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劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 〜紅音也の真骨頂!


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『仮面ライダーキバ』 〜序盤評 時に戦隊を凌駕するポケモンサンデーの脅威
『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』


(08年8月9日封切)
(脚本・井上敏樹 監督・田崎竜太 アクション監督・竹田道弘 特撮監督・佛田洋
(文・T.SATO)
(08年8月14日執筆)


 現代、2008年。「大古代展」が開かれている会場。
 ミイラの立像が、レジェンドルガという劇場限定(?)魔物一族の一員として復活! 復活時、宙空の縫い針で眼の上下を縫い付ける映像がキショ!
 前後して会場の作業員もTVでの怪人一族ファンガイアのひとりに変身して大騒動!
 ついでに前者は後者を操れることも映像描写でご説明!


 そこに毎度ご都合にも(批判じゃないよ!)、我らが「素晴らしき青空の会」(笑)の戦うヒロイン・麻生恵(あそう・めぐみ)姉ちゃんが即座にやってきて小銃で応射!
 もちろん毎度叶わない。


 ……そこにキタキタ、「青空の会」エース、名護さんが遠くからカッコよく歩いてキタよ!


 「相変わらず役立たずだな、君は……」


 クウ〜〜ッッ! お約束の、上から目線のセリフ来た!
 カッコいいけど、思わず笑っちゃう。しかし仮面ライダーイクサに変身した名護さん。瞬殺でやられる!!(爆)
 ……マニア向けにねらっている作劇ですよネ?(笑)


 事前情報断ちしてたせいか、展開も予測が付かず、よけいな事前妄想もしてなかったゆえか、個人的には楽しめた。
 というか、あの1986年と2008年の二重構造で、30分前半Aパートでは怪人も変身もバトルもなかったりする、子供にやさしくない『仮面ライダーキバ』(08年)の劇場版がこうなるのかと(笑)。
 とはいえ、86年・08年共に、キャラおよび対人キャラシフト・関係性は、強烈に確立しててリアクションも想定できて、状況に落とせば、勝手に転がりそうではあるけれど。


 で、本作の映画ならではのイベント性を出すには、これはもう86年と08年の主要親子キャラの夢の共闘しかない!
 コレはムチャな設定なのだけど、イイ意味での敏樹センセのワープ脚本と、強引な田崎演出でサクサク行く行く。


 サクサク行くといえば、敵怪人のみならずキバをも敵視してきたイクサこと名護さん、バトル中に両者の変身が解けても名護さん驚いたりせずフツー、キバこと渡クンも平静。「青空の会」メンバーはキバの正体知ってるゾ!
 なぜか説明もなく、TVではありえなかったお城背負い竜キャッスルドランの古城の中の一室に入れちゃう渡クン。
 キバの武器になる以外は生身のままではお城の外に出たことがなかった、タキシード姿でトランプに昂じカード越しに下界を視ている、次狼(じろう)こと狼男や半魚人にフランケンの3人も、同時に現実世界に人間体で出現、さらには怪人体にも変身して助っ人参戦バトル!


 コレは平成ライダー劇場版でおなじみ、TV版のパラレルワールドなのか? などと多少は想起しつつも、展開が早いので、疑問が脳裏に残って刺激することもなく、今回はそーなってるのネ的に個人的には受容できるけど……。
 もちろんTVと同じ正体隠し・行き違いドラマを展開してたら、映画の主題の焦点がボケてしまうからの確信犯。


 と思いきや劇中カレンダーは上映期間の8月ではなく9月! てことは今のTV版の少し未来の物語?
 にしては86年世界の、今では渡の父ことナンパ師で天才バイオリン弾き・音也への、ツンからデレに転じた麻生母ちゃんこと麻生ゆりはTV初期編のイメージに近いゾ!
 (コレも批判じゃなくて、劇場版執筆時期のTV脚本話数を考慮すれば仕方ないんですけどネ)


