも、玩具カードのみに図版が登場して着ぐるみ化は果たされなかったあまたのバージョンが、メディアミックス的にも即座に着ぐるみ化が叶ったような幸福な展開でもあろうか?


 仮面ライダーシノビの変身前は、ド新人には見えない盤石なヒーロー演技だナと思ってググってみると、忍者つながりで『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(14年)の金色の追加戦士、メリケン帰りの忍者・スターニンジャーことキンジ・タキガワを演じた多和田秀弥が演じていたとわかる。
 仮面ライダークイズの変身前のヒトも、研究者の父が家庭に帰らず淋しい思いで病没した母を持つシットリとした青年という役どころ、かつ軽妙な「○×クイズ」をテンション高く繰り出す芝居がウマいなと思ってググってみたら、『特命戦隊ゴーバスターズ』(12年)のレッドバスターを演じた鈴木勝大(すずき・かつひろ)。
 仮面ライダーキカイは、映画『キカイダー REBOOT(リブート)』(14年)にてキカイダーことジローを演じた入江甚儀で、コレはすぐにわかったけど、やはり5年の歳月は長い。大根芝居であった往時からは格段の進歩を遂げている(笑~まぁ無垢な機械人間の設定なのだから、往時はその朴訥とした芝居でもよかったのだけれども)。


 で、本作序盤では見たことも聞いたこともない、ある意味でデタラメなキャラクターが頻出する展開にも、キチンとSF的な言い訳は付けており、幼児はともかく小学校中学年以上や我々大きなお友達にもナットクがいくようにはしていることは好印象。
 それすなわち、レジスタンスやタイムジャッカーや仮面ライダージオウらが、歴史を自在に飛び交って攪拌してきた行動の末に、オーマジオウが君臨する未来とはまた別の分岐した未来へと通じる時間軸が発生した可能性である!


 どころか、仮面ライダーキカイに至っては、彼が年明け2019年の現代へとタイムリープしてきたのではなく、現代に登場するのはアナザーキカイ怪人の方であり、ソウゴ少年自身は睡眠中に2121年の世界で実体化して、仮面ライダージオウにも変身して仮面ライダーキカイと共闘することでの変化球な作劇パターンとし、コレをもって彼は予知夢や局所的な時間巻き戻しが可能なレベルではなく、自分が望む遠未来をも現実化できるレベルの域に達した神のごとき超絶の力を保持している可能性さえ、ツクヨミ嬢の弁を借りて示唆される。そして、そのことでソウゴ少年に同情的になっていた彼女をして恐怖もさせるのだ。
――そのサマを見て、本来はツクヨミ嬢よりも強硬派であったハズのゲイツ青年の方がむしろ困惑して、ソウゴ少年を擁護したい心情にかられているであろう描写も同居させ、多角的な演出を達成しているあたりもまた絶品!――


 そして、仮面ライダーオーマジオウが君臨する未来とはまた別の時間軸。2022年には仮面ライダーシノビが、2040年には仮面ライダークイズが、2121年には仮面ライダーキカイが活躍する時間線の未来とは、2019年4月の「オーマの日」に魔王にならんとした仮面ライダージオウを2号ライダー・仮面ライダーゲイツが倒したことで新しく生じた歴史であったとする!
 そこでは仮面ライターゲイツの方が魔王ならぬ救世主として崇められているらしくて(?)、そちらの時間軸の歴史を守るために、オーマジオウが君臨する時間軸の歴史の方を守るために派遣されていたレギュラーキャラのウォズ青年ともパラレル・シンメトリカル(対称的)な存在である、もうひとりのウォズ青年が第4勢力(?)として登場!


 その彼が新たなるライダー・仮面ライダーウォズへと変身する!――変身時に背後に浮かぶのは、1号ジオウのアナログ時計、2号ゲイツのデジタル時計(Gショック)につづいて、数年前に話題となった腕時計型端末(アップルウォッチ)がモチーフかとも思われる(笑)――
 なぞとハイブロウなSF的背景設定を持ちつつも、本家のウォズ青年同様に、ネタキャラ・狂言回し・説明役としての役回りも濃厚に持つので、アップルペンみたいな電子ペンでタブレット端末に望みうる未来を記述すると、現実世界もそのように展開していくという『ドラえもん』のヒミツ道具のような安直で即物的な、我々大きなお友だち的には笑ってしまうような能力も併せ持っている。


17年後の『仮面ライダー龍騎』編! アナザーリュウガ! ジオウⅡ!


