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ウルトラマンX 5話「イージス光る時」・8話「狙われたX」・9話「われら星雲!」 ~ゼロ・マックス・闇のエージェント客演!

『劇場版ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』 ~第2期ウルトラの「特訓」「ドラマ性」「ヒーロー共演」「連続性」も再考せよ!
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 『ウルトラマンX』前半評をアップ!


ウルトラマンX』前半評! 5話「イージス光る時」・8話「狙われたX」・9話「われら星雲!」 ~ゼロ・マックス・闇のエージェント客演!


ウルトラマンX』前半合評1 ~5話「イージス光る時」・8話「狙われたX」・9話「われら星雲!」 ~ゼロ・マックス・闇のエージェント客演!

(文・久保達也)
(2015年9月21日脱稿)

*第5話『イージス 光る時』 ―ウルトラマンゼロ客演!―


 もうタイトルからして、『帰ってきたウルトラマン』(71年)第38話『ウルトラの星 光る時』の完全なパクリである(笑)。


 この『帰ってきた』第38話では、その前編である第37話『ウルトラマン夕陽(ゆうひ)に死す』に続き、今回再登場することとなった


・用心棒怪獣ブラックキング、
・暗殺宇宙人ナックル星人


が初登場するのみならず、


初代ウルトラマン
ウルトラセブン


が、ナックル星人に処刑されようとしていたウルトラマンジャックを救うために、颯爽(さっそう)と登場した!


 劇中でこそ語られなかったものの、「ウルトラ兄弟」なる学年誌などで展開されてきたウラ設定を、映像の中で実質的に確立させた、まさに記念すべき作品なのである!


 本放映当時まだ5歳だった筆者は、『帰ってきた』リアルタイム視聴時の記憶はほとんど残ってはいないのだが――『ウルトラマンA(エース)』(72年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070430/p1)くらいになると、断片的ではあるが、当時観た記憶が結構残っている――、この第38話と、第18話『ウルトラセブン参上!』だけは例外であり、当時観た記憶がいまだ鮮明に残っているのである。


 私事で恐縮だが、第18話は祖母の家でスイカを食べながら観たものであり、『X』第4話『オール・フォー・ワン』にも再登場した、宇宙大怪獣ベムスターに痛めつけられるジャックの姿に、


「なんや、ウルトラマンって弱いんやなぁ」(爆)


と祖母がボヤいたことに、


「いつもはもっと強いんやぞ!」


と反発したことまで記憶しているくらいである(笑)。


 そしてこの第38話は、部屋の照明を暗くしクリスマスケーキのロウソクの灯火(ともしび)の中で観たという特殊状況下だったこともあり、初代マンとセブンの登場はまさに「特別」なものとして、筆者の幼い心に深く刻みこまれることとなったのである。


 ほかのエピソードはリアルタイムでの記憶がまったく残っていないのにもかかわらず、この2編のみを記憶しているということは、再放送やあまたの絵本・雑誌などで知っていた初代マンやセブンがジャックと競演するのを、それだけ楽しんだということにほかならないだろう。


 『A』第5話『大蟻超獣対ウルトラ兄弟』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060604/p1)なんかもまた然(しか)りであり、真船偵(まふね・てい)監督の魚眼レンズを駆使した独特のアングルや本編演出はリアルタイムではまったく記憶しておらず(笑)、エースが「SOS」のウルトラサインを放ち、ウルトラ兄弟の長男・ゾフィーが登場して以降の場面しか記憶していなかったりする。
 特撮マニアにかぎらず、同世代の元「おとこのこ」に「最強のウルトラ戦士は誰か?」をたずねれば、すかさず「ゾフィー」と答える者が多い。
 実際には「昭和」ウルトラでゾフィーが「最強戦士」ぶりを発揮したのは、この『A』第5話くらいしか存在しないのだが(爆)、それだけこの回におけるゾフィーの活躍が幼い子供たちに絶大なインパクトを与えたことにより、まさに「刷り込み」効果となったためではなかろうか?


 同じように「最強のウルトラ怪獣は何か?」をたずねれば、ほかの怪獣たちのことは忘れていても、ベムスターやブラックキングを即座にあげる世代人は多いことであろう。
 それだけスーパーヒーロー大ピンチ&大逆転を描いた「イベント編」は、視聴者の心にのちのちまで印象を強く残すこととなるのである。


 なので、今回も必然的に元の作品を強く意識した演出が多くなる。


 特殊防衛部隊・XiO(ジオ)のスパークドールズ(怪獣人形)輸送をブラックキングが急襲するのは、先述した『帰ってきた』第37話で、防衛チームMAT(マット)の特殊火薬・サターンZ(ゼット)輸送をブラックキングが妨害していた場面に対するオマージュだろう。


 XiO隊員が専用銃ウルトライザーで発射したスペシウム光線をブラックキングが両手を合わせてかわすのも、ジャックのスペシウム光線を跳ね返した際と同じ仕草であり、これまた芸コマである。


 ただ今回登場するナックル星人バンデロは、


・肩からボレロを纏(まと)い、
・腰には拳銃の入ったホルスター付きのベルトを締め、
・「お宝」のスパークドールズを見て短い口笛を吹く(笑)


と、完全に西部劇調で演出されている。


 『帰ってきた』第37話のクライマックスバトルといえば、大木淳(おおき・じゅん)特撮監督による夕焼けに染まる演出が半(なか)ば伝説と化しているほど、古い世代のファンの心には実に印象強く残っている。
 夕焼けバトルといえばクリント・イーストウッド主演の西部劇映画の名作『夕陽のガンマン』(65年)という極めて単純な発想から、今回のバンデロはガンマンとしてのキャラクターづけがなされたのかと思える(笑)。


 だが、決してそればかりではない。バンデロが奪ったスパークドールズを誰かに高値で売りつけようと通信している描写があるのだが、その中で、


「怪獣兵器として使えますよ」


と語っているのだ。


 おそらくその相手は、ゼロが主役として登場した映画『ウルトラマンサーガ』(12年・松竹・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140113/p1)で、宇宙の彼方の怪獣墓場から磁力怪獣アントラー・双頭怪獣キングパンドン・用心棒怪獣ブラックキング・ミサイル超獣ベロクロン・暴君怪獣タイラントを強奪し、宇宙恐竜ハイパーゼットンを養殖して、並行宇宙の地球を「怪獣兵器」の実験場と化そうとした、触覚宇宙人バット星人ではないのか?(笑)
 しかも、かつてウルトラマンジャックの処刑に使った「逆(さか)さ磔(はりつけ)台」をもサービスに付けるとは(爆)。


 今回のナックル星人のキャラクターは、故・内山(うちやま)まもる大先生というよりは、むしろかたおか徹治(てつじ)先生が、かつて小学館学年誌や『コロコロコミック』で描いていたウルトラシリーズのコミカライズやオリジナル展開の作品に登場しそうな感じである(笑)。


