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ウルトラマンティガ最終回 最終章三部作 50話「もっと高く!〜Take Me Higher!〜」・51話「暗黒の支配者」・52話「輝けるものたちへ」 再UP!

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 TBSチャンネルにて09年12月、『ウルトラマンティガ』(96年)最終回・再放送記念!
 ……とカコつけて(汗)、『ティガ』最終回評を再UP!


ウルトラマンティガ』最終回 最終章三部作 50話「もっと高く!〜Take Me Higher!〜」・51話「暗黒の支配者」・52話「輝けるものたちへ」

ウルトラマンティガ』#50「もっと高く!〜Take Me Higher!〜」

(脚本・小中千昭 監督・原田昌樹 特技監督・北浦嗣巳)
(視聴率:関東4.4% 中部3.5% 関西6.6%)

ウルトラマンティガ』#51「暗黒の支配者」

(脚本・右田昌万長谷川圭一小中千昭 監督・村石宏實 特技監督・神澤信一)
(視聴率:関東5.4% 中部5.6% 関西6.0%)

ウルトラマンティガ』#52「輝けるものたちへ」(最終回)

(脚本・右田昌万長谷川圭一小中千昭 監督・村石宏實 特技監督・神澤信一)
(視聴率:関東5.0% 中部9.9% 関西12.2%)

ウルトラマンティガ』終章 随八百

(文・T.SATO)
(1997年9月23日執筆)


 「私、ダイゴがティガって知ってる……」


 予告編の衝撃的なセリフで幕を開けた(?)終章3部作。
 思いっきり期待をアオり、本編たる終章前編#50「もっと高く!」もそれを裏切らない出来に仕上がった。


 防衛隊GUTS(ガッツ)の女性隊員レナの主人公ダイゴ隊員への想い。いつからか秘密を抱いて心を開いてくれないダイゴへのもどかしさと苛立ち。
 空飛ぶ超古代尖兵怪獣ゾイガーを戦闘機ガッツウイング1号スノーホワイトにて限界スピードで追撃するさなか、その気持ちが爆発する超高空ランデブーでのレナのダイゴへの涙ながらの吐露には、もう当方もつられてひたすら落涙……。
 ED(エンディング)の歌曲はレナ隊員のセリフ入り名場面集になっていて、これもまた涙があふれてきて止まらない(笑)。あぁ、もうこれが最終回でもオッケーってな感じで。


 ところで、肝心の予告編のセリフは本編には存在しなかった。なんでも脚本の小中千昭氏のHP(ホームページ)によれば、このセリフを云わせないのがキモの脚本で、アレは助監督さんのお遊びだったとか……(通常、ジャンル作品にかぎらず、むかしからTVドラマなどの「次回予告」は助監督が製作する慣習となっている)。


 さて、『ウルトラマンティガ』(96年)終章だが、個人的には3部作中では前中編の2編の方が面白かった。
 後編こと最終回#52「輝けるものたちへ」も決してキライではないのだけれど、また批判派にはアレだけの分量をもって描かれた人間たちの一応の科学と叡智による努力が結局は成果を結ばずに、最後の奇跡ですべてを解決したことに不満が集まっているようだけど、云われてみればごもっともとは思うもののそこはそんなに気にならず、むしろ個人的には子役総登場以降の演出でひっかかった。


 いや、子役登場を否定しているのではない。むしろ肯定的に捉えている。
 けれど、ちょっと描写がクドかった(笑)。
 敵に敗北したウルトラマンティガの巨体の中(?)の白い精神世界にいるダイゴの前に、光と化した子供たちが駈けてくるシーンは泣ける。子供たちがティガと合体して、ティガと同時にいっせいに一発目のパンチを繰り放つのはイイと思うし許せる。
 しかし、蹴りやゼペリオン光線発射のポーズもいっしょにとるのはちょっとクドくなっててカットしてもよかったような……。
 あと、子供たちの「ボクがティガだ」「アタシがティガよ」ってのも映像を見れば自明なんだし、セリフ不要の感。
 でも就学児童にとってはともかく幼児にとってはやはりあった方がイイのかな? このあたりはビミョー。