 コレらのエピソードに挟みこむかたちで、『仮面ライダー龍騎(りゅうき)』(02年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021109/p1)を材とするエピソードも挿入(#21~22)。しかも、それは2002年の時代へと飛んで、アナザー龍騎怪人を誕生させることで、龍騎の存在をなかったことにするという展開ではない。『時をかける少女』(67年)などの前史的な作品群を除けば『仮面ライダー龍騎』という作品は、あまたのオタ向けジャンル系作品で隆盛して今や空気のように一般化もしている「バトルロイヤル」要素や「時間ループ」要素の発端・始原ともなった画期の作品でもある。
 そして、『龍騎』世界には、「TVスペシャル」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021105/p1)・「劇場版」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021104/p1)・「TV版」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021103/p1)といくつかのバージョンがあり、しかもそれは「TV版」最終回での黒幕青年が絶望して発したセリフによれば、すべての作品が「時間ループ」(幾度もの歴史改変)で連結されており、しかしてそれは「TV版」最終回で開始の時点に戻って、そもそもバトルロイヤルが発生しなかった歴史へと改変されたので、『ジオウ』の歴史にも龍騎は公的・表層的には存在しなかったことになるのだ。
 そーいうところまで考慮したのであろう。この『ジオウ』「龍騎」編では、TV『仮面ライダー龍騎』最終回(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021108/p1)でバトルロイヤルも仮面ライダー龍騎も存在しなかったことになった結末を迎えた、その17年後の2019年が舞台となる。
 しかして、『龍騎』でバトルが展開された左右反転のミラーワールドには、最終回先行放映という大ボラ(笑)を吐いて公開された『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』(02年)に登場した主人公・城戸真司(きど・しんじ)青年の心理的ネガ・ダークサイドともいえる存在が変身した仮面ライダーリュウガ――当時の最初期の公表名は「仮面ライダー龍牙」名義であったと記憶――が残存しており、そのアナザーライダー怪人としてアナザーリュウガ怪人が登場するという変化球!


 ここに鏡の世界に住まう、善良な育ちのイイお坊ちゃんとは真逆な、主人公・常磐ソウゴの心的ネガ・ダークサイドでもある、通称・裏ソウゴも出現! 表ソウゴの心の中にもある偽善、あるいは偽善とはいえなくとも微量にはある邪心や虚栄心の存在をも突いてくる作劇も秀逸だ。
 たしかに、善人ではあっても微量には存在して抹消のしようもない偽善や虚栄心が、人間には永遠に残るのであろう。自身の内にもある「悪」を、「価値判断」の次元で肯定はしないけど「事実判断」としては微量であっても存在するのを自覚することはたしかに重要でもある。
 そのへんに無頓着な自省心に欠ける底の浅い善人が、偽善や虚栄心や二枚舌の世界にカンタンに転んで、しかもそのことに自身ではまったく気付けていない愚かなサマがこの世にはどれだけハビこっていることか? 一度でも失敗した御仁や少々ヘンだという程度の御仁に対しても、悪人だと決めつけて包摂せずに実に冷淡に排他的にふるまい、自身にも泥が付くことを極端に厭うあまりに困窮している他人を救ってみせようとは思いもしない薄情な輩がどれだけ多いことか? はたまた、現実世界で実地に使えるツール・処世術ではなく、ヒトを救えもしない歯の浮くような理想論・キレイごとだけを云って、自己満足している御仁がいかに多いことか?
――もちろん確信犯で悪事をするヤンキーDQN(ドキュン)な粗暴の輩と比すれば、彼らは全然マシではあるにしても――


 そーいう意味での自身の内にもある「悪」をも包含して、「正」⇒「反」⇒「合」的な意味合いをも持たせた仮面ライダージオウの新形態、今度はアナログの針時計を1台から左右2台としたデザインでもある「仮面ライダージオウⅡ(ツー)」なる安直ネーミングな新キャラが、この『龍騎』編にて初お披露目!
 顔面の片側を占めるもうひとつの時計は、左右に反転している時計であると見立てることで、短時間であれば局所的に時間を巻き戻すことも可能というチート(何でもアリ)能力も発揮できるようにもなる!――「スーパー戦隊」の歴史においても時間戻し能力を発揮できる戦隊ヒーローがたまにいて、まぁ「戦隊」らしいアホアホな技という感じで笑いながら観てるけど、本作は時計がモチーフのライダーなので、ハードSF的にはともかくライトSF、シンボリックな次元で一応はナットクが可能(笑)――


 善悪二元論ではなく、善が絶対で悪を相対とする一元論、善悪を包含してその上位に立つ一元論、上位には立たないけど自身の尾を噛むウロボロスのヘビ的な陰陽思想など、一元論は哲学でも宗教でも紀元前から東西で存在するモノではあるので、いろいろと示唆的ではある。
 善悪・敵味方が相対化された80年代以降は、ジャンル作品にもこの発想が導入されており、近年だとウルトラ兄弟の長男ゾフィー&悪のウルトラマンことウルトラマンベリアルの力を借りて強化変身したウルトラマンオーブサンダーブレスター、初代ウルトラマン&同じくベリアルの力で変身するウルトラマンジードや、ウルトラマンキング&同じくベリアルの力で強化変身したウルトラマンジードロイヤルメガマスター、人工知能ロボが「善でも悪でもイイ! 私に力を!!」と叫んで、失敗続きであった1号ロボ&2号ロボの合体を緊急時には成功させた児童向け合体ロボアニメ『勇者警察ジェイデッカー』(94年)の中盤回なども想起する。
 まぁコレもサジ加減ではあって、必要悪としての酸いと甘い、善と悪とのブレンドだとは思ってはいても、往々にしてヒトは悪に飲み込まれてしまったりもするので、「混ぜるな危険」も有効ではあるけれど。


 もちろんこの珍妙なデザインや玩具発売スケジュールの方が先にありきで、各話での先輩ゲストライダー選定などはそのあとではあろうけど、デザインが左右反転の腕時計2個となったところで、鏡の中の異世界に住まう主人公の鏡像・ネガ存在(の腕時計)とも合体して誕生するヒーロー新形態を、ミラーワールドを舞台とする『仮面ライダー龍騎』ともシンボリックにカラめていく作劇はウマい手法だとは思うのだ。
――シニカルに見れば、『ジオウ』でも『龍騎』でもミラーワールドとは人間や動物が存在しない無人の世界ではあるので、現実世界とは完全対称ではナイじゃん! しかも、本人の性格的ネガ存在が登場するだなんて、少々劣位の世界じゃん! とのツッコミはできるけど、物理的にも完全対称・完全対等・完全平等の同一世界だと、道義的・説話的な要素は発生しないので、そのへんは寓話とするためにも、インチキではあろうが少々劣位なネガ世界として設定することでイイんじゃないですか?(笑)――


 加えてこの「龍騎」編では、かつては新進のネット配信サイト・ORE(オレ)ジャーナルで名をなした城戸真司と大久保編集長の零落した現況が語られる(!)。そして、さらなるネット媒体の進化で、個人が情報を直接発信するようになり、無名の個人たちが情報を寄せてくれることでも成立していたOREジャーナルは廃れていったことを確認し、それゆえに「負け」たこと自体もしかと認めて、千尋の谷の底でも「分相応」で生きていこうではないか! と確認しあう滋味あるやりとりで幕となる。
 現実の世界でも趣味の世界でもパッとせず、時流にも乗り遅れてハシゴをハズされた感もある、二流三流のアナログな旧型オタである筆者としても、少々慰められるオチではある。「負け」ていることを認めつつ、筆者もヘンに自意識を肥大させずに河原乞食・ピエロ・三枚目としてふるまって、まだまだ地ベタを這いずり回って、最期(さいご)には誰も恨まずカラカラと笑いながら無一文で死んでいく所存である(笑)。


裏ソウゴならぬ、アナザージオウまで出現! ソウゴvsゲイツも決着!


