假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

★★★特撮・アニメ・時代劇・サブカル思想をフォロー!(予定・汗)★★★ ~身辺雑記・小ネタ・ニュース速報の類いはありません

不滅のヒーロー ウルトラマン展・ウルトラマン伝説展・ウルフェス2006 Special Night ~2006年夏イベント 誕生40年!僕たちのウルトラマン

『昭和レトロ冬まつり』 ~月光仮面・黄金バット・帰マン・キカイダー・マッハバロン・バトルフランス・メタルダー・磁雷矢! 昭和特撮俳優座談会・撮影会 2019年師走!(5/6、UP予定)
『ウルトラマン大博覧会 ROPPONGI 天空大作戦』 ~2007年師走~08年正月! 『一番くじ ウルトラセブン』
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『不滅のヒーロー・ウルトラマン展』『ウルトラマン伝説展』『ウルトラマンフェスティバル2006 Special Night』 ~2006年夏イベント 『誕生40年!僕たちのウルトラマン



世田谷文学館 第8回世田谷フィルムフェスティバル「不滅のヒーロー・ウルトラマン展」』

世田谷文学館(東京都世田谷区)(2006.07.15(土)〜09.10(日))


(文・Y.AZUMA)
(2006年9月執筆)


 2006年08/19(土)に見学。
 たまたま行ったら、故「大伴昌司」(フリー編集者・怪獣設定。73年没)に関するトークショー「怪獣博士・大伴昌司の世界」が、内田勝(元「少年マガジン」編集長)・桂千穂(脚本家・評論家)・山登義明(元NHKプロデューサーで本トークショーの司会)により行なわれていたので拝聴。
 司会の山登さん、予め時間配分を説明するところがテレビ屋さんらしくて良い。


 お話は、総じて今まで話をされたことが主。ただ日本の雑誌文化、いやエンターテインメント文化をイノベートした名編集長・内田勝氏のお話を聞けたことは嬉しいことであった。一緒に脚本書いていた桂千穂にしろ司会のプロデューサーにしろ、このおじさんたち、全然枯れていないのである。


 展示はまあまあ。基本的には文学館の視点で展示をしているので、文芸的な部分、つまりシナリオや日記等が中心になっていた。
 あとはお決まりの怪獣の展示。これは言わずもがな。特に珍しいものもなし。
 総じて、「ウルトラマン」の文芸に関する概説であった。


 ところでこの文学館。今まで二階が常設展示。一階の一部が特別展向けにしてあったのに、入れ替えられてしまった。前の方が良かった。


岡本太郎美術館 ウルトラマン誕生40年の軌跡 ウルトラマン伝説展 The Legend of Ultraman

岡本太郎美術館(神奈川県川崎市)(2006.07.11(火)〜09.24(日))


(文・Y.AZUMA)
(2006年9月執筆)


 2006年09/03(日)に見学。
 岡本太郎の通常展もそこそこに企画展を見たのは正解であった。結構な量の展示で驚いた。また、質も高かった。


 こちらはさすがに美術館、世田谷文学館と比べて「文芸」よりは「美術」を中心に展示がなされていた。
 当然中心は怪獣造型。成田亨(デザイン)と高山良策(造形)のスケッチや製作時の写真が目白押し(成田亨の資料は青森県立美術館蔵のもの。円谷プロとギクシャクしている遺族からは借りにくいもんね)。


 こういう場所に来ると、見に来た子供の反応が大変気になる。ウルトラマンのソフビ人形のケースの前。お母さんから


「この怪獣なんていうの。」


という問いに


「これはアボラス、これはバニラ、その上はドドンゴで…」


とつらつらと澱みなく答える小3くらいの男の子。お母さんだって生まれてない時代の怪獣をすべて言い当てるのである(横で聞いていて全部分かる私も私だ)。


 アントラーの写真を見て、


「これ、クワガタとカブト虫の合体形じゃん。」


と答える昆虫少年風の男の子。そう、君はさすがだ。成田亨高山良策の意図と本質について、解説を読まずしてすべて理解できているよ。


 ウルトラマンのハイライトシーンを流しているテレビの前、小学生たちが4−5人張り付いて動こうとしない。ウルトラ怪獣に心を奪われた第一期生が不惑をとっくに過ぎているのに、怪獣たちは、今でも、そしてこれからも子供たちと我々の心を魅了して話さないようだ。