 レギュラーではない子役役者のゲスト出演というと初代『ウルトラマン』(66年)と『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)が双璧だが、くりかえすけど、筆者は子役出演を否定しない(むかしは否定してたこともあったけど・笑)。


 事実、中編#51「暗黒の支配者」においてティガが文字通りの強大な敵、20世紀前半の怪奇小説の巨匠・ラヴクラフトクトゥルフ神話から名前を採られた絶滅貝アンモナイトの風貌を持つ邪神ガタノゾーアに劣勢を強いられているときの、オトナたちの「勝てっこねーョ!」のセリフに対する、純真な子供たちの「ティガ、がんばれ!」のセリフはとてもカンドー的だった。
(まぁ、遊園地のお子さま向けヒーローショーなどにも足を運んだことがあるマニア連中なら、幼児のころからマニア予備軍であった我々のようなヒネてイジケたタイプのガキ(笑)たちとは正反対な反応を示し、純真にヒーローを応援する子供たちに鳥肌が立ったことがある経験は何度かあるだろうが、要はそれですよ)


 ただ、個人的には小学校中高学年くらいのコがシラケたことを云うのに対して3、4歳児が純真に応援し、小学生とオトナたちが心動かされるシチュエーションの方が、今の小学生視聴者にはよりウケ入れられやすいようにも思う。いや、それは今といわず、すでに筆者が子供時代の70年代後半においてもそうだった。


 初代『ウルトラマン』#15「恐怖の宇宙線」における二次元怪獣ガヴァドンウルトラマンに宇宙に運ばれて夜空の星になったという文学的なオチには、科学少年だった筆者は子供心にそんなことあるワケねーだろとの不満を感じたが(笑)、『ウルトラマンタロウ』#43「怪獣を塩漬にしろ!」こと食いしん坊怪獣モットクレロン編における、亡き母は星になったんだゾとの八百屋の父ちゃんのセリフ(後日訂正:『タロウ』ヒロイン・白鳥さおり嬢のセリフ)に対して、ゲスト少年が、


 「何云ってんだい、星は宇宙の恒星だよ。
  でも……母ちゃんが星になったとしたらあの優しそうな星かな(大意)」


 とのワンクッション入れたセリフ(これ重要)になら抵抗がなかったように……。そこいらへんもっと巧妙に処理してもよかった気がする。


 ただ、まぁもちろん『ティガ』は『ティガ』として単独に評価されるべきだけれども。


 でも、スレた『ウルトラ』シリーズマニアとして、さらに云わせてもらうと、『ウルトラマンタロウ』#17〜19の3部作・火山怪鳥バードン編において、バードンにやられたタロウの死体のまわりに、教会の物悲しい鐘の音とともに子供たちが群がり集まってきて口々に純真に、


 「タロウ〜〜」「タロウ〜〜」「タロウ〜〜〜!」


 と叫びつづける荘厳なシーンの方が、子供の演出としては上だったし、カンドー的だったナとも思ってしまう。


 ……おっと、『ティガ』終章ももちろんスキですから(笑)。



 さて、『ティガ』終章では、やはり設定的にはそれを大スケールで活用し、人間関係的にも大団円のストーリーを構築したことを最大限に評価したい。
 当然のことながら、今の時代に最終回やイベント編であるにもかかわらず、単に局所的・局地的な一匹の怪獣とのバトルだけであったら物足りない。すでに90年代東映ヒーローでは終盤において、オゾン層破壊下の地球(『特捜エクシードラフト』92年)、氷河期襲来(『重甲ビーファイター』95年)、敵帝国占領下の地球(『超力(ちょうりき)戦隊オーレンジャー』95年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20110926/p1)! という完成度はそれぞれながらも圧倒的イメージの映像化に挑戦しているのであるからなおさらのこと。