 裏ソウゴ少年を登場させた作劇パターンの延長線として、#25~28は4話連続で、今度は「アナザージオウ」なるジオウとはアナザー(別)でオルタナティブ――代替可能。ありえたかもしれない、もうひとつの可能性――なアナザーライダー怪人までもが登場して、再生怪人軍団(アナザーライダー怪人軍団)をも率いるダントツの強敵として、ソウゴ少年に揺さぶりをかけてくる。
 アナザージオウ! たしかに歴代平成ライダーには対応するアナザーライダー怪人が存在するというのなら、アナザージオウも存在しないとオカシい。
 この怪人に変身する人間のその正体は、10年前に西暦2000年生まれの子供たちを集めた中型バスが、トンネル内にて激突して炎上した事故で両親を失っても生き残った唯二でもある、加古川飛流少年! 彼は事故直前にメインヒロイン・ツクヨミ嬢がバス内に乱入してきて、「ソウゴ!」と呼びかけながら銃撃してきたことの記憶を持っており、発端でもあるジオウことソウゴ少年を恨んでみせる資格もある、ジオウの心的ネガではないけれども、物的ネガたりうるオルタナティブな存在なのである。


 真相を確かめようと10年前の西暦2009年に向かった2号ライダー・ゲイツ青年は、そこでまた別行動として過去へと向かったツクヨミ嬢がまだ8~9歳であるソウゴ少年に銃口を向けて発砲までする光景を目撃してしまう。続いてトンネル内にて激突・炎上するバスの姿!
 自分が本来の若き仮面ライダージオウの打倒・抹殺という目的を忘れ去ったとはいわなくとも、彼に情が移り改悛するまでの猶予を与えてしまった自身の甘さ、禍福はあざなえる縄のごとしで、ツクヨミ嬢の手を汚させて子供殺しの大罪を犯させてしまったパラドックスに恐れおののき、後悔・悲嘆の塗にくれるゲイツ青年。なかなかにイジワルな展開でもある。
 しかして本作は、やはりイイ意味での子供番組。ツクヨミ嬢はソウゴ少年に銃口を向けたのではなく、敵の攻撃から守ったのであって、ツクヨミ嬢も死なずにバスの運転手に化けていた2009年に活躍していた仮面ライダーディケイドこと門矢士に助けられていたのであったとする(笑)――厳密には2009年の彼ではなく2019年の彼なのであろうが――。


 これら一連の過程で、ゲイツ青年がソウゴ少年を歴史改変のために抹殺しようとするも、非情に徹し切れずに悶々とした果てに、最終的にはソウゴ少年と和解するに至るのがミエミエな本作ではあったにしても――悪口じゃないですヨ――、意表外にもまだまだシリーズ半ばであるのに、この両者の関係は決着を見てしまう!
 子供番組である以上、戦隊シリーズほどではナイけれど、我が平成ライダーシリーズもチョイ悪の役でも真性にワルそうで怖そうな、幼児がドン引きしてしまうような雰囲気の役者さんを配することはあまりナイ。
 よって、主人公を抹殺することが使命であるキャラだとはいっても、おやっさんが営む時計屋で同居生活を送る、今では懐かしで昭和の時代には隆盛を極めるも現在では滅びた「ホームドラマ」――当時はお高くとまったスカした連中などから「飯食いドラマ」と呼ばれて揶揄されていた(笑)――のようなテイストも付与されてきたワケだ。


 しかし、何度かの本来の使命の再確認を経て、この第2クールでは、ゲイツ青年&ツクヨミ嬢が時計屋からもついに引き払って、いよいよ両者間での闘争が深刻となったサマが描かれた果てに、戦闘のさなかでソウゴ少年の奮闘をついに認めて、というか内心の本心が土壇場で迸(ほとばし)って、