 もっともその着ぐるみは、映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』(06年・松竹・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070128/p1)でリファインデザインにより新規に造形され、以降の作品で使い回されたものではなく、再び初代ナックル星人の姿に回帰している。
 これはやはり坂本浩一(さかもと・こういち)監督が新規デザインのナックル星人がイマイチ気に入らず、初代ナックル星人のデザインで造形されているアトラクションショー用のスーツを流用させたものだろうか?(笑)


ウルトラマンエックスに岩を投げつけたり、
・飛び回し蹴りを浴びせたり、
・倒れたエックスを執拗(しつよう)に踏みつけたりする



「どチンピラ」ぶりもまた、初代に忠実に演出されている(笑)。


 極めつけは時空を超え、ウルトラマンゼロが颯爽と姿を見せたとき、バンデロが


「面倒な奴が来やがった」


とつぶやく前に、舌打ちをしていることである!(爆)


ゼロ「ナックル星人バンデロ、やっと見つけたぜ!」
ファントン星人の科学者グルマン「あれが噂に名高いウルトラマンゼロ!」


 敵のナックル星人バンデロも味方のファントン星人グルマンもゼロのことを知っていることで、ゼロの名声が宇宙人の間ではすでに響きわたっていることも示唆させるダブルミーニングな描写でもある。
 映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE(ザ・ムービー) 超決戦! ベリアル銀河帝国』(10年・松竹・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1)で作曲された勇壮な「ウルトラマンゼロのテーマ」もバトル場面に流れだすことでさらに盛り上がる!


 ゼロが宙から浴びせた「ウルトラゼロキック!」でヘシ折れたブラックキングのツノが、両者をロング(引き)でとらえた画面の中央で大地に突き刺さる!
 むかしからアニメや漫画ではよくある映像だが、直接的にはおかひでき監督が手掛けたゼロが大活躍するオリジナルビデオ作品『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』(10年・バンダイビジュアルhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111201/p1)や短編シリーズ『ウルトラゼロファイト』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140115/p1)での同様シーンへのオマージュでもある。


 のちにブラックキングのツノはナックル星人によってドリル状のものが取り付けられるが、これは小学館の幼児誌『てれびくん』で81年にグラビア展開された『ウルトラ超伝説』に登場した改造ブラックキングが元ネタではないのか!? 坂本監督は70年生まれなので、このグラビア展開の閲覧も年齢的にギリギリセーフだったか?(笑)


ゼロ「シケた顔してんなぁ、おふたりさん」
エックス「ちょちょちょ、アンタなにするんだ!」(笑)


 XiOのラボチームに所属するメガネっ娘(こ)隊員・ルイをさらったバンデロを追い、再び時空を超えたはずのゼロがエックスの変身アイテム兼通信機・エクスデバイザーの画面に割りこみ、エックスを押しのけて(笑)主人公の大空大地(おおぞら・だいち)に語りかける!
 ギャグではあるのだが、ゼロのテレパシー(精神感応)超能力はエックスの変身道具に合うような特殊電波にも変換されて通信可能! というウルトラ一族の超越性や圧倒性も示唆して、幼児はともかく小学生に達した子供であれば、憧憬を抱かせるような描写でもある!


ゼロ「成層圏で待ってる。ちょっと顔貸しな」


 あいかわらずガラが悪い!(笑) だが、それでも、


ゼロ「オレは宇宙警備隊のゼロ」


と、ゼロはエックスや大地に対し、新宇宙警備隊こと「ウルティメイトフォースゼロ」とは名乗らずに「宇宙警備隊」と名乗っているが、意味の通りにくいカタカナ言葉よりもその方が名称からしてエックス相手に通りもいいだろうから、少々詐称が入っていてもこれでよいのだろう(笑)。と同時に、これで「昭和」ウルトラマンたちの故郷であるM78星雲・光の国出身で宇宙警備隊系の組織に連なるウルトラマンであることをエックスにも視聴者にも紹介ができており、「昭和」の時代から継承されてきた広大なバックボーンがある世界観をも想起させる点描は好感が持てる!


 加えて、名作『ゼロVSダークロプスゼロ』が初出の名セリフ「2万年早いぜ!!」を踏襲して、


「2万年早いぜ、おまえらには……」


と、今回もこのセリフを期待にたがわず放つことで、お約束の様式美、歌舞伎(かぶき)の「待ってました!」的な見得(みえ)ともなりつつある。
 やはりヒト型以外の存在ならばともかく、ヒト型巨大ヒーローの姿をした作品自体がどこまで行っても本格ハードSFにはなりえない素材だし、そういうのを喜ぶのは少数のマニア的な気質の人間や、幼少時からマニア予備軍であった過去のわれわれだけなのだから(笑)、2010年代のいわゆる第2期平成ライダーもそうなりつつあるが、庶民・大衆・女性・ふつうの子供向けには、もっと積極的にこういう様式美的で古典芸能的な作劇に立ち返った方が、一般性も普遍性も獲得できるのではないのかとも思うのだ。


 地球と同じように夕焼け空に包まれた惑星ギレルモに、ルイを助けに来たウルトラマンゼロが突撃!
――惑星ギレルモは地球人にも呼吸可能な大気がある天文学的なレア条件を満たした惑星で、そこはハードSF的にはリアルではないのだが、ウルトラはハードSFではないのだし、そこはお約束なので突っ込むな(笑)。ギレルモの名前は一昨年に大ヒットしたハリウッドの巨大ロボット対KAIJYU(怪獣)映画『パシフィック・リム』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180613/p1)を手掛けたメキシコのオタク上がりのギレルモ監督の名前からの引用だろう(笑)――


 宙から飛びこんできたゼロが、そのままバンデロにパンチをカマすさまがいかにもゼロらしい!


ゼロ「お待たせ!」


 ここですかさず流れるのが、先述した『ゼロ THE MOVIE』冒頭、ゼロが宇宙の果てを突破して並行宇宙へ突入する場面で、1コーラスのみというもったいない使われ方をしてもおおいに盛り上がった、往年のヒーロー主題歌調の名曲『すすめ! ウルトラマンゼロ』である!
 勇ましい場面に主題歌を流すというのはありがちなパターン化された演出だが、やはりそのヒーローが勇ましく活躍するシーンに挿入される楽曲や歌曲の「ここぞ!」という場面での再利用は、勇壮な曲調に加えて過去作を鑑賞して視聴者も興奮した際の記憶のフィードバックの援用も受けることで、倍々の相乗効果を発揮することができるのだ!


