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劇場版 爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中! 〜賛否合評


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(03年8月16日封切)
(脚本・荒川稔久 監督・諸田敏 アクション監督・竹田道弘 特撮監督・佛田洋

爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE アバレサマーはキンキン中! 〜評1 速報!

(文・T.SATO)
(03年8月執筆)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2004年準備号』(03年8月16日発行・速報折込みコピー)〜『仮面特攻隊2004年号』(03年12月29日発行)所収『爆竜戦隊アバレンジャー』劇場版&後半合評1より抜粋)


 本日封切りですが、ネタバレしません(笑)。
 今回は途中のフェイント・小ネタもふれないよう、ふれるくらいなら逆に読者に少々のウソもつくつもりで(?)、作品感想文に挑戦!?


 海辺で休暇を満喫する『戦隊』レギュラーの面々。


 そこに、ヤケクソな6大特殊能力(笑)を発揮する敵怪人が出現!
 怪人がねらうは、一応巨乳系(真実は幼児体型・笑)グラビアアイドル小向美奈子(こむかい・みなこ)ちゃん! もとい伝説のフリージア王女! そして、彼女が持つ神秘の剣だった!


 戦隊の面々がお姫さまを守るために戦う定番モノ。
 去年の劇場版『戦隊』、平成劇場版『ライダー』ともある意味、同ネタ(……悪いと云ってるんじゃないョ)。


 昨02年の『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021112/p1)の、巻頭からイケイケGOGO走り廻って転石コケむさず、ツカミはオッケー、てな感じには本作はなっていない。
 前作劇場版より時間ワクが若干長尺となり(後日付記:前作と同じ30分。間違いです・汗)、余裕があるせいか、TV通常回の、いやそれよりテンポもテンションも低いんじゃないか? という前半のノリに少々不安になる(笑)。


 元祖『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)のリーダー・アカレンジャーこと誠直也(まこと・なおや)氏が演じる竜人族賢者が語る、伝説の冷凍2大爆竜の存在と封印の神話、そしてそれの南極氷山からの復活!
 との序盤の陰鬱で重厚なクラい絵作りが、善くも悪くもそれに拍車をかけている。


 で、既にマニア誌でも発表されてる通り、ブルーがミニミニ化、イエローが100人化してモラルもウスくなり(笑)、なぜかご都合にもテレビ朝日社屋にあった剣の残りの片割れをめぐって攻防戦となって、第三勢力の白の戦士アバレキラーもチョットだけカラんで、盛り上がってるんだかナイんだか(笑)、でもフェイントかましてアキさせはせず、じょじょにテンションは上昇していく!(……と思う)。


 折しも冷凍2大爆竜も東京上陸!
 伝説の剣は今回のゲスト悪役の手に落ち、改めて等身大戦隊VSゲスト悪役、正義爆竜VS凶悪爆竜の並行バトルが開幕する!


 氷原での爆竜VS爆竜の重厚スローモーションバトルはちょっとカンドウ。
 互いに変形合体後の人型巨大ロボ同士の戦いは一転スピーディバトル! コレもボリュームたっぷり攻守逆転をシッカリ見せてくれた上での決着!


 ……『戦隊』的直情径行の盛り上がりではない、ジワジワ感の今回の演出は個人的にまぁ最終的には満足。
 ただし、一長一短の面もあり、評価や好みが別れるとは思う。
 昨年の前作劇場版との差別化、必須の巨大戦、脚本の荒川稔久(あらかわ・なるひさ)センセも、怪人モノというより怪獣モノ寄り作劇にしたかった、というトコロなのだろう。


 比較論で云えば、戦隊の全キャラ&全メカ、敵幹部含めてレギュラー全員にオイシイところ、戦いの見せ場見せ場を息つくヒマなく見せてくれた『劇場版ハリケン』の方がスキ。
 ミニミニ化とか100人化とか、要はピンチに陥っているワケで(笑)、その点では展開がよどむしカタルシスはない。
 でも戦闘系敵幹部がジャンヌひとりしかいない本作で、華あるバトルを組み立てるには、こーいう味方側のピンチしかないよな、とか評論オタク的にはウンチクも(笑)。
 でも、それも些事。オールオアナッシングで白黒付けたがるマニアの態度は認知の歪み(学術用語)というヤツで、9対7的に筆者は本作がけっこうスキだし評価もしたいと思うのであった……。


 なお同伴の先輩同人氏の本作への評価は、あまり記憶・印象に残らなかったとのこと……。ウ〜ム。


(了)


爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE アバレサマーはキンキン中! 〜評2

(文・久保達也)
(03年11月執筆)
 03年の夏が寒かったのは二大冷凍爆竜・カスモシールドンとカルノリュータスのせいだったのか、なんて戯言(たわごと)はさておき(笑)、たまたま鑑賞前夜に『キングコング対ゴジラ』(62年・東宝)を観た自分としては氷山を突き破って出現する爆竜には狂喜することしきり。


 二匹の青い爆竜対アバレンジャー側の爆竜大軍団との壮絶な死闘や、氷山となったビル街で繰り広げられる我らのキラーアバレンオー対バクレンオーの一大決戦は絶品で、戦隊シリーズの劇場版というよりは往年の「特撮怪獣映画」の趣を強く感じさせた。


 『星獣戦隊ギンガマン』(98年)や『百獣戦隊ガオレンジャー』(01年)では結局単なる合体のための道具に成り下がってしまった星獣やパワーアニマルとは異なり、あくまで爆竜を人格(笑)を持った良き相棒として描いているTVシリーズ同様、『巨獣特捜ジャスピオン』(85年)で目指した「東映版のウルトラマン」を今度こそ名実ともに実現させようとするかのような製作側の意気込みは、今回の劇場版でも充分に感じることができた。


 ただTVシリーズにしてもそうだが、意欲的な特撮場面に比べて人間部分の芝居がカラ回りしてるというか、ついてきていないような印象を今回も感じた。
 『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE』(02年 東映)の冒頭が6人目の戦士・シュリケンジャーの飛行メカと悪側との迫力ある追撃戦だったのに比べ、今回は主役側が海水浴場で遊んでいる場面から始まる(正確にはその前にもプロローグが数分間描かれるのだが)。
 TVシリーズが新キャラ続々登場の展開で忙しいのなら水着ネタを劇場版に持ってくるのも判るのだが、今回の『アバレンジャー』TV本編では並行する2クール後半でやたらと通常編でしかも女の子ネタが連続していたからその中でもできたかと思えるし、往年の刑事ドラマ『Gメン’75』(75年 東映・TBS)のオープニングばりの爆竜たちの横並び行進とそのオープニングナレーションのパロディ同様、パパを喜ばせただけのようにも思える。


 そこに登場する新怪人・ハナビキニキビーナスの長ったらしい名前の由来を一同で思案する場面もいささか冗長だったし、彼女によって100人のらんる(アバレイエロー)が登場するのも凝った場面とは云え、もし100人のらんるが一斉にハナビキニキビーナスに襲いかかってきたらどうするつもりだったのか?(笑)
 ウケ狙いと思える部分がことごとくハズしており、観客の反応がすこぶる鈍かった。


 ましてや仮にも劇場版の新怪人(TVの3種混合のトリノイドより上等とされる6種混合のヘキサノイドだとか)が巨大化もせずに、ミクロ化したアバレブルーに体内から攻撃されただけで中盤であっさりやられてしまう点に至っては何をか云わんやである。


 王女フリージアの裏切りもいくらワルモンが化けていたとは云え、個人的にはあまり幼児には見せたくないシチュエーションだ。
 ワザワザ小向美奈子を起用するなら、『シュシュッとTHE MOVIE』で吉野紗香(よしの・さやか)が演じたライーナ姫みたいに正義側との大冒険を演じさせてほしかった。
 もっともそのおかげで、ふだんは娘(姪)を持つ若き良きやさしいパパさんであるアバレッド・凌駕(りょうが)が熱血バカと化してくれたのであるが(笑)。


 エンディング映像は敵組織・エヴォリアンたちにTV版エンディング歌曲の映像のパロディをやらせたもので楽しめたが、子供たちにとても評判が良いらしい


 ♪ アバアバアバアバ アバレンジャ〜〜


 の大合唱が場内で巻き起こることはなかった。
 『シュシュッとTHE MOVIE』のラストで子供たちが主題歌を口ずさみ、上映終了とともに拍手喝采が起こったのが記憶に新しいだけに、なんとも寂しい反応であったがやはり前作と比べて満足度が今ひとつだったのであろうか……


(了)


爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE アバレサマーはキンキン中! 〜評3

アバレ映画はギンギン中!

(文・鷹矢凪弥寿士)
 好評を以(もっ)て迎えられた『忍風戦隊ハリケンジャー・シュシュッとTHE MOVIE』[02](以下『ハリケンM』)に続き、夏休み公開となった『爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE・アバレサマーはキンキン中!』(以下『アバレンM』)。前作同様充分に楽しめた。


 まず冒頭、爆竜たちの故郷・ダイノアースの賢者・アクガル〔演:誠直也〕が語る伝説のシーンはなかなか。
 御存知の通り誠直也氏は“スーパー戦隊”の元祖であり、既に作品自体ある意味伝説ともなっている『秘密戦隊ゴレンジャー』[75]のアカレンジャー=海城剛(かいじょう・つよし)を演じられたベテラン〈“スーパー戦隊”への直接の御出演は同作終了以来〉だが、それを抜きにしても重厚さが漂う名シーンで、嬉しく感じた。