「コイツは誰よりもやさしく、誰よりも頼りになる!  それにコイツはオレの友だちだ!!」


 と叫ばせて、再生怪人軍団との大乱戦ともなるサマは、ベタでも感動的であった。


 もちろんコレはソウゴ少年&ゲイツ青年との間での双方向なモノでもある。
 コレに先だって、ソウゴ少年が両親を喪った10年前のバス事故の件も含めて、少年を引き取った叔父こと時計屋のおやっさんの回想シーンや、彼のことを配慮して立ち入ったり叱ったことがなかったことを悔いてもいるという心情吐露も描くことで、叔父さんにもドラマ的な華を持たせていた――まぁ大人しそうなソウゴ少年はワルさをするような子供だったとはとても思えないので、叱る必要がある事態はとても少なかったろうけど、ガチンコで感情をぶつけあったあとで遠慮を少なくするような体験には欠如していたという意味であろうネ――。


 それと同時に、彼が友人を自宅に連れてきたことがなかった事実も明かされて、本作にも2010年代には内々ではカミングアウトしてもイイことになったことにより勃興した(ひとり)ボッチアニメの要素も導入したかのような描写もなされている。それらも受けての、先の感動的なセリフでもあったのだ。
――もっと細かく腑分けして云うならば、本作序盤での高校生活描写も観るに、彼はそこまでは弱々しくはないので、クラスの中では完全に侮られたり浮ききってしまっていたのではなくって、敬して遠ざけられる程度のポジションであったとは解釈したいところだ――


 コレらに加えて、ゲイツ青年&ツクヨミ嬢との同居生活の解消を、叔父さんの進言で「淋しい」とハッキリ感情を発露するシーンも含めた一連の総決算として、ソウゴ少年&ゲイツ青年の対立ドラマも一応の決着をここに見ることとなる。


並行世界の2人のウォズ。3号ライダー・仮面ライダーウォズへと変身!


 第2クールを通じて描かれた、ソウゴ少年・ゲイツ青年・ツクヨミ嬢・白ウォズこと別の可能性の未来世界から来たもうひとりのウォズ青年らの離合集散・ブラウン運動の連発。
 それとも並行して描かれる、ソウゴ少年・レジスタンス・タイムジャッカー3勢力の思惑を阻止して、オーマジオウが君臨する2068年へと至る「正しい歴史」を守るための役回りを務めるハズの黒ウォズこと本来(?)のウォズ青年にも変化が訪れる。
 彼もこの一連で心変わりをしていき、ついには新たな可能性の時間軸世界も見てみたい! と願ったことで、ソウゴ少年・ゲイツ青年らとも手を結んで、ついには白ウォズが変身していた本作における3号ライダー・仮面ライダーウォズの変身ベルトも奪って、彼が変身を遂げるのだ!


 その半面、ゲイツ青年がソウゴ少年の抹殺に成功して誕生した新たなる時間軸の未来から当初は到来したと云っていたのに、次第にそのへんは虚言かも? と思わせて最期(さいご)にはウヤムヤになって敗退もしてしまった白ウォズ青年の描き込みがややウスくなることで分も悪くなってしまい、そのへんは正義や価値観の多様性を謳ってきた平成ライダーシリーズらしくはなくってモッタイないとも思うものの、尺の都合のバランス的にもあまりに煩雑に過ぎてしまうので、仕方がナイといったところか?


 個人的にはゲイツ青年が勝利してウォズ青年が白ウォズとして生誕した未来も消滅したワケでは決してなく、白ウォズがいた未来の歴史にはつながりようがナイ、分岐した別の歴史へと『ジオウ』の世界が突入をはじめたことで、2022年の仮面ライダーシノビ・2040年の仮面ライダークイズ・多分2068年(?)の白ウォズ・2121年の仮面ライダーキカイが存在する時間線と、『ジオウ』2019年4月中旬以降の時間線とは交通ができなくなってしまったので、白ウォズも『ジオウ』4月中旬以降の世界からはその存在が排除されてしまったのだと解釈したい。
 しかし、分岐点越しの2段飛びでの時間跳躍がテクノロジー的に可能になったとかのSF的な言い訳も付けて、シノビやクイズにキカイや白ウォズの再登場も切に望みたい(笑)。


仮面ライダー剣』『仮面ライダーアギト』。歴史改変ではない後日談!