 本誌バックナンバー『仮面特攻隊2002年号』(01年冬コミ発行)でも特撮同人ライター・伏屋千晶(ふせや・ちあき)氏が批判的に言及していたが、『宇宙船YEAR BOOK 2001』(01年3月発行)に掲載された当時の同誌編集者(現・脚本家)・古怒田健志(こぬた・けんじ)による総括記事『仮面ライダークウガ「解析」』によれば、かの『仮面ライダークウガ』(00年)第10話「熾烈(しれつ)」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20001110/p1)では、主題歌を流す前提で渡辺勝也監督と編集マン・長田直樹氏が苦心惨憺して曲とカットのタイミングを合わせて編集した戦闘場面に対して、通常のヒーロー作品みたいに主題歌を流すのはイヤだという、当時の東映プロデューサー・高寺成紀(たかてら・しげのり)の意向で急遽、主題歌が別のBGMに差し替えられてしまったのだそうである。
 これは『クウガ』にかぎった話ではなく、1990年代後半~2000年代の「ウルトラ」や「ライダー」では、テレビシリーズも劇場版も劇中で主題歌を使用する例が皆無に近いくらい少なかったものである。要するに、「それが子供っぽいから」「旧来の子供向けヒーロー作品みたいにはしたくなかったから」「大人の鑑賞にも堪えうるようにしたかったから」であろう(爆)。
 その悪習を断ち切ったのも、2010年代に入って以降、「ウルトラ」や「ライダー」のテレビシリーズや劇場版の劇中で惜しみなく主題歌を流すという、かつてはクライマックスを盛り上げるのに当然のように行われていた音楽演出を復活させた坂本浩一監督その人なのであった!――平成ライダーであれば、第2期平成ライダーの筆頭となった『仮面ライダーW(ダブル)』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20100809/p1)など――


 CGで描かれたゼロとバンデロが画面を高速で横っ飛びしながら、ゼロが額のビームランプから必殺光線「エメリウムスラッシュ!」を、バンデロが拳銃を連射するクライマックスバトルを最大に盛り上げるのは、この『すすめ! ウルトラマンゼロ』よりほかにないのである!
 ちなみにこの『すすめ! ウルトラマンゼロ』をはじめ、近年のウルトラ主題歌・挿入歌を多数歌唱している男女ユニット・ボイジャーは、XiOのオペレーター役でふたりともチャッカリ出演していたりする(笑)。だが、あまりに普通に演技しているために、筆者はつい最近までその事実に全然気づかなかったものである(汗)。


 そして、Xioの博士ポジションの隊員でもあるファントン星人グルマン博士の超科学力によって、ゼロが並行宇宙を越境する際に纏う白銀の神秘の鎧(よろい)「ウルティメイトイージス」が解析されてデータカード化され――解析できるんかい!?――、エックスまでもがその複製版というか完全に同一(笑)の「ウルティメイトイージス」を装着してウルトラマンエックス・ゼロアーマー(!)となり、並行宇宙を越境して惑星ギレルモに颯爽と登場! なかなかどうして、エックスもその姿が実によく似合う!
 てか、このナックル星人もウラ設定によれば、拳銃の銃撃で空間を切り取って、並行宇宙を越境できるのだそうであり(!)、おまえも何気にスゴいよ(爆)。


ゼロ「よくここまで来られたな」
エックス「2万年も待ってられないんでね」


 このかけ合い漫才的なゼロとエックスのからみは、ゼロの名セリフ「2万年早いぜ!」と、先の「2万年早いぜ、おまえらには」のセリフとも、二重で係り結びとなることで、視聴者に対してもクレバー(知的)で気の利いた言葉遊びとしての笑いも惹起する!


 ゼロとエックスの声の主は、ロボットアニメ『機動戦士ガンダム00(ダブル・オー)』(第1シーズン・07年 第2シーズン・08年 サンライズ 毎日放送https://katoku99.hatenablog.com/entry/20100920/p1)の好敵手同士の再共演でもある。


・主人公の刹那(せつな)・F・セイエイを演じた宮野真守(みやの・まもる)がウルトラマンゼロの声
・そのライバル青年であるグラハム・エーカーを演じた中村悠一(なかむら・ゆういち)がウルトラマンエックスの声


 『ガンダム00』出身の近年のイケメンボイス系の声優の華麗なる競演は、普段『ウルトラマンX(エックス)』(15年)なんぞは観ないであろう宮野や中村の女性ファンたちも、おそらくはネットなどで情報を知るや、注目せずにはいられなかったのではなかろうか?
 先述した『ゼロ THE MOVIE』なんかでも、ウルティメイトフォースゼロを演じた声優たちを目当てに、舞台挨拶(あいさつ)に女性ファンがつめかけたものであったし。いまやスーパーヒーローの競演は、そうした効果をももたらすのである!


 そして、今回は単なる2大ヒーローの競演には終わらない!
 エックスはゴモラアーマー、エレキングアーマーと次々に姿を変え、ゴモラ振動波、エレキング電撃波を炸裂(さくれつ)させる!
 ブラックキングの尾をあおりでとらえ、その長さを強調したアングルもさることながら、エックスがブラックキングに向けてエレキング電撃波を放つさまを、真上から俯瞰(ふかん)して描いた絵は圧巻である!
 ゼロもまた、赤いストロングコロナゼロ、青いルナミラクルゼロへとタイプチェンジ!


 ゼロを長年演じ続けてきた岩田栄慶(いわた・ひでよし)がエックスのスーツアクターを務めているのだが、今回オープニングではゼロ役としてもクレジットされていることから、おそらくはエックスとツーショットで映る以外の活躍場面の大半で、岩田氏が今回もゼロを演じているのだろう。
 ストロングコロナゼロが右腕をグルングルンと器用に回しながらバンデロにパンチをくらわす演技は、どう見ても岩田氏のものとしか思えない(笑)。


 また、ルナミラクルゼロが頭頂部のふたつのトサカを分離して放った無数に分身するブーメラン武器・ミラクルゼロスラッガーが、痛みを感じる隙もなく知らないうちに貫通したことによる多数の細かい空隙(くうげき)が、バンデロが夕陽を背にして手前に長く伸びた影に浮かびあがるさまを描くことで、その無敵の強さを表現しているのはあまりに素敵である!
 往年のロボットアニメ『マジンガーZ(ゼット)』(72~74年・東映動画→現東映アニメーション フジテレビ・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200119/p1)の両胸の赤いパネルから発する熱線必殺技「ブレストファイヤー!」をパクったとしか思えない(笑)、ふたつのゼロスラッガーを両胸にパネルのようにハメてそこから光線を放つ「ゼロツインシュート!」により、バンデロは坂本監督ならではのデタラメにデカすぎる爆炎の中で遂に最期(さいご)を迎える!