 嬉しいといえば、今回も各レギュラーキャラクターが満遍〈まんべん〉なく活躍してくれた(喫茶店“恐竜や”のバイト・今中笑里(いまなか・えみり)こと“えみポン”はちょっと残念だったが)。
 アバレンジャーは素顔での活動が多かったようだが、それぞれ変身前・後問わず見せ場はたっぷり。等身大戦の決め技には驚かされたけど。


 驚かされたといえば、今回のキーキャラクターとなる王女フリージア〔演:小向美奈子〕。前作のライーナ姫〔演:吉野紗香〕を踏襲した役どころだが、前半のワガママぶりからやがて自分の使命を自覚するまでに成長したライーナとは対照的に、最初から清楚さと毅然さを湛えた筋金入りの“お姫様”。
 そして物語中それは一貫して……と、思いきや……!?
 いやぁ、その流転ぶりにはビックリさせられた。良くも悪くも本作ゲストヒロインの面目躍如だろう。


 面目躍如といえば、今回のゲスト悪役=ヘキサノイド・ハナビキニキビーナス〔声:高田由美〕と、次元の流れ者=ガルヴィディ〔演:古川登志夫〕も。
 前者は出自こそいささかフザケてるが、アバレンジャーをかなり翻弄し、並々ならぬ実力を見せつけてくれた。
 能力を欲張りすぎたためか巨大化不可能だったというオチは笑えるが、後半の巨大爆竜戦士激突を盛り上げるためとも見え、潔い退場ぶり。


 後者はその登場シーンもさることながら、〈ネタバレ防止で自粛〉など狡猾ぶりを発揮、前者とは別の意味でアバレンジャーを振り回してくれた。断末魔にはいまひとつ工夫がほしかった感も残るが、アレだけやってくれれば及第点。
 ベテランの高田&古川両氏を据えたCV(キャラクターボイス)キャスティングも絶妙で、オイシイ存在だった。


 オイシイといえば、第三勢力の好敵手“アバレキラー”=仲代壬琴(なかだい・みこと)〔演:田中幸太朗〕もTV以上にその決め台詞同様、“ときめかせ”てくれる(笑)。
 画面をさらった“爆竜チェンジ”(変身)シーンは無論のこと、アバレンジャー&エヴォリアン双方を向こうに回し、思いのままに邁進〈まいしん〉する姿には、悔しいけれど痛快さすら覚える。
 惜しくもガルヴィディに揚げ足を取られ後半は退場してしまったが、それでも自分のペースを保とうとする姿勢は流石(さすが)。


 流石といえばやっぱり後半、キラーアバレンオーVSバクレンオーの巨大爆竜戦士対決だが、ここでは多くを語らない。劇場で未見の方は、ハッキリ申し上げて損をしている。これこそ本映画の最大の楽しみだろう。


 楽しいといえばなんといってもラスト、ED(エンディング)テーマ『We are The One 〜僕らはひとつ〜』(ASIN:B000083O7I)に合わせて、本映画のオールスターキャストが踊るシーンだろう。
 ココでも仲代センセイはまたもや「やらかして」くれたが、セルフパロディの如く、敵集団エヴォリアンがEDイントロの横断歩道での行進
 ――編:そもそものこのTVのEDにしてからが、世界中でこの数十年、何万回とパクられてきたビートルズのロック史に残る歴史的名盤『アビイ・ロード』(69年・ASIN:B00005GL0U)のジャケット写真のパロ(笑)――、
 および喫茶店“恐竜や”を乗っ取り(?)演技するくだりも笑える 〜特にハナビキニキビーナスの行動には吹き出してしまった〜。
 敵の姫リジェ&敵幹部ヴォッファがかましてくれた映画終了後の“オマケ”も愉快だった。


 と、スクリーン狭しと“アバレ”まくってくれた『アバレンM』、細かく見ていけば少々の不満も出るだろうが、まずはその“キンキン”〜かき氷を食べた時のアノ感触ですネ〜ならぬ“ギンギン”な“アバレ”っぷりに拍手を送りたい。
 TVもこの調子で行ってほしい。

【2003/11/27】


(了)


爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE アバレサマーはキンキン中! 〜評4

(文・フラユシュ)
 わりとエンターティメントに徹していたんじゃないかな。ここ近年の戦隊の劇場版では一番好きかも。
 エンディングは少し悪乗りし過ぎかもと思ったが、まあ次の映画がアレですので、このぐらいは許容範囲かもしれない。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2004年号』(03年12月29日発行)『爆竜戦隊アバレンジャー』劇場版&後半合評2〜4より抜粋)



(編:ラスト直後に、「なんでエヴォリアン(敵組織)がファイズ仮面ライダー555)のこと知ってるの〜?」と親に聞いている少年がいた。
 いやだから、そんな誤解を招くこのネタがダメなのだと云いたいのではなく、お笑いよりも世界観の整合性の方が気になっちゃう朴念仁なボクは、きっと将来オレたちみたいなオタク族になっちゃうゾ・笑)


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