 ウルトラマンティガの出自でもある超古代文明の別の遺跡から出現する敵怪獣!
 しかもそれが複数匹いて世界の主要都市を破壊しまくり、各国のGUTS戦闘機が応戦する地球規模の危機が迫るスケール感。
 そして、ウルトラマンの正体が終章に至って、ヒロインの女性隊員と女隊長に微かに察知されている妙から構築されるドラマ! 実写『ウルトラ』ではじめて映像化された大スケールを描こうとするスタッフの心意気にはホンキで賞賛を送りたい。


 印象的だったゲストが再登場して力を合わせ、しかも光のパワーが集まって悪を打ち砕くという展開は、スレたマニアだから筆者もある程度予想はしていたが――個人的には子供たちではなくGUTS隊員たちが、悪のウルトラマン・イーヴィルティガ編こと#44「影を継ぐもの」に登場したマサキ・ケイゴが開発した光−遺伝子コンバーターを用いて光となり、ティガと合体するのかナ? と漠然と思っていたけれど――、お約束だから悪いということではなく、それだからこそ王道でイイと思う。


 無論、『ウルトラ』としては目新しいシチュエーションだけど、80年代以降のアニメやハリウッド映画ではアリガチではある。
 今パッと思いつくだけでも、人々の想いの力が結集して黄金色にパワーアップするヒーロー! といえば、合体ロボアニメ『六神合体ゴッドマーズ』(81年)最終回の主役ロボ。ご町内の人々(笑)が祈りとともに合体ロボと融合する90年代児童向け合体ロボアニメ『元気爆発ガンバルガー』(92年)最終回1本前、家族への想いが……手と手が触れ合うことによって、愛の力が光や物理的(霊的)なパワーとなって、悪霊の闇を打ち払う『ポルターガイスト2』(86年)などなど。


 連続もの的要素があったり、それまでの印象的なゲストたちが最終展開で再登場してレギュラーキャラと協力する大河ドラマ性! などといった魅惑的なシチュエーションももちろんけっこうなことだ。しかし、国産特撮をふりかえってみても、『宇宙刑事シャリバン』(83年)や『電撃戦隊チェンジマン』(85年)など、同様の試みによる成功例はすでにあるワケで、決して本邦初ではない。


 そのことが全員といわず過半の特撮マニアの念頭にのぼらないのは、東宝・円谷系特撮マニアの東映特撮作品への無関心、あるいは逆に東映特撮ファン側から東宝・円谷系マニアにも認識可能なかたちでの言説・批評の構築、そしてそのような感想の発信・伝達のための努力が大いに不足していたという深刻な問題点も改めて浮上はするのだが、今回はそれは省略。
 (後日付記:好事家によれば、国産特撮に限定しなければ、これら終盤のゲスト連中再登場の作劇は、TVアニメの古典的名作『昆虫物語みなしごハッチ』(70年)最終回にまで遡れるのだとか・笑)。


 よって、『ティガ』という作品自体が目新しいこと、斬新な試みばかりを多量になしていたとして過剰に持ち上げるのはドーかとも思うのだが……


 でも良いのだ。筆者個人は、ヘタに小賢しい奇をてらわずに王道に徹してくれた要素をこそスナオに評価したい。



 ……しかし。


 ヤボを承知で『ティガ』の同人誌だというのに、腐れ『ウルトラ』オタクとして筆者の考えをついまた我田引水させてもらうと、実はこれら『ティガ』終章のシチュエーションは、すでに70年代末期の第3期ウルトラシリーズ作品・TVアニメ『ザ☆ウルトラマン』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971117/p1)においても高い水準にて実現していたことは指摘しておきたい。っても多分、脚本の小中千昭氏やスタッフ一同のほとんどは、『ザ☆ウル』を観たこと一度もないとは思うけど(笑)。