ルイ「ゼロさま、ちょーカッコいい! トサカも2本あるし」(笑)
ゼロ「よせよ。オレにホレるとヤケドするぜ」(爆)


 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(ザ・ムービー)』(09年・ワーナー・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101224/p1)でデビューを飾って以来、2015年末で早くも6年を迎えるゼロではあるが、そのキャラクターはいささかも古びてはいない。


 これは、


・宮野のヤンキー口調(笑)
・岩田氏のフィンガーアクションを主体にしたボディランゲージ(爆)


が絶妙なコラボレーションとなり、「新しいウルトラマン」像を確立させたからだろう。


 もっともルイにねだられ記念写真におさまった際のゼロのポーズは、70年代後半に小学館『少年サンデー』に連載され大人気となった楳図(うめず)かずお原作の恐怖漫画『まことちゃん』の幼稚園児主人公・まことちゃんのキメポーズ「グワシッ!」みたいだったが(爆)。


ゼロ「ウルトラマンエックスか。また次元のどこかで会えるのを楽しみにしてるぜ」
エックス「ああ、わたしもだ」


 キャラ立ちまくりのゼロには、次元のどこかと云わず、今後も頻繁(ひんぱん)にゲストとして登場してくれることを願わずにはいられないものがある!


*第8話『狙われたX』 ―ウルトラマンマックス客演!―


 マックスだなんてまた変わった奴を出してきたなと思ってしまったほどに、筆者は『ウルトラマンマックス』(05年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060311/p1)がこの2015年で放映「10周年」を迎えたことをまったく意識してはいなかった。ファンの方々にはホントウに申し訳ないのだけど、それほどまでに『マックス』には個人的に正直ほとんど想い入れがない(汗)。


・地方では「計測不能(!)」となったほどの低視聴率
・クリスマス商戦で関連玩具の売り上げが惨敗


など、商業的には完全な「失敗作」に終わり、現在へと直接につらなるウルトラの商品的価値凋落(ちょうらく)の「元凶」となったと個人的には考える『ウルトラマンネクサス』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060308/p1)。
 1年間の放映予定が3クールで打ち切られたことで、急遽(きゅうきょ)ピンチヒッターとして立つこととなった『マックス』は、「原点回帰」を目指して初代『ウルトラマン』(66年)的なエンターテイメントに徹した作品にすると当時のスタッフたちは語っていたものである。


 だが……



「(『ウルトラマンマックス』の)初期作品のカラーはしょせんは「客寄せパンダ」的なハッタリに過ぎなくて、「本当はオレたちがやりたいのはそんなことじゃないんだよねえ」――後日補足:王道ではなくアンチテーゼ編がやりたいんだよねえ――なんて本音が透けて見えるような作品が、最近はチラホラ目につくような気がするんだなこれが」

(特撮同人誌『仮面特攻隊2006年号』(05年12月30日発行)『ウルトラマンマックス』中盤合評3「老兵は潔(いさぎよ)く去れ! そして、マニアに媚(こ)びるな!」(久保達也)・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060315/p1



 手前味噌で恐縮だが、「10年前」の『マックス』に対する感慨はそのようなものであった――筆者の当時の感想文の数々のあまりにフザけた文体と論文タイトルについては恥じ入るばかりであり、ご容赦願いたい(汗)――。



「それが第13話『ゼットンの娘』と第14話『恋するキングジョーであった(中略)。
 結論から書けばこの前後編においては(宇宙恐竜)ゼットンも(宇宙ロボット)キングジョーもほとんど「どうでもいい存在」に過ぎなかった(中略)。
 それまで何が描かれているかといえば、大昔に変身怪人ゼットン星人によって「ゼットン・ナノ遺伝子」を植えつけられた人間の子孫である夏美(なつみ)という少女がゼットン星人に利用され、(防衛組織)DASH(ダッシュ)基地に潜入したり、キングジョーを操ってマックスと戦ったりするんだけれども、夏美を演じているのが『忍風戦隊ハリケンジャー』(02年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021110/p1)でハリケンブルー=野乃七海(のの・ななみ)を演じていた長澤奈央(ながさわ・なお)だったものだから、ゼットン星人に操られる際はマニアたちへの出血大サービスとして忍者のコスプレをさせていたわけなのだ(中略)。
 そんなネエチャンよりも早くゼットンやキングジョーを出してほしいわけなのだ(中略)。なぜ「最強怪獣」がコスプレ戦闘美少女の引き立て役にならねばならないのか!
 この前後編の脚本を書いたのは『ウルトラQ(キュー)』(66年)以来ウルトラシリーズに深く関わってきた上原正三(うえはら・しょうぞう)であるが(中略)、氏が脚本を書いた『ウルトラQ ~dark fantasy(ダーク・ファンタジー)~』(04年)第17話『小町』を『マックス』のプロデューサーで今回の前後編の監督を務めた八木毅(やぎ・たけし)がエラく気に入っており、「『小町』をもう一度やってみたい」ってことでこんな作風になっちまったらしい。そして上原自身が「まず長澤奈央ありきのエピソードですからね」と暴露しちまっているのである。
 そんな「老いらくの恋」――筆者注・原文のまま(爆)――になんでつき合わされねばならないのか?(中略) 「まず長澤奈央ありき」ではなく、「まずゼットンありき」「まずキングジョーありき」でなければならないんじゃないか? そうでなければ奴らを再登場させる意味なんかまるでないのだ!」

(出典同上)



 やはり「10年前」の「ウルトラ」は「原点回帰」を掲げてはいても、実はさして「怪獣」中心・「事件」中心・「攻防」中心・「作戦」中心ではなかったし、むしろわれわれ特撮マニアが思春期の多感なころに衝撃を受けたアンチテーゼ編の再現ばかりをやりたがっており、マニア予備軍ではない本来のターゲットであるふつうの子供に向いてつくっているようにはとても思えない作劇に思えたものなのだ。
 特撮商業誌はともかく特撮評論同人界では1990年前後には勃興しだしていた、マニア向けというよりも子供向けを志向するべきである! という論法が、15年を経た2005年に至ってもまだつくり手たちに届いていない状況に無力感と徒労感を覚えたものである(爆)。


 これに端を発し、以降の『マックス』は「原点回帰」どころか、やたらと「異色作」ばかりが目立つシリーズへと変質を遂げてしまった。
 また、マックスの出自は当時としては久々にM78星雲出身のウルトラマンとして設定されたものの、先輩ウルトラマンとの競演はいっさい描かれることはなかったのだ――しかも実は「光の国」=「ウルトラの国」出身であるとはひとことも語られてはいなかった!――。
 さらに、「昭和」の人気怪獣が再登場しても、それらは完全な「新怪獣」扱いとされ、「初代」との関連性は劇中ではまったく語られなかったのである。
 「M78星雲出身のウルトラマン」「過去の人気怪獣」が登場するにもかかわらず、『マックス』が旧作といっさいつながりのない、完全に独立した「閉ざされた」世界観であることに、筆者はなんとも歯がゆい想いをさせられたものであった。



ウルトラマンマックスは、その技は強力であるが種類は決して多くはなく、技が多彩すぎることによる印象の弱体化が考慮されているようだ」

(『KODANSHA Official File Magazine(こうだんしゃ オフィシャル・ファイル・マガジン) ウルトラマン VOL.10 ウルトラマンコスモスウルトラマンネクサスウルトラマンマックス』「ウルトラマンマックス能力・戦力」・講談社 05年9月22日発行)