 てか、TVと同一の時間軸か、パラレルか? なんてことは、個人的にはドッチでもイイけどネ(笑)。


 そんな感じでムチャというかTVとの違いを重ねたところで過去世界、なぜかご都合にも86年にまずは出現するレジェンドルガ復活阻止のため、城ドラゴンの一室から3大モンスターの鍵で時の扉を開けて、86年に旅立つ渡クン。
 もうムチャをムチャとも感じません。


 そして22年前のトイレの個室に到着(笑)。


 本来は刑務所の地下階に隣接する超古代文明の遺跡に遭遇したことで、レジェンドルガ復活の依り代にされる誘拐犯。
 ならば、誘拐されてしまうバイオリン弾きの姉さんを誘拐されないようボディガードをしよう!
 というイマイチ非合理なシチュエーションも、当然のことながら、この映画の親子テーマの一環。親子3組目。映画冒頭で地元の民生委員の勧告で、転入した高校のクラスメートのバイオリン少女の母であったというご都合接点(重ねて文句じゃないよ・笑)。
 で、2008年の少女の母の過去である姉ちゃんに「さわるな!」と即座に妨害してきてナンパしてくるのは、待ってました! のナンパ師父ちゃん・音也!
 すぐに麻生母ちゃん・ゆりも登場。


 彼らの異様なテンションのやりとりが銀幕に繰り広げられると、アッという間に空気は1986年世界に変貌(笑)。
 あるイミ08年世界よりも、マニア的には面白い86年世界のノリに08年世界の主人公・渡は翻弄されて、パトカーをかっぱらってパクられて、やはりご都合にもふたりそろって例の刑務所へ。
 で、慰問に来てたバイオリン姉ちゃん誘拐事件はやっぱりあって一大バトル。何とか阻止したところで渡は光の粒子となって消滅、08年世界に帰還。


 一件落着かと思いきや、08年世界では白昼の薄白い月には単眼が光り、レジェンドルガの影響は消えてない。どころかレギュラーのロッカー兄ちゃんも洗脳されている?
 で、ピンチになって追い詰められてギリギリのところで、今度は変身バックルことメカ蝙蝠(?)キバットがご都合にも、86年世界から父ちゃん母ちゃんを連れてくる!


 ……というワケであまり芸のないアラスジ列挙になりつつあるこの文。
 要は何を云いたいのかというと、本作は、TVのようにBパートにしかバトルがない作劇とは異なり、平成ライダー映画で例えるなら『劇場版 仮面ライダー剣ブレイド) MISSING ACE[ミッシングエース]』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041107/p1)みたく、子供をアキさせないためか、要所要所でナマ身とヒーローと怪人のバトルが織り交ぜられてるよ、とそういうことを指摘しておきたかったのだ。


 親子の絆ドラマも、真にリアルに考えれば、40前後ならば若いころに間違ってガキ作ったならこの歳かと思えても、まだ20代で未婚で子供もいないのに、時間を超えてハイティーンの息子が出てきても親の気持ちになれるワケないのだが(笑)、なぜだかご都合にも(いや集約されてると云うべきか・笑)、いつもの喫茶店でバイトしてるバイオリン少女の、家庭を顧みなかった母への屈託の吐露と、音也による母の気持ちの代弁、天才・音也による母のバイオリン演奏の忠実な再現を一旦経由することで(またこの曲がリリカル(叙情的)で、泣かせる美しいシーン!)、ナンパ師の父・音也とひきこもりの息子・渡クンの親子愛・いたわり合いのドラマに変貌していっても何となくナットクさせられる。
 ふだんバカなキャラのマジな面の落差というアレですが、ヒロイン救出の目的も加わって、けっこう熱い共闘に!