 『ザ☆ウル』終章4部作(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100328/p1)においては、第4クール目の宿敵・ウルトラの星U40(ユーフォーティー)の反逆者・ヘラー率いるヘラー艦隊がついに地球各都市への猛爆を開始。
 それまでの展開でじょじょに女性隊員と隊長には、主人公ヒカリ隊員の真の正体が察知されてはいたが、終章にいたっては全隊員が口に出さないまでも内心それを確信するまでに至っているという……。
 しかも肝心なところでウルトラマンと主人公ヒカリ隊員は戦線の激化と拡大のために分離。その期(ご)におよんで、絶対の危機に隊員たちが主人公(=ウルトラマン)にズバリ頼ろうとしたために犠牲者が出てしまう等々……以下略。


 マニアの平均的・一般的な評価はともかく、作劇的にはウルトラシリーズ最高傑作と個人的には信じる『ザ☆ウルトラマン』終章4部作には匹敵しなかったとは思うものの(失敬)、『ウルトラマンティガ』終章も充分な力作だったと評価を下したい。


(了)
(初出・ウルトラマンティガ同人誌『1たす1は?』(97年12月発行)寄稿文より抜粋)


懐古! 25年後の『ウルトラマンティガ』最終回! 放映当時の賛否の評価を整理する!

(文・T.SATO)
(2022年2月19日脱稿)

伝説化された原典『ティガ』最終回も当時は賛否両論!


 もう四半世紀が経ったので往時の議論百出が均(なら)されてしまって、「総合的・最大公約数的には『ティガ』最終回は傑作だった」という見解に平均化・一般化がなされることで神格視されてはいるけれども、ココの扱いが実はムズカしい。


 往時にもうすでに大きなお友だちであった特撮マニア諸氏は覚えていることだろう。この『ティガ』最終回についても、当時は賛否両論であったことに。そして、そのようであった最終回を踏襲してしまうことに、否定とは行かなくても少々複雑な感慨を覚えるロートルな諸氏も一定数はいることだろう。


 具体的に著名人で云えば、オタク第1世代の怪獣絵師こと開田裕治(かいだ・ゆうじ)画伯などは、当時の月刊アニメ雑誌ニュータイプ』のモノクロ情報ページの最下段を数ページにわたって占拠していた、オタク業界人多数による各人の数行程度の近況報告の中で、「『ティガ』も最終回は子供がたくさん出てきて、あんなんだったしなぁ(大意)」といった主旨の否定的なコメントを残していたのだ(汗)。
 この意見が大変不愉快であったらしい、『ティガ』最終回を執筆した脚本家・小中千昭(こなか・ちあき)などは、出典の書籍は失念してしまったものの、開田との対談でノッケからソレに対する先制パンチ(反論・当てこすり)をカマしていたものである。



 当時の特撮雑誌の読者投稿や特撮評論同人界でのマニア論客たちによる賛否の論陣は整理してみせれば、以下の通りであった。


●いわく、人間の知恵&科学を用いた現実的&物理的な努力で、邪神に敗北して石化したティガを復活させてみせてこそ、非民主的で選民思想的にもなりかねない「光」なぞではなく、非力な凡人ではあっても努力を実らせることができる「人」としての民主的&自力的な解決法を賞揚できるのだ。大人たちの努力が水疱に帰したところで子供たちがオカルト・精神主義的に奇跡を起こすのであれば、それは「人」としての努力の賞揚にはならないし、旧態依然の他力&神頼みのそれに過ぎないのだ。


●いわく、「大人の観賞にも堪えうる」というような旧態依然のテーゼで、メインターゲットである子供たちをないがしろにしてはイケナイ。大人たちでも達成できなかったティガ復活が、子供たちの純真な想い&合体でこそ達成ができたのであれば、それもまた子供たちにとっては痛快でもあっただろう。