 光線技が多彩な第2期ウルトラシリーズの『ウルトラマンA』を揶揄するために、第1期ウルトラ世代のマニアたちが1970~80年代に編み出した論法を、第2期ウルトラ再評価の機運も無視して、21世紀の初頭になっても飽きずに引用しつづける、さして定見があるとも、新たな知見を付け加えようという志やセンスがあるとも思えないマニアあがりの特撮商業ライターたちによるこうした解説本の類(たぐい)の、子供番組として目を引くための派手な体裁を否定しかねない、カビ生えコケむしたような陳腐凡庸な論法にも、当時頭を悩ませたものである。
 どう考えても、技が多彩で色彩も豊富な方が、子供たちの印象も強くなるに決まっているではないか!?
 こうなると、平成ウルトラではすでにあたりまえとなり、『ネクサス』でさえ描かれていたウルトラマンのタイプチェンジが『マックス』で披露されなかったのも、タイプチェンジが多彩になることによるヒーローの印象の弱体化を考慮したということなのか?(爆)


 また、タイプチェンジにしてもそうだが、これまた当時、平成ライダーではすでにあたりまえとなっていた複数ヒーロー制も、『ゼットンの娘』で初登場した『マックス』の2号ウルトラマンであるウルトラマンゼノンは、同話でこそ新たな大型武器・マックスギャラクシーをマックスに与えたり、短時間ながらも共闘が描かれたが、以後登場したのは最終回(第39話)『つかみとれ! 未来』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060503/p1)のラストで、M78星雲に帰還するマックスを迎えに来たのみであったのだ。
 せめてクリスマス商戦の12月放映回あたりで強敵と戦うためにゼノンを再登場させたり、子供たちから募集した「怪獣デザインコンテスト」最優秀賞を基につくられた強敵怪獣が登場した年明け回にゼノンを助っ人参戦させたりするような機転が働かなかったものなのか?


 これもまた、第1期ウルトラ至上主義者が第2期ウルトラにおけるウルトラ兄弟共演をかたくななまでに否定していた往年の論調にのっとり、なおかつ今どき時代錯誤にもバンダイの意向や商業主義に反逆してみせているつもりで気取ってでもいたのだろうか? 『マックス』放映終盤時期にバンダイ発売のウルトラマンゼノンのソフビ人形がトイザらスで「100円」(!)で投げ売りされたのも必然である(汗)。


 それにしても、


ウルトラマンの技が少ない、
ウルトラマンがタイプチェンジしない、
ウルトラマンが単独で活躍する、


って、初代『マン』的にやるというのは、つまりはこの程度のことだったのか?(爆) やはり「10年前」にはまだ……(以下略・笑)


 先述した上原氏や、故・実相寺昭雄(じっそうじ・あきお)監督らによる『マックス』の「異色作」は、旧来のファンの間ではそれなりに話題を呼んだ。実相寺監督の第22話『胡蝶(こちょう)の夢』なんぞは、当時『マックス』の公式ホームページにおいて、


「実相寺監督はやっぱりすごい! 光、影、鏡。昔から変わらない監督らしいアイテムと映像を十分堪能(たんのう)しました」


などと、「鹿児島県在住39歳」から絶賛されていたものだ(爆)。


 だが、旧態依然としたマニアたちは「夢」ばかりで「現実」が見えてはいなかった。そうした路線の行き着く先がどうなるかを……


 当時『マックス』は土曜7時30分、TBS系列の中部日本放送が、従来は子供向けアニメを放映していた枠で全国ネットされていた。だが、実写版『美少女戦士セーラームーン』(03年・東映 中部日本放送https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041105/p1)と『ネクサス』によって低落したその枠の視聴率を『マックス』は好転させることができなかったのだ。
 その結果、当時8時から放送されていた朝ワイド番組『知っとこ!』が、『マックス』終了後は7時30分から繰り上がって放送されることとなり、それまで連綿とつづいてきたTBS系土曜7時30分の「子供番組」の枠は消滅してしまったのである。
 そして、『マックス』に続く『ウルトラマンメビウス』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)は、土曜17時30分のローカル枠に移動させられたあげく、一部の地方局からは「放映拒否」をくらってしまうという、最大の屈辱(くつじょく)を味わうこととなったのだ。
 その「元凶」となったのは、やはり「まず長澤奈央ありき」などという、スタッフたちのあいかわらずの姿勢ではなかったのか?……――誤解のないように云っておくが、奈央チャン自身には何の罪もありません(笑)――


 早いもので、あれから「10年」が経過した。


 冒頭から何の説明もなく、ウルトラマンエックスがいきなりエレキングアーマーを装着し、大都会のど真ん中でゼットンと戦っている絵が映しだされる!
 エックスがゴモラアーマーを装着しようが、XiOが総攻撃を加えようが、「最強怪獣」のゼットンがビクともするハズがない!
 これこそがまさに初代『ウルトラマン』的な、あるいはイベント活劇編的な、子供たちが一番に観たいものである「まず怪獣ありき!」「まずゼットンありき!」「まず戦闘ありき!」の作劇なのである!!


 開幕一番、エックスがゼットンに投げられた衝撃で、超ローアングルでとらえられた洗濯物が干された物干し台が吹っ飛ぶという芸コマな演出こそ、まさにその象徴である!
 「昭和」の『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1)以来ではないかと思えるほど、CG全盛時代であるにもかかわらず『X』はミニチュアワークが充実しているが、それをゼットンは惜しみなく口から1兆度(!)の火球を浴びせて徹底的に破壊する!


 今回ゼットンを操るのは高速宇宙人スラン星人である――スラン星人は映画『劇場版ウルトラマンギンガS(エス) 決戦! ウルトラ10勇士!!』(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200404/p1)にも登場したばかりだが、この映画のパンフレットによれば、『マックス』に登場した怪獣や宇宙人の着ぐるみはすでにこのスラン星人くらいしか現存していないそうだ。ゼットンは先述した『ゼットンの娘』で新造されて以来、補修を繰り返して、ここ「10年」使い回され続けているというのに(汗)――。


スラン星人「同胞の仇(かたき)を討つために、エックスを利用させてもらった」


 スラン星人はここで明確にマックスへのリベンジとしての作戦を語っており、歴代ウルトラシリーズとは一切無関係であった「10年前」の『マックス』とは異なり、今回の『X』においては「10年前」の『マックス』とも濃厚な関連性を持たせているのだ!
 このあたりはヒーローや怪獣との初遭遇のサプライズをねらった初代『ウルトラマン』的な方法論ではなく、シリーズとしての連続性や同一世界観の楽しさをねらった第2期ウルトラシリーズ的な方法論だともいえる。
――実は初代『ウルトラマン』にも直前作『ウルトラQ』に登場した海底原人ラゴンや誘拐怪人ケムール人が再登場し、脚本段階ではウラン怪獣ガボラの代わりに地底怪獣パゴスが再登場していたりするので、単発の怪獣映画ではなく全数十話もあるテレビシリーズである以上は、初代『ウルトラマン』もマニア間でいわれているほどにはヒーローや怪獣との初遭遇のサプライズをねらった作品でもなかったのであるが――


 そして、スラン星人の「仇討ち」というのも、XiOのラボチームに開発させたゼットンアーマーをエックスが装着するや暴走させるという、実に手がこんだものである。


 『ウルトラマンメビウス』第27話『激闘の覇者』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061126/p1)でも、宇宙恐竜ゼットンだけは防衛組織・クルーGUYS(ガイズ)が宇宙人由来の超技術を使って味方のマケット怪獣として使役(しえき)しようとしても、単なるデータに過ぎなかったハズなのに未知のデータ起因か暴走して手に負えなくなることで、逆説的にゼットンの別格性・強敵性をアピールしていたのと同様、超パワーゆえに暴走する存在を精神力で制御してみせるような展開は、「暴力の快感」と「道徳説話」の良いとこ取りなストーリーといった感じでクレバー(利口)な感じの作劇にはなるだろう。


 そのゼットンアーマーが暴走する場面では、注意深く聞いてみると、『ウルトラマン』最終回(第39話)『さらばウルトラマン』において、初代ウルトラマンゼットンを封じようと、全身を高速回転させて放った光輪技「キャッチ・リング!」の効果音が使用されている! これまた実に手がこんでいる(笑)。


 『マックス』で主人公のDASH隊員トウマ・カイト=マックスを演じた青山草太(あおやま・そうた)も、その後のテレビシリーズや劇場版でのゲスト出演がなかったことから、これまた「10年ぶり」の出演である。
 ビルの破片の下敷きになりそうになった親子を、カイトが高速で走り抜けてウルトラマンマックスへと変身、無事に救出するさまは、放映当時に強調された「最強! 最速!」の戦士であることを見事に再現した演出となり得ている!
 まぁ、カイト隊員は『マックス』最終回でウルトラマンマックスと分離して、その数十年後の老年時代まで描かれているので、今回のカイト隊員はウルトラセブンウルトラマンレオウルトラマンエイティやウルトラマンメビウスのように、マックスがカイト隊員と再合体しているのではなく、マックス自身が若き日のカイト隊員の姿を模して変身しているのかもしれない。それはそれで歴代シリーズにも前例があるし、ウルトラマンの万能性・超越性を強調するものでもあるのでよいと思う。


 アーマーに操られたエックスは、ゼットン、そして巨大化したスラン星人からタコ殴りにされるわ一斉ビーム攻撃を浴びるわと、久々の登場早々、散々な目に遭う。
 このマックス大ピンチは同時にエックス最大の危機でもある。つまり、2大ヒーローが終始優勢で勝ち進んでしまってもさしたるカタルシスはないのだ。やはり一度苦戦しておいて、それからのちにお約束のスーパーヒーロー共闘による大逆転を最大限に盛り上げるために、逆算された苦戦劇なのである(笑)。


 大地がハイパーエレキングのデータカードから電撃を浴びせることで、エックスが正常な意識を取り戻すという超ご都合主義(笑)により、形勢は一気に逆転!


大地「お帰り、エックス」


 この優しさあふれる短いセリフが、大地とエックスの強い絆を象徴する!


 エックス対ゼットンのバトルを超あおりでとらえ、それを上空の太陽を中心にグルグル回転させて見せる!
 マックスの周囲で、分身したスラン星人が高速で走行しながら360度から円形に取り囲む!
 エックスが身体を高速回転させて繰り出す新必殺技「ゼットントルネード!」で巻き起こした竜巻が、ゼットンのバリヤーを打ち破る!


 『ウルトラマンギンガ』第1期(13年)第1話『星の降る町』のギンガ初変身場面で、着地したギンガを360度全方位から見せるなど、アベユーイチ監督はキャラクターをやたらと回して見せるのが好きである(笑)。
 SF洋画『マトリックス』(99年)や『未来戦隊タイムレンジャー』(00年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001102/p1)でも映像化された360度全方位映像は、画面上のインパクトとしては絶大なものがあるのだが、今回エックスが上空からゼットンに必殺光線を放つ際、足の裏に描かれたサイバーチックな幾何学(きかがく)模様を見せているのもまた然り!
 64年生まれのアベ監督、世代的に夢中になったハズの、かつての怪獣図鑑には必ず掲載されていたウルトラマンや怪獣の「足形」を今風な映像で描きたかったんだろうな(笑)。


 別れ際、変身アイテムのマックススパークから、大地の変身アイテム・エクスデバイザーにウルトラマンマックスの図版が描かれたデータカードを託したカイト。
 今後エックスが新たな鎧「マックスアーマー!」を披露することを、期待せずにはいられないものがある!



「テレビは宝の箱だった。中でも、『ウルトラマン』は特別だった。(宇宙忍者)バルタン星人に(二次元怪獣)ガバドン、(汐吹き怪獣)ガマクジラ。(どくろ怪獣)レッドキングゼットンなどなど。破壊の快感と正義の暴力の虜(とりこ)になった。そして私はそのまま大人になった」

(『朝日新聞』夕刊 05年6月16日 『三池崇史(みいけ・たかし)のシネコラマ・ウルトラマン』)



 三池監督もまた、『マックス』では当時大きな話題となった第15話『第三番惑星の奇跡』と第16話『わたしはだあれ?』という「異色作」だけを残したが(笑)、初代『ウルトラマン』を回想する中で、子供時代の氏を虜にさせたのは「破壊の快感と正義の暴力」だったと語っている。
 今回の『狙われたX』はまさにそれを絵にしたものであり、それこそがウルトラ最大の魅力であると筆者には思えるのである。



「そうやって素直に主張すればよいものを、やれSF性だのテーマ主義だのリアル志向などと理論武装し、それがないから第2期ウルトラはダメだなどと「そのまま大人になったこと」の言い訳のために第2期ウルトラを否定する輩(やから)は本当に潔くないというかなんというか。氏の発言と作品によって第1期ウルトラも第2期ウルトラも本質的には同じことをやっていたのであり、優劣を語るのは不毛だということが少しは露呈されたのではないか」

(特撮同人誌『仮面特攻隊2006年号』(05年12月30日発行)『ウルトラマンマックス』中盤合評3「老兵は潔(いさぎよ)く去れ! そして、マニアに媚(こ)びるな!」(久保達也))



 「10年前」なので、われながら理論武装面ではやや粗雑な物言いであることは重ねてご容赦願いたいのだが、ドラマだのテーマだのは「破壊の快感と正義の暴力」を描くためのお膳立て・言い訳なのであり、あくまでその背景・舞台装置であるにすぎない、と解釈すべきところではないのだろうか?