 対するにW母娘ヒロインも敏樹脚本だから父君・伊上勝(いがみ・まさる)先生描くところのライダーガールズのように座して救いを求めるだけの存在であるワケもなく、自力で脱出!
 しかもW変身! W仮面ライダーイクサに! そして大活躍!
 TVと違うこと、TVでまだ実現してないことやりますよ〜展開がココにも!
 86年版イクサが装着者の肉体に負担を強いる設定はムシされてる気もするけど、細かいことは気にするな。86年9月には解決するんだよ(笑・〜後日付記:その後のTVシリーズを観てると、長時間着用でなければ大丈夫なそうです。……でもけっこう長時間着用してたよナ・汗)。


 ラスボスたるレジェンドルガのロード(王)たるアークの人間体というか依り代を、中堅お笑いグループ・ネプチューンのホリケンが演じるのは意外だが、チョイ役ゲスト連のようにお笑いには一切走らない。気弱そうな浮浪者や囚人、そしてラスボス覚醒後をうまく演じていたと思う。まあ長ゼリフがないのでホントに演技力があるのか断言しかねるけどネ(笑)。
 なんでラスボスも仮面ライダー、しかもキバのバリエーションみたいな姿なのかは、まず宿敵とゲストも正義と同様・同格の仮面ライダーにしよう! という映画の企画ありきなのは当然としても、劇中では毎度おなじみ説明なし。でもコレも個人的には不満なし。
 ただ、3メートル強の背丈という設定は映像的にも強そうだし成功していたと見る。高い天井の小さなシャンデリアを頭でよけて歩み出す仮面ライダーアークの図はサイコウ!


 ゲストの仮面ライダーレイこと白峰天斗(しらみね・たかと)はウスいとの批判を散見したけど、でも善VS悪の図式だけでは単調なのだし、ドチラに転ぶか判らない異分子を混ぜて、しかし過剰に出しゃばらせない作劇は個人的には賛成だ。
 あの自負心高い名護クンが眼も合わせられないというキャラ設定も、名護クンのキャラが別方向で立ってよかった。


 最後の夜の摩天楼空中戦は、佛田特撮監督の絵コンテと思うが、ライダーの『戦隊』的ナンセンス化を大カンゲイする(笑)。


 ラスト、父とはあまりに異なる自分に苦悩する息子に音也は「自分らしく」でイイと諭す。コレは天才・敏樹から不器用オタへのメッセージだと受け取ろう(ホントかよ)。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2009年準備号』(08年8月15日発行)『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』折込みコピー速報②より抜粋)


同時上映「モモタロスのまっかっか城の王」第4話(最終回)

 TV『仮面ライダーキバ』のオシリに映画宣伝のため3週連続でついていた短編の最終回。
 SD(スーパーデフォルメ)アニメ化された『電王』の正義側怪人モモタロスリュウタロスによる、劇場版『ゴーオンジャー』&『キバ』の再演……というか単なるパロディ(笑)。


 昨07年の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』&『仮面ライダー電王』劇場版だと、2作品の合間にオマケ短編が上映されたものだから、今年も同じかと思いきや……。
 花の銀座の「丸の内東映」夜の回に観たもんだから、てっきり夜間は小さなお友だちのトイレ休憩も不要と判断、オミットされたかと思ってしまったゾ!


 あぁ最後にしたのは、『劇場版 仮面ライダー電王』第3弾!
 10月公開の『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』(ASIN:B001NJTHBKASIN:B001NJTHBUASIN:B001NDTENWASIN:B001NDTEO6)の初発表をするためですか、そーですか(笑)。
 たしかに熱狂的な『電王』ファンだと、それだけで頭がイッパイになってしまって、『劇場版キバ』鑑賞が上の空になりかねないしネ。
 ……てか、ネットで事前に漏れていたから、マニアならばほとんどみんなが知っているから杞憂か?(汗)


 『戦隊』はともかく『ライダー』は幼児の集中力のもたなさの関係で例年、途中で帰ってしまうファミリー層が多いけど、ラストだと彼らに届かないのではないかと心配。
 でもそれも、TV『キバ』ワク内CMなどで、時期が来たら予告・宣伝するだろうことを思えば、心配することもないか(笑)。


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仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010

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