 大型ビデオコーナー(ほとんど映画館)では、金子修介監督のDVD『ウルトラマン怪獣伝説―40年目の真実―』(05年・ASIN:B000BV7UJW)が流されていた。現存する科学特捜隊のメンバーに全員出演してもらい、あれから40年後の設定で過去を回想させるなんて、なかなか乙なもんだ。おまけにすべてのシーンやセリフがポイントを抑えているため、第一期生として見ても違和感がない。
 ほとんど古希に近い翁や姥の皆さんにセリフを覚えさせるなんて、結構きつそうな気がする。


 やっぱりこの二つの特別展、「美術」の視点での展示が「文芸」に較べて勝っていた気がする。
ウルトラマン伝説展―ウルトラマン誕生40年の軌跡


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2007年準備号2』(06年10月1日発行)〜『仮面特攻隊2007年号』(06年12月30日発行)「近作評EXTRA」より抜粋)



バンダイ ウルトラマンフェスティバル2006 Special Night』

(文・T.SATO)
(07年3月執筆)

第2夜「ウルトラセブン スペシャルナイト」

 会場は各種イベントやオタク向け同人誌即売会の会場になることでおなじみ、池袋サンシャインシティ文化会館4階。2006年8月10日(木)開催、18時30分開場、19時00分開演。全席指定で真ん中より前寄りの右側通路ぞい15列17番に着席。都内に通勤している地の利を活かして開場10分前に到着し、同じく都内勤務のオタ友だち1名と待ち合わせ。


 出演者は、ウルトラセブンことモロボシ・ダン隊員の森次晃嗣、アンヌ隊員役のひし美ゆり子、脚本家・市川森一、満田かずほ監督。そして司会はTBSアナウンサー向井政生氏によるトークショー
 内容はまあ古いマニアなら知っているであろう、過去にマニア向け書籍で読んだような話がメイン。トークをしつつ、往年のビデオを観て(放映当時の昭和42年=1967年の風俗映像も交えつつ)、その感想や撮影時の思い出や当時の世相を語るというもの。
 目新しかったのは(?〜やはりすでにドコかの書籍で語られてるかな?)、森次氏が云う少なかったという給料が、月給制で月3万、源泉徴収で2万7千円だったとの話くらいかな。


 あと、特筆すべきは(?)、VTRでダンがセブンに変身する各話のシーンが連発されたあと、ユートムの回だかで、ダンが寝台に拘束されて、ウルトラ警備隊の制服のベルトが光って点滅すると、盗まれていた変身道具・ウルトラアイが念動力(?)で浮遊してきて、ダンの目元に着眼されて変身を遂げるシーンのVTRへのリアクション。


 森次氏が、


「(この変身パターンは)あまり意味がなかったですね (大意。要は「この回ぽっきりのパターン」だったネ、というニュアンスかと……)」


とツッコミを入れていたことくらいかな。『セブン』至上主義者のみなさんはコレを観て、不朽の名作とされている『ウルトラセブン』の相対視を願いた……(以下略・笑)。


 『セブン』トークショーは30分弱くらいで終了で、つづくは、CSのファミリー劇場『ウルトラ情報局』の出張版と称して、こちらも毎度おなじみ『ウルトラマンコスモス』(01年)のアヤノ隊員こと我らが鈴木繭果ちゃん(♥)がおなじみの甘〜いアイドルボイスでの司会で、『ウルトラマンメビウス』(06年)の出演者が登場するトークショー
 事前に明かされていた主人公ミライくんこと五十嵐隼士(いがらし・しゅんじ)クン以外のトークショー出席者は……。リュウ隊員こと仁科克基氏に、マリナ隊員こと斉川あいちゃん!
 筆者は充分オッサンではあるものの、個人的には現行作品の方に興味と関心がよりある方なので、イイ歳こいてコッチのメンツの方がウキウキワクワクドキドキしたりして。


 さすがに我々オタク族とは違い(汗)、彼らは役者になって大勢の人前で芝居ができちゃう連中であるだけに、テンションが高いしトークもうまい。現実とフィクションの区別が付かない子供・幼児の観客も少数いることを意識してか、どちらかといえば素の自分というより、ミライとリュウのキャラも意識して演じているのが好印象。でもまあ撮影現場でもあんな感じなのかな。兄貴のリュウと舎弟(しゃてい)のミライくん。いちいち


「ハイ! リュウさん!」「リュウさん! お願いします!」「リュウさん! 出番です!」


みたいなノリの会話で(笑)。


 トークの途中で、やはり各話でのミライのメビウスへの変身シーンのVTRを連発したあとで(#1分だけだったかな?)、リュウが「ミライ。君はメビウス?」とかのツッコミで会場の観客のウケも取る。
 会場でのナマ変身ポーズ披露でも、「あ、リュウは知ってちゃイケナイんだ!」ばりに、顔を手で覆ったり(つられてマリナも・笑)


 ちなみに、リュウはもうTVに先駆けて、この8月10日の時点で髪型が変わっておりました。服装は全員この真夏に防衛隊GUYS(ガイズ)隊員服(汗)。ご苦労さまです。


 マリナ隊員はTVとはイメージがちがい、もうちょっとオボコいというか少女っぽい感じで、他のふたりに押されてるというかボケてるという、かわいらしくてそれはそれで好印象。あと、劇中ではオートレーサーであるマリナの中の人・斉川あいちゃんは、バイクも車も免許を持ってないそうです(笑)。


 面白い話としては、リュウいわく冬は(初期編の意味だろう)、息が白くならないよう氷をナメるとのこと……(ツラそう)。
 あと、GUYSの隊員たちは、とにかく仲がよいと。現場のスタッフたちが今までのチームで一番仲がよいとお墨付きを与えていたとか。まあたしかにGUYS隊員たちの役者陣は、素では性格がよさげではあるよなあ。


 最後にミライたち3人に対して、『メビウス』クイズ!
 メビウスブレスはだれにもらったか?(ウルトラの父) ナイトブレスはだれにもらったか?(ウルトラマンキング) とかのクイズが20問近く。
 だいたい3人とも答えられていたと思う。ただ、#1に登場する旧GUYSの戦闘機ガンクルセイダーの名前はだれも答えられなかったっけかな?
  

 それで、次は全然その予定を知らなかったライブコンサート
 これはサプライズ! DVD『ウルトラマンタロウ』関係のイベントでも登場され、作詞家・阿久悠のン十周年を記念するTBSの2005年の年末ゴールデンタイム特番でも、ウルトラマンタロウや合体怪獣タイラントの着ぐるみとともに登場した、武村太郎こと福沢良一氏ご本人が登場! そして、『ウルトラマンタロウ』の主題歌を熱唱!


 そのあとトーク。「福沢、おまえ歌うか?」的なノリで仕事を請けたものの、氏の所属事務所の都合で(詳しくは不明)福沢の名前が使えず、武村太郎の名前を使用したのだとか。また当時は電子楽器シンセサイザーの出始めだったとのこと。
 それと福沢氏は、『タロウ』以外にもいろいろな歌を歌ってきてレコードにもしてきたが、そのほとんど(すべて?)が廃盤で、この『タロウ』しか現在は残っていないとのよし……(ウ〜ム)。しかし、『タロウ』主題歌を歌ったことを誇りに思われているご様子で。それと、このトークで司会のTBSアナの年齢も判明。『タロウ』の本放映時に、小学4年生だったとのこと。


 そして、さらにもう1曲。『ウルトラ6兄弟の歌』を熱唱してくれる。マジですか〜〜!? ウウッ、この曲でウルトラ兄弟たちが勢揃いして新撮映像でバトルしてくれる妄想を抱きつづけて25年。感極まって、感動して、鳥肌が立って、涙がチョチョ切れそうでしたよ。舞台から眼をそらしたり上を見たり意識をそらしたりしてガマンしたけれど、まわりにヒトがいなけりゃ決壊するよ(笑)。客席からも


「この曲、大スキなんだよ」


との声がチラホラ。


 福沢氏の声質はまあ、かつての青年らしいさわやかさ、若々しさはウスれていて、少し太くなっているけど、声量がすばらしい。今後もウルトラ系の各種イベントに出演をお願いして、福沢氏にも少しでもお仕事をあげて、貢献・お返しをしてあげてほしいなあ。『メビウス』のソングCDの類いででも、歌ってもらえばよかったのに……。