*第9話『われら星雲!』 ―『ウルトラマンギンガ』の「闇のエージェント」3大宇宙人客演!―


 これまで「破壊の快感と正義の暴力」を主張してきたが、それがほとんど描かれていない第9話『われら星雲!』も、これとて立派な「ウルトラ」であると筆者には思える(オイ!・爆)。


 本話を観て、筆者の脳裏に真っ先に浮かんだのは、バラエティ番組『ギミア・ぶれいく』(89~92年・TBS)の枠内で、かのビートたけしが企画した「動物さんチームVS怪獣さんチーム対抗ラグビー戦」である(笑)。


 これはプロのラグビー選手が動物の、たけしの弟子のたけし軍団


・水爆大怪獣ゴジラ――その後政界に進出し、宮崎県知事を務めたそのまんま東(ひがし)=東国原英夫(ひがしこくばる・ひでお)(『ウルトラマンサーガ』のバット星人の声)が演じた!――
・火炎怪獣ガメラ
・異次元宇宙人イカルス星人
・地底怪獣グドン
・L85星人ザッカル


などの、アトラクション用の怪獣の着ぐるみを着用してラグビーの試合をするという、無謀な企画であったが、まさか本家でこれが描かれることになろうとは!(爆)


 海獣サメクジラの子供――これが登場するだけで個人的には許せる!――を賭けて、暗黒星人ババルウ星人・三面怪人ダダ・誘拐怪人ケムール人・変身怪人ゼットン星人の「暗黒星団」チームと、宇宙海人バルキー星人・イカルス星人・ナックル星人グレイの『ギンガ』第1期に登場した「闇のエージェント」宇宙人トリオとラグビーを挫折(ざせつ)した地球人青年の混成チームが、宇宙悪霊アクマニヤ星人を審判にして(笑)、ラグビーで対決したのである!


 『手裏剣(しゅりけん)戦隊ニンニンジャー』(15年)忍びの21『燃えよ! 夢の忍者野球』もそうだったけど、「10年前」の『マックス』ではどこか仕方なく「バカ」をやってみせているといった風情がまだ残っており、こうした真の意味で吹っ切れて気持ちよくスナオに笑える「バカ演出」のエピソードはなかったとも思うのだ。


 地球人のダメ男と宇宙人トリオによるベタな友情話も、「写実的な演出」ではなくこうした「バカ演出」であれば、むしろリアリズムよりも道徳テーマ性の方が先に立ってくるし、しかも説教クサさも減じて、がぜん面白くなるというものだし、特撮巨大シーンが極端に少なくても、本編ドラマ部分に派手派手しい仮面キャラクター・着ぐるみキャラクターたちが多数登場することで、幼い子供たちの目もそこに向くだろうから彼らを退屈させることもないだろう。
 思春期のマニアをねらった作品ではなく、あくまで子供向けをねらった作品として、これほど有効な手法はないのである(笑)。


 それでも、


・スタジアムの放送席からの主観で、巨大化した暗黒星団対エックスの特撮巨大バトルを窓ごしにとらえたり!
・スコアボードのミニチュアに、この第9話ではなく第4話のサブタイトルでもある「all for one(オール・フォー・ワン)!」の文字が電光表示で流れていたり!


など、芸コマな演出にあふれている!


 また、『ギンガ』の「闇のエージェント」宇宙人トリオの人間体はそれぞれの役の声優さんたちが演じていたのだが(!)、皆あまりにも声から受けるイメージそのままのルックス(爆)であることも、おおいに楽しませてもらったものである。


 ただ、これもまた、奇獣ガンQに変身させられたダメ男と少年の友情のペーソス(哀感)を描いた『ウルトラマンギンガS(エス)』(14年)第11話『ガンQの涙』同様、あくまで「異色作」「変化球」としての魅力を楽しむべき性質の作品であるかと思えるのだ。


 『ガンQの涙』は放映直後、「これぞウルトラだ!」「古き良き香りがする」などといって、マニア間ではかなり評価が高かったようである。しかしながら、そうした「異色作」「変化球」をメインとして扱ったからこそ、『ネクサス』も『マックス』も商業的に成功できなかったのではないのだろうか?


 筆者は「異色作」「変化球」を否定するわけではない。いや、むしろ『ガンQの涙』も『われら星雲!』も好きである。ただ、それらに共通して感じたのは、かつて『ゼットンの娘』『恋するキングジョー』にも見られたような、



「舞台は東京の下町で映画『三丁目の夕日』(05年・東宝)ばりに「むかしは良かった」と言わんばかりのオジサン的ノスタルジーぷんぷん」(爆)

(出典同上)



な作風であり、そんな「古き良き時代」を感じさせる作品ばかりをやたらと持ちあげる風潮には、少々危惧(きぐ)せずにはいられないものがある。


 これは筆者が(ひとり)ボッチものの深夜アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』(15年・やはりこの製作委員会はまちがっている。続 TBS)の高校生主人公・比企谷八幡(ひきがや・はちまん)みたく、


・過去を振り返れば後悔(こうかい)ばかりで死にたくなるし(笑)、
・未来を想像すれば不安ばかりで逃げ出したくなるから、


今がいちばんいい、とするスタンスだから云うわけでは決してない(爆)。


 平均的なマニアにとっての「古き良き時代」とは、やはり「昭和」の第1期ウルトラの時代を彷彿(ほうふつ)とさせるような作風・路線のことを指しているのであろう。
 だが、そんな「昭和レトロ」な感覚こそがウルトラ最大の魅力だなどと製作側もマニアも発信していたら、いずれはウルトラマンが中年おじさんたちの記憶の中だけに残る「懐かしのヒーロー」と化してしまい、いよいよ「平成」の時代に必要とされない存在になってしまうのではないのだろうか? いったいいつからマニアたちは「新しいウルトラマン」ではなく「古いウルトラマン」(笑)を欲するようになったのか?
 これについては「ウルトラマン誕生50周年」の記念すべき2016年に具体的な事象を検証することで、じっくりと語ってみたいと考えている。


 やはり『X』には、あくまで現実ではなくフィクションなのだから、今後も「破壊の快感と正義の暴力」こそをメインで描いてほしいと、久々に『マックス』とその時代を振り返ったことで、筆者はより強く感じたものである。


2015.9.21.
(了)



ウルトラマンX』前半合評2 ~6話「星の記憶を持つ男」・7話「星を越えた誓い」

(文・戸島竹三)


 第7話。三浦浩一――『仮面ライダーオーズ』(10年)の右手だけの怪物が本体であるアンクを演じた三浦涼介の父――演じる長官が前回、第6話での印象に反し、まともな人物に描かれていたのが大きな収穫。
 石化魔獣ガーゴルゴンの脅しに屈して異星人の青年・テル――映画『仮面ライダー THE FIRST』(05年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060316/p1)で仮面ライダー1号・本郷猛(ほんごう たけし)役で主演した黄川田将也(きかわだ・まさや)!――を悪に差し出すみたいな役だと、往年のNHK金曜時代劇『風神の門(ふうじんのもん)』(80年)の主人公・霧隠才蔵(きりがくれ・さいぞう)役からのファンとしてはツラい。
 メカ守護獣ルディアンの可愛いカッコいい戦いぶりもなかなか。早めの再登場を希望。


(了)


ウルトラマンX』前半合評3 ~ウルトラクロニクルを引き継ぐ『エックス』

(文・J.SATAKE)


 『ウルトラマンX(エックス)』(15)はこれまでのウルトラマンシリーズの良いとこどりで構成されている印象だ。
 主人公・大空大地(おおぞら だいち)は人形・スパークドールズとなった怪獣・ゴモラを、人類の技術・サイバー怪獣としてリアライズ・再実体化させる研究を進めるおとなしめの理系男子。
 熱血・やんちゃな主人公は東映作品が引き続き扱っていることもあってか、別のアプローチをするための選択であろう――ウルトラシリーズでも熱血系はいるが――。
 往年の『ウルトラマンガイア』(98・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19981206/p1)高山我夢(たかやま ガム)も類稀なる頭脳をもった主人公であったが、ウルトラマンと融合することで身体能力が決して高くなくてもヒーローになれる、という可能性を示すことは、同じように身体能力が高くないことを幼心にも自覚している子供たちにも希望を与えることであろう。


 『ウルトラマンギンガS(エス)』(14)では車両のみであった防衛組織の装備が、本作・Xio(ジオ)ではさらに拡充。ひとつの変形ユニットに乗用車・ワゴン車・トラックが合体することで戦闘機・宇宙艇・移動砲台へとパワーアップ! コストパフォーマンスを押さえつつ、兵器の種類を増やす工夫が良い。


 ウルトラマンがアーマーを装着するバリエーション展開も開始。スパークドールズからサイバー怪獣としてデータカードに落とし込んだ、それぞれの怪獣の特性を活かしたアーマーで防御・攻撃!


 さらに歴代ウルトラマンの客演も早々に実現! 戦いを通して超人同士の熱い思いが交錯、その証としてカードを授けられる。


ウルトラマンゼロからは時空を越えられるアーマー・ウルティメイトイージス!
ウルトラマンマックスからは必殺技・ギャラクシーカノンを放つことができる武器・マックスギャラクシー!


 作品の世界観が異なったとしても、並行宇宙を越境できるSF設定を、先の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』(09)や映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10)で作ったことで、何らかの方法で並行宇宙を越境可能となったのだろうと解釈できるものの、ウルトラマンダイナやウルトラマンゼロ以外のウルトラマンたちがどのようにして越境ができるのかについての細部はナゾである(笑)。しかし、完全なデタラメではなくちょっとした気の利いたウラ設定さえあれば越境も可能なように解釈できそうな余地がある空気を醸成できているところで、異なる世界観のヒーローたちを競演させること自体は大歓迎。
 さらに作品内のアイテムに沿ったかたちでエックスをパワーアップさせるという点も秀逸。


 そして第11話「未知なる友人」では、当初から実験を続けてきたサイバーゴモラリアライズについに成功! エックスと共闘し、宇宙から飛来したペダン星人の先兵・キングジョーを見事撃退する!


 『ウルトラセブン』(67)で登場したセブンの味方・カプセル怪獣たちを起点に、『ウルトラマンメビウス』(06)では遂に人類が様々な宇宙人由来のオーバーテクノロジーを習得して再現した怪獣をマケット怪獣として味方につけてきた。本作ではさらに『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』(07・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080427/p1)シリーズにおける、主人公・レイと怪獣・ゴモラの深い絆のドラマも踏まえた関係を描いた。
 技術的にはほぼ完成していたサイバー怪獣システムがついに起動したのは、ゴモラがスパークドールズとして大地のこれまでの行動を見てきたからであった。


 父の希望を叶えるための研究の日々、そしてエックスと巡り会い、人々のために戦う姿。その熱い思いに応えるためのサイバーゴモラリアライズ(実体化)!
 黒いボディに走るメタリックブルーのラインと、胸のゴールドの文字・エックスがクール! 腕部の巨大な爪と赤いGの文字がエックスの装着するサイバーアーマーと同一であり、システムを共用していることを示す。


 エックスと抜群のコンビネーションを見せて――空中で身体をひねって繰り出す尻尾アタックも見せてくれた!――キングジョーを追いつめる。
 トドメはゴモラ定番となった必殺技・サイバー超振動波!――きらめく青白い光の粒子とともに突撃する姿もクール!――
 そしてエックスは以前にウルトラマンマックスから授かった大型武器・マックスギャラクシーで必殺光線・ギャラクシーカノンを放った!!


 単なる手駒ではなくともに戦う仲間として歩もうとする気持ちがあるからこそ、協力して敵に当たってゆく。種族を越えた同志の集まりの戦いがスタンダードとなる、それが世界を平和に導く始まりとなるだろう……。


 ライバルとなる東映特撮作品と比較して、骨太の物語・不変の魅力を打ち出すべくドラマ性を強調する作劇を志向するのはウルトラマンシリーズの宿命なのかもしれない。その真摯な姿勢は評価されるべきだと筆者は思うが、現在ではそれが退屈で古臭いと捉えられてしまうこともあるようだ。
 ドラマ性を否定することなくウルトラマンというキャラの魅力をアップさせるアイテム・装備を投入、それを物語に巧く絡ませることで華やかさを演出する。


 ハード・シリアスだけでなく、おとぼけ・ほのぼのムードも取り入れる。
 『ウルトラマンギンガ』(13)で闇のエージェントとして活躍したバルキー星人・ナックル星人・イカルス星人のトリオが、地球で安息を得るために宇宙人同士のラグビー対決に挑む第9話「われら星雲!」。シュール・熱血・ペーソスが絡み合う異色作だ――この流れはメタ的には『新ウルトラマン列伝』内で、闇のエージェントがナビゲーターとして度々登場し、そのキャラを浸透させたことも影響している――。


 Xioの怪獣に対するスタンスも理想と現実を睨んでのもの。人命を守りつつ怪獣の生態も尊重。互いのテリトリーを侵さない境界線を引く役目を担う組織として戦うのだ。


 かつての『ウルトラマンコスモス』(01)が掲げた怪獣保護の精神は、筆者にはあまりしっくり来ない印象があった。本作では怪獣をスパークドールズとして従えるかたちとなり、問題が完全解決したわけではないが、いかに共存してゆくかを模索し続ける姿勢を示すことでこちらも考えさせられる。


 硬軟取り混ぜた物語の展開で楽しませてくれる本作。さらなる強敵の出現でエックスのバージョンアップも! 次のウルトラヒーローの競演は? 後半も幅広い展開を見せてくれることを期待したい。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2015年秋号』(15年10月4日発行)~『仮面特攻隊2016年号』(15年12月30日発行)所収『ウルトラマンX』前半合評より抜粋)


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