 ちなみに、筆者個人は双方の意見いずれにも組してはいない。双方の意見それぞれに一定の理はあるとも思うが、ドチラかが圧倒的に正しくて、片方が圧倒的に間違っているとは思われない。
 もちろん、不肖の筆者も作品批評の最終審判者などにはなりようがない。しかし、子供たちの想いが金色のエネルギー奔流と化して、それらが結集してティガとも合体! ティガのインナースペースの中で大勢の子供たちが同時に一斉にパンチを繰り出したり、所定のポーズを取って必殺光線を放つ姿に対して、個人的には好意的であり微笑ましく捉えてもいたのだ。


原典『ティガ』最終回における子役大挙登場が議論の的!


 けれど、同時にこうも思ってはいた。コレらの描写は幼児~小学校低学年であれば抵抗はないであろう。
 しかし、小学校中学年~中学生の時分に視聴すれば、自身よりも年下の子供たちがややタドタドしい演技でパンチを放ったり所定ポーズを取っている姿に、やはりしょせんは子役たちによる絵空事の演技に過ぎないと看て取って、気恥ずかしさ&少々の幻滅を覚えてしまったのではなかろうかと。
 されど、さらに長じて高校生以上にもなってくれば、今度は子役たちの未熟な演技も割り切って観られて、その下手ウマさもまた微笑ましくて健気なモノにも思えてきて許せてくるのではなかろうかと(笑)。


 子供にかぎらず人々や庶民の祈りが「光」のエネルギーとなってヒーローが大逆転! といった作劇は、往年の合体ロボットアニメ『六神合体ゴッドマーズ』(81年)最終回や合体ロボットアニメ『元気爆発ガンバルガー』(92年)最終回の1話前などでも先行例はあった。広義では「光」のエネルギーではなくても戦いを見守っている人々の「声援」がそれに当たるものではあった。
 よって、『ティガ』最終回は画期的なのだ! なぞという意見には少々抵抗を覚えてはいた。むろん、主人公以外の人々の尽力や祈りも決してムダではなかったという「テーマ」を体現してみせる作劇意図の具現化としての映像表現としては有効なものであったとは思うし、『ティガ』以降のジャンル作品でもこのテの作劇は一般化もしていく……。


 しかし、げに作品批評とはムズカしい。一律に子供といっても、子供たちの成長段階に応じて、その受け取るであろう感慨には相応の違いが生じてしまうモノなのだ。
 そして、筆者個人も小学校中学年~中学生の年齢の時分に『ティガ』最終回に接したならば、子供たちの光がティガに結集していくあたりはともかく、そのあとにおける子役たちがパンチやキックやポーズをタドタドしく取っている姿で興醒めしてしまったのではなかろうかとも思うのだ(汗)。
――コレが逆にTVアニメ作品で全編が最初から作画&プロ声優で統一表現されていれば、子役と大人の役者さんとの演技の技量差・リアリティーラインの相違なども発生することはないので、そこで幻滅することなどもなくスンナリと受け容れることができていたかもしれない可能性なども含めて想起する――


 てなワケで、子供の味方をしてみせたつもりであっても、それは3~4歳児だけの味方に過ぎなくて、小学3~4年生にとっての味方ではなく敵になってしまっている可能性があるのだ(爆)。安倍ちゃんやトランプのせいにもできない、自らも免れえない人間一般が持っている「原罪性」(汗)。子供番組のレビューというモノも実にムズカしい。コレは永遠のアポリア(難問)でもあり、最終アンサーにはついに至ることもないのだろう。


 『ティガ』のリメイクにして続編という命題に沿いつつも、『ティガ』とは異なる差別化された新作でもあらねばならない……。個人的にはその命題に本作『トリガー』は一応は応えてみせていたとは思うのだ。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2022年2月号』(22年2月20日発行)~『仮面特攻隊2022年号』(22年8月13日発行)所収『ウルトラマントリガー』最終回合評2より『ティガ』最終回への言及箇所のみ抜粋)


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