 つづけて、平成ウルトラの主題歌でおなじみ「Project DMM」が登場。『ウルトラマンコスモス』の主題歌とエンディング楽曲『君にできる何か』、そして『ウルトラマンメビウス』の主題歌を絶唱! いやあ『メビウス』の主題歌はサビの部分といい、管楽器がフォッフォ〜(?)と鳴る部分といい、コレも琴線を刺激されて涙が出てくるなあ。
 もちろん『タロウ』主題歌のときにはタロウが、『コスモス』のときにはコスモスが(たしかエクリプスモード?)、『メビウス』のときにはメビウスもステージに登場!
 で、DMMのトークがあって、メンバーのひとりが世田谷区は砧(きぬた)の円谷プロの近くに住んでいて、子供のころにドラム缶の中に大量に捨ててあったNGフィルムを少し失敬した話を経て(笑)、フィナーレへ。


 フィナーレでは全ゲストが登場して、森次氏が映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070128/p1)を3回、5回観てください! そうすれば来年も続編ができると思います! と発言。……いやあの映画に、マニア連中のリピーターが多数発生するとは、この時点では思いもよらなんだ。筆者もこの映画に少しでも、経済的に貢献しようと3回観たほどだし(笑)。


第3夜「ウルトラマン スペシャルナイト」

 池袋サンシャインシティ文化会館4階。2006年9月1日(金)開催、18時30分開場、19時00分開演。
 レポート記事については、近日中にUP予定。……と云いつつ、時間がなくて、記憶もウスれてきたので、無期延期をさせてくださいませ(汗)。


(了)


『誕生40年! 僕たちのウルトラマン

(TBS 2006/8/12)    


(文・森川由浩)
(06年10月執筆)


 『ウルトラマン』生誕40周年イヤーの特番として、現行ウルトラシリーズである『ウルトラマンメビウス』(06・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)の前座枠である夕方5時より放映された番組。


 内容は初代の『ウルトラマン』(66)だけに限定、その秘話を公開と言う今となっては“ありきたり”の特番だが、それはTBSのスタジオではなく、TBS・円谷プロダクションの年中行事として有名な「ウルフェス」こと『バンダイウルトラマンフェスティバル2006』会場(池袋サンシャインシティ)での収録であった。


 司会進行はTBS局アナ・駒田健吾と“オタッキーアイドル”として有名な加藤夏希が担当、 番組概要は『ウルトラマン』の企画裏話を、会場に展示されている企画書・台本・絵コンテなどの資料を併用して紹介、続いて会場内の観客や池袋近辺を行く通行人に聞いて集計した「人気怪獣ベスト5」、科学特捜隊のキャストである黒部進桜井浩子二瓶正也(にへい まさなり)、毒蝮三太夫(どくまむし さんだゆう。毒蝮のみ別撮りVTR出演)のウルトラ座談会、監督・飯島敏宏が語る作品秘話で構成、そして現行ウルトラ戦士の『ウルトラマンメビウス』の主役・五十嵐隼士(いがらし しゅんじ)の登場による「ウルフェス」の告知で構成された。


 30分枠なので駆け足な展開なのは物足りなさを感じさせるが、科特隊座談会で語られる“ムラマツキャップ”こと故・小林昭二(こばやし あきじ)の思い出話には、彼の死去からもう10年も経ったのだという時の流れを感じずには入れなかった。お盆休みに放映という時期的なものもあり、亡くなった関係者への供養の意志も感じられる。


 それと人気怪獣ベスト5は、1位・バルタン星人、2位・ゼットン、3位・ピグモン、4位・レッドキング、5位・ゴモラといった40年間普遍のランキングだった。


 本来が地域限定のイベントプロモーション特番としての機能もあるため、関東地区のみの放映だったが、何とCS・TBSチャンネルでもこの番組を放映、TBSチャン加入のCSユーザーも、他地方にいながらにしてこの番組を視聴できたのである。関東以外の地方からのイベント来客も見込んでの編成だろうか? 
 何はともあれ、マニア気質を理解してくれたTBSチャンネルに感謝といったところである。


 尚この日放映された『ウルトラマンメビウス』の視聴率は3.4%。この特番は4.3%と、本放送の新作「ウルトラ」より高い数字を獲得しているのには驚かされた。
 自分の世代ではないウルトラには用はないということなんだろうか? この数字が語るものは……。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2007年準備号3』(06年11月3日発行)〜『仮面特攻隊2007年号』(06年12月30日発行)「近作評EXTRA」より抜粋)



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