 アナザージオウとの4話に渡る闘争で、『ジオウ』シリーズ前半のクライマックスも終わって、しばらく過去の平成ライダーたちをゲストに迎える通常編がつづくことになる。
 しかし、ナンとココでもビックリ! タイムジャッカーが過去の時代へと飛んで、アナザーライダー怪人を登場させて正規の平成ライダーの存在&歴史を消滅させていたそれまでの展開とは異なるのだ。
 先の『龍騎』編とも同様に2019年の現在が舞台となって、そこでアナザーライダー怪人を誕生させるので、『仮面ライダー剣ブレイド)』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041113/p1)の歴史と『仮面ライダーアギト』(01年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011108/p1)の歴史はなかったことにはならなくなるのだ。よって、『剣』や『アギト』のメンツたちも記憶を失ってはおらず、正編での事件も史実となるので、ほぼ正統な後日談が描かれることになる!
――もちろんTV正編と比すれば、細部に矛盾はあるのだろうけど、それであっても、『ジオウ』世界の過去の平成ライダーたちはTV正編と同じような歴史をたどったパラレルワールドだと捉えれば無問題だし、TV正編最終回の後日談のシミュレーションともなるであろう――


 2019年の現在に、仮面ライダーブレイドの戦友にして宿敵でもあった仮面ライダーカリスこと相川始青年の影をいまだに追いつづける、レギュラー小学生少女であった天音(あまね)ちゃんが、15年の歳月を経て25歳の成人女性として、当時の子役が再演するかたちにて再登場!
 いまだに一途に想いつづけているだなんて何という健気さ! 世の平均以上のルックスの放っておいてもモテる女性は、需要と供給の法則で選び放題の買い手市場となっていて、男性と付き合っていても、運命のヒトだ! ではなく、もっといいヒトがいるかも? もっともっといいヒトがいるかも? と渡り歩く、一途さとは正反対な輩ばかりだというのに(爆)。


 しかして、彼女はその未練を利用されてか、アナザーブレイド怪人と化してしまう! 彼女の異変を察知して、相川始はついに長年の封印を破って仮面ライダーカリスへと変身!
 相川始。実は彼の正体はヒトではなく、トランプのルーツともなり、その各々のカードに該当する53種の生物種の祖が定期的にバトルロイヤルしてその都度、地球上の万物の霊長を決めるという生物の歴史の中で――『剣』の世界観は進化論に反したそーいうモノになっているのです(笑)――、トランプのジョーカーに該当する存在であって、イレギュラーな不死存在がその正体であったことがシリーズ終盤にて明かされた。
 そして、バトルロイヤルの決着が付いてしまうと、SF映画『2001年宇宙の旅』(68年)に出てきたナゾの巨大石板・モノリスみたいな神のごとき存在が降臨してきて、それまでの優越生物種(現在は人類)が支配してきた世界は終末を迎えてしまうことも判明したため、終末を回避するためにも最終勝者を作らず、「スペードのエース」に該当する仮面ライダーブレイドも人為的に第2の「ジョーカー」と化すことで不死となり、「ハートのエース」であり元々「ジョーカー」でもあった仮面ライダーカリスと永遠に拮抗・均衡、親友になりながらも互いに近付かないとすることで、ヒトであることをやめて人間社会からも去っていくことで、終末回避と平和を同時に達成した哀しき自己犠牲で幕を閉じた作品でもあった。


 その危うい均衡が15年後の今、ついに破られたのだ! という同作を知る特撮マニアにとっては、ナンとも劇的な状況が訪れる。禁忌を破ってしまった仮面ライダーカリスの前には、剣崎一真(けんざき・かずま)こと仮面ライダーブレイドも当然駆けつけて、両者の激闘がはじまる!
 そして、天空が割れて、ナゾの物体が降臨し……といったところで、コレが本作序盤から散々に云われてきた「オーマの日」でもあり、4月中旬の夜間に南中する獅子座のα星(該当星座中で最も明るい星)ことレグルスの輝きが強まるどーこーと云っていたあたりともウマく結びつけられていたら良かったのだけれども、そのへんはやや不首尾に終わっているようで(汗)、その代わりに(?)仮面ライダージオウⅡにつづけて、仮面ライダージオウ仮面ライダーゲイツ仮面ライダーウォズの3人ライダーが奇形的に合体した姿、仮面ライダージオウ・トリニティが爆誕する!


 最後にブレイドとカリスのパワーがジオウのウォッチに納められることで、ブレイド剣崎のクチから垂れていた血も緑から赤へと変わって、彼が不死のジョーカー存在から人間へと戻ったことも示唆される、まさかのオチまで迎えてしまい……。イイのだろうか?(笑) いや、15年後のハッピーエンドでよしとしよう!――『剣』世界の数百年後を舞台とした『小説 仮面ライダーブレイド』(13年・ISBN:4063148556)の立場は?(笑~もちろんいくつにも分岐したパラレルワールドマルチバースとして全肯定をいたします!)――


 すでにTV正編でアナザーアギトなる存在が登場していた『仮面ライダーアギト』におけるアナザーライダー怪人はドーなるのか!? アナザー・アナザーアギトなのか?(笑) などと論争の的にもなっていた『ジオウ』「アギト」編も面白かった。近年でもネット配信『仮面戦隊ゴライダー』(17年)でも再登場したばかりで、往時の着ぐるみも残っていたアナザーアギトが、すでにTV正編では死した天才外科医・木野さんの変身ではない別の存在として、アナザーアギトの名前のままにて再登場!
 それに対して、TV正編ではメインヒロインでもあった真魚(マナ)ちゃんも勤務する、TV最終回にて開店したレストラン・アギト(笑)を経営するアギトこと津上翔一本人も、実は自分の本名は沢木哲也であり、かつては記憶喪失であったことまでくわしく語って、同じくレジスタンス活動以前の過去の記憶がないことが判明したツクヨミ嬢を励ますという、ドラマ的にも実にオイシい年長者としての役回りも務める!
 そして、最後には仮面ライダーアギトにも再変身して、そこに流れ出すのは往時も戦闘シーンになると流れた、あの挿入歌! ロートルオタクにとっては、気分はすっかり18年前の『仮面ライダーアギト』だ!


 てなワケで、つづく『仮面ライダー響鬼(ヒビキ)』(05年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070106/p1)編以降も現在を舞台とすることで、『ウルトラマンメビウス』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)後半や『海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20111107/p1)的な先輩ヒーロー後日談連発の様相も呈しているけど、紙幅の都合でそのあたりは機会を改めて語りたい。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2019年GW号』(19年4月29日発行)所収『仮面ライダージオウ』前半合評3より抜粋)



『假面特攻隊2019年GW号』「仮面ライダージオウ」前半合評関係記事の縮小コピー収録一覧
・スポーツ報知 2018年12月23日(日) 仮面ライダージオウ×ビルド映画初共演(初日舞台挨拶)
スポーツニッポン 2018年12月23日(日) 仮面ライダー20作記念映画 奥野「いつの時代もここにいます」(初日舞台挨拶)
・デイリースポーツ 2018年12月23日(日) 平成ライダー銀幕に大集結(初日舞台挨拶)
・日刊スポーツ 2018年12月23日(日) 仮面ライダー10年ぶりに出演「僕の原点」佐藤健
徳島新聞 2019年1月6日(日) 犬飼貴丈さん(徳島出身)が初写真集 古里で撮影 夢かなう
スポーツニッポン 2019年4月23日(火) 夫に“変身”賀集利樹結婚(『仮面ライダーアギト』主演)
・スポーツ報知 2019年4月23日(火) 「仮面ライダーアギト賀集利樹結婚
日刊ゲンダイ 2019年4月4日(木) 愉快な“病人”たち 俳優 村上弘明さん62歳 大腸がん ステージゼロだから大丈夫と言われ… 「それなら手術しないでよ」って内心叫んでいました(『仮面ライダー(新)』(通称・スカイライダー)主演)
中日新聞 2018年12月6日(木) 東映、特撮番組プロデューサーの採用募集 人気背景に初の試み
・デイリースポーツ 2019年1月26日(土) 犬飼貴丈「富岡西パワー」 上田まりえ「とんがれ米東」 センバツ出場校決定・芸能人卒業生も歓喜選抜高校野球出場校OB&OG)


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仮面ライダー剣ブレイド)』最終回・総括 ~終了合評 會川ヒーローは痛みと深みを増して

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