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這いよれ!ニャル子さんF


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這いよれ!ニャル子さんW

這いよれ!ニャル子さん

(文・T.SATO)


 男子高校生のおウチに異界から来た美少女が居候してベタベタとまとわりついて、オトコのコの方は内心ではともかくテレ隠しなのかウザがっている、ここ30数年途絶えたことがないこのジャンル。
 そのジャンル内の人気美少女アニメ、第1期『這いよれ! ニャル子さん』(2012年)と第2期『這いよれ! ニャル子さんW(ダブル)』(2013年)の続編が、完結編『這いよれ! ニャル子さんF(ファイナルカウントダウン』と銘打って、2015年6月19日発売の約30分程度のしょせんOVAなのに(笑)、第1期と第2期の総集編(コチラも約30分)ともども2015年5月30日より劇場にて先行公開!
 映画館では週替わりの全員プレゼントの色紙や、劇場限定版(?)の同OVAのブルーレイディスクも販売!
 まぁ近年よくある、アウトドア的なモテ趣味などを持っておらず服装などにもおカネを使わないイタイケな我々オタを、ココぞとばかりに搾取する(笑)商売形態です。


 公開初日の新宿バルト9の15時40分の回は、程々に大き目のハコでしたが満席!(まぁ東京ではこの新宿バルト9でしか上映されていない程度の公開規模ではありますが・汗)


 予告編やポスターなどのキービジュアルなどで描かれる、身をよじって舞い踊っているような銀髪ロングのニャル子さんの優雅なウエディングドレス姿!
 まぁ主人公少年とニャル子さんの結婚式、少年とニャル子さんはじめ異界のキャラクターたちとのシミったれた浪花節のお別れが、ホントにガチで描かれる! なぞとは筆者も思ってはおらず、ファンの大多数も思ってはいなかったでしょうが……。
 まったくその予想通りの内容!(笑)
 第2期平成ライダーシリーズや新旧アニメの言葉遊び的なパロディが満載で、アミューズメントパークみたいな幽霊屋敷へ出掛けて……という内容要約で、イイのか!?


 内容もTVシリーズの1本、と云われても疑問にいだかないようなキバっていないノリ。逆に云うなら、完結編だから過剰にキバって作ってしまったがゆえに、スベってしまいました! ということもナイ。
 つーか、第2期の最終回でも、一応のお別れネタはやってたよネ。それを超えることができていたかについては……(作画クオリティや表情演技・演出などはレベルが高かったですが)。


 でもまぁこんなモノで、『ニャル子さん』という作品はイイんじゃないですか。シリアスでマジメな『ニャル子さん』など似合わないコトこの上ない(笑)。
 『ニャル子さん』のちょっとイイお話やシンミリしたエピソードを自宅ではなく、お祭り気分の劇場でみんなでマジマジと鑑賞するのも似合わない。


 閉じコン――オタク内部向けだけに閉じたコンテンツ――で、一般層に越境していくようなパワーはさらさらナイ! とゆーか、最初からそこは狙っていない作品ではあるけれど、あくまでその範疇の中ではという限定はつけるけど良作のようにも思います……。けど、やっぱりヒトを選びますかネ?(汗)


 ヤボを承知で、ココからは評論チックにイジワルに分析。
 本作においては――本作にかぎらないけど――、やっぱり女のコの方だけが男のコに猛烈にアプローチ、モーションをかけてきて身体、もといその美乳を少年の背中に密着させて誘惑してきたり、積極的にキスしてきたり愛の告白までしてくれて、男のコの方はドコまでも受動的・不能的で上げ膳据え膳であるあたり、メインターゲットであるオタク男子の情けない性愛観が垣間見える典型的なサンプルでもある(笑)。


 TVシリーズ本編でも、男女間の非・対称性について一度だけ、ベッドの上でニャル子さんが少年の上にまたがって、
「私だけがフラグを立てていて、少年だけがフラグを立ててくれない!(大意)」
と悲しげに本心を吐露するクライマックスがあったけど、作品やジャンルそれ自体に対する自己言及的なセリフでもあるので、受け手の側はともかく作り手たちの方ではそのことを十分判ってはいるのだろう。
――まぁ一応はミドルティーンの少女のメンタリティを持つニャル子さんの正体は、そもそもクトゥルー神話の太古のゲロゲロ邪神の一体じゃん! とゆーツッコミはおいといて(笑)――


 かてて加えて、宇宙から来たニャル子さんの目的のひとつは、地球のオタク文化で、ラノベライトノベル)やアニメの映像ソフトやグッズやゲームの収集で、居候先の少年宅ではTVゲームをやりまくり、そのハイテンションな会話の端々に新旧オタク知識に基づく言葉遊びが織り交ぜられる。
 コレもまた、そんなオタ趣味を持っている少女であれば、オタである自分とも接点を持てそーだ! 持てるかもしれない!? 少なくともオタ趣味を持ってる自分のことをケーベツしてくることはなさそーだ! あるいは、そんなオタな自分のことを受け入れてくれるやもしれない!? ってあたりの視聴者の潜在意識的な願望・ニーズにマーケティング的にも訴えかけているのだろーけれど。
 いやぁオタク男子にとっての理想的な女子に関する願望って、ホントウに自堕落でつくづく情けないモノですネ! プンプン!
 筆者なんぞは、ニャル子さんみたいな女のコがそばに落ちてきて、ひたすらデレてくれて尽くしてもくれて、告白や誘惑やリードまでしてくれないかナ? なんて人生の途上でカケラも思ったことなんてナイんだからネ!?(笑)


 この回にかぎった劇場報告ですけど、数百名収容のハコで女のコの観客はほぼゼロ名――厳密には数名(笑)――。20〜30代の野郎オタばかりだとは思いますけど、黒ブチ眼鏡・男子率が異常に高い!
 入場前の上映待ちの人間のあいだには数名ほど、髪の毛がウスかったりシロかったりする、入場までの時間つぶしで何かのラノベ(?)などを読んでいる年輩オタなども発見。
 オオッ、我が同志たちよ! と心の中だけで(笑)呼びかける。我ながら美しくはナイけれど(汗)。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『DEATH−VOLT』VOL.70(15年6月21日発行))



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