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ALWAYS続・三丁目の夕日 〜& 雨は知っていた・進め!ジャガーズ敵前上陸・ワンパク番外地


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ALWAYS 続・三丁目の夕日

(2007年11月3日(祝・土)封切)
(文・Y.AZUMA)
 2007年11月24日、日劇1で12時30分の回を鑑賞。
 まあ、一昨年大人気となった『ALWAYS(オールウェイズ)三丁目の夕日』(05年)の続編である。


 あれだけの大人気で、日本アカデミー賞をほぼ総ナメにしてしまったあの映画は、当初、続編を作る予定はなかったとのこと。
 監督やらプロデューサーのインタビューを見ると「『その後、あの町の人はどうなったのか知りたい。』という観客からの声が多かったので、続編を作った」との話である。
 私も知りたかった。あの世界のその後。それから、ヒロミさんと茶川(あくたがわ)先生たち。日本中の他の人も同様に感じていたようで、ほぼ二年後に続編に見えることとなった。


 映画館の中に30分ほど前に入ると、ロビーの中は人だらけ。立錐の余地なしは言い過ぎだけどとにかく多い。それも50過ぎのおじさんおばさんばかり。年代が高く着ているものが黒っぽいせいかロビーの色が黒くなっていた。そして、958席全席指定の客席は、ほぼ八割方一杯の状態。ロビーと同様、50−60代の年配の方ばかり。


 映画の中味は以下箇条書き。いずれも一般的でないことを中心に。

俳優編

 ●意外な脇役・北山雅康と東貴博
 東大の同窓会で茶川先生の噂をする同窓生の中に北山雅康がいた。……といっても誰だか分らないでしょう。映画『男はつらいよ』(69〜95年)の最後のほうで主人公・寅さんの実家くるまやの店員をしていた「三平ちゃん」役の青年である。茶川先生、満男君(寅さんの甥。演・吉岡秀隆)だし、あれれ、妙なところで妙なつながりである。
 それからコメディアンの故・東八郎の息子の東貴博芥川賞の取材に来ていた新聞記者の中にいたようである。


 ●ピエール瀧(たき)の演じた氷屋さんのその後
 前作からその後が気になった人の筆頭は、この人である。
 電気冷蔵庫が普及するため、昔からあった氷を使った冷蔵庫がゴミ捨て場に廃棄される姿を寂しげに見つめる彼の姿は、時代に置いていかれる文物の象徴であり、その人物の行方が気になるのは当然のこと。
 「続」では、アイスキャンデー屋(「キャンディ」ではない)になっていた。ストーリーには全く関係がないので、「続」だけ見たらどんな意味があるのか全く分らないはず。


 ●深みを増した演技・手塚理美
 実人生でも山あり谷ありの手塚理美(てづか・さとみ)。この映画では酸いも甘いも噛み分けた大ベテランの踊り子さんの役だった。甘い夢を見ている踊り子・ヒロミ(演・小雪)に対し、厳しい言葉を投げながらも東京駅丸の内口で茶川の小説が載っている雑誌「群青」を渡す渋い芝居をしていた。
 さすが年の功、良い演技でした。


 ●何でもやります・貫地谷しほり
 今、朝の連ドラ『ちりとてちん』(07年度後期)で主役をやっている貫地谷しほり(かんじや・しほり)。映画『スウィングガールズ』(04年)でラッパを吹いたかと思えば、落語や三味線までやってしまい、ついでにストリッパーまでやってしまった。NHK大河ドラマ風林火山』(07年)でも始めのほうに出ていたし、けっこう売り出し中の模様。


 ●みな子どもだった同時代人
 この時代の同時代人は、三浦友和もたいまさこ平田満(ひらた・みつる)、小日向文世(こひなた・ふみよ)、浅野和之程度。みな当時小学校低学年である。それより年寄りの人はほとんど出ていないから、もうこの時代、完全に「時代劇」なんだろう。


 ●冒頭の「名優」はたぶん初代。
 卑怯にも冒頭にあの名優「ゴジラ」が出てきた。CG化していたが、あのタイプは耳の形状から見てたぶん初代だ。


大道具小道具編

 ・冒頭の特撮は本多猪四郎と『宇宙戦争
 たくさんの避難民が真剣に逃げるシーンは、これ完全に本多猪四郎演出へのオマージュであり、カメラをぶん回しながら町中がぶっ壊れ、都電が飛んでくるシーンはアメリカ映画『宇宙戦争』(52年・05年リメイク)のイタダキですね。明るい映像がとてもうまくマッチしています。 



 第二作の場合、それも第一作が非常に人気のあった作品の場合、ついでに見ている側の期待が著しく激しい場合、「ハズレ」の場合が多い。しかしながら、今回は「アタリ」、それも「大当たり」。見て損のない作品です。

(了)
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CS放送・旧作評

(文・C.AZUMA)

雨は知っていた

(1971年 東宝
 日本映画チャンネルで今年(07年)の冬、視聴者からのリクエストで放送された映画。1971年、主演は鳥井恵子、監督・山本迪夫(やまもと・みちお)。


 監督のお名前を見て、「あの作品の……」とピンときた方が多いと思います。
 和製吸血鬼ホラー映画『血を吸うシリーズ』(70〜74年)の監督さんです。シリーズ2作目『呪いの館 血を吸う眼』(71年)と同時上映されたのがこれ、『雨は知っていた』。リクエストした方は、同時上映作品が二つとも同じ監督というのが珍しく、思い出に残ったそうです。
 一人の監督の作品が二本同時上映なんて、こんなこともあったのですね。


 私はホラーが苦手なので、『血を吸うシリーズ』は見てません。80年代に特撮雑誌「宇宙船」誌上で『血を吸うシリーズ』の解説を読んだ記憶があります。ホラーって、怖くて単に人を驚かせるだけ、と思っていました。創刊間もない頃の「宇宙船」(80年)は、特殊撮影技術をキーワードにSF・ホラー映画の作品解説も多く、それらを読んで「人の心の不可解さや世の不条理をホラーという形で表現することもあるんだなぁ」と、気づかされたのでした。


 マニアの間では評価の高い、『血を吸うシリーズ』の山本監督。どんな作品かしら、オドロオドロしい場面があったら見るのをやめよう、そう思って見始めました。
 サスペンス仕立てのドラマでした。ストーリーは、ヒロインの母に殺人の容疑がかけられる。母の無実を信じ、真犯人を探す娘。犯人の手がかりを掴みそうになると、不可解なことが娘の周りで起きるが、諦めず真実を追い求めていく……


 基本は推理ドラマなのですが、ちょっとホラーっぽい印象も受けました。娘さんが寝ていると首をしめられたり、夜中、猫の屍骸が家の中に放り込まれたり、窓ガラスが割られキッチンが血だらけだったりするのですが、朝になると何もなかったのごとく元に戻ってます。短時間でどうやって、窓を直したのか、床をピカピカにしたのか、トリックだったのか、不思議です。
 ホラー調のサスペンスドラマというか、美少女が怖いめに会うドラマでした。主演の鳥居恵子さんが健気でそれでいて強くて、清々しいヒロインを演じていました。ヒロインの内面にあまり踏み込まず、置かれた状況で少女を見せていく手法はどことなく、21世紀のライトノベルを思わせました。


 鳥井恵子さんが他に出演した映画はないのか、ネットで検索してみたところ、『制服の胸のここには』(1972年)がありました。出演者の中に後年、『ジャンボーグA(エース)』(73年)を操縦する立花直樹さんのお名前もありました。原作は学園青春小説として広く読まれたものなのに(70年代の中頃まで図書館や書店に置かれていた)、いつの間にか見なくなってしまいました。

進め! ジャガーズ 敵前上陸

(1968年 松竹)
 チャンネルNECO(ネコ)のグループサウンズ特集で見た一本。60年代末のグループサウンズブームの中で撮られた映画。


 なんの予備知識もなく見たのだが、テンポは多少遅いものの、荒唐無稽な世界をきっちり描いていた。監督は前田陽一ジャガーズの歌をきかせ、観光地をみせ、演技がいま一つの主役たちによって、文字通り、絵空事の世界がつくられていた。人が死んでも悲しみをひきずらないドライさが、見ていて「ヘン」と思わせないのだからすごい。
 密輸の場面を見られたと勘違いした密輸団は、秘密を守るためジャガーズの命を狙う。密輸団の本拠地を叩くため硫黄島へむかったジャガーズは、日本軍の生き残りの軍曹とともに戦いを挑む。


 当時、ジャガーズが宣伝していた商品や人気のあった観光地のことがもっと知っていたら、より楽しめるだろう映画。時代性を抜いてもそれなりに楽しめる。
 硫黄島で戦争が続いていると信じている軍曹の姿を「ヒッピーでミリタリールック」と、中村晃子演じる歌手が言ってて、戦争を知らないことに関しては1968年だろうか、1988年だろうが、2007年だろうが、あまり変らないんだなと思った。


 元・二子山のおかみさんだった、藤田憲子さんが女殺し屋グループのひとり、ホワイト役で出演していた。他にレッド・ブルー・イエロー・グリーンがいる。白いビキニ姿がよく似合う美人だった。でも、ほとんどセリフがなかった。

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(2007・シネスコスクイーズ収録)
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ワンパク番外地

 1971年製作のTVドラマ作品。チャンネルNECOにて再放送開始。
 洋館で一緒に暮らす少年少女たちが大人と対決するコメディドラマ。直前作の『ハレンチ学園』(1970年・原作漫画は1968〜72年)のメインキャストが出演している(後番組)。


 『ハレンチ学園』とは異なり、親子で見られる番組つくりになっていた。子どもたちが力を合わせて暮らす姿は、子どもだったらユートピアに見えたかもしれない。期間限定の生活であったら、それなりに楽しいと思う。
 大人のいない子どもだけの暮らしは、哀しい結末を迎えることが多い。製作者たちの意識のどこかに戦後、戦災孤児たちが集まり必死になって生活していたという姿があったように思えてならない。
 別に戦争でなくても1988年の巣鴨子供置き去り事件を題材にした映画『誰も知らない Nobody Knows』(04年)のように、いつだって子どもは大人にとって異質な存在に変わりない。


 『ハレンチ学園』に美少女・十兵衛(柳生みつ子)役で主演した児島みゆきさんが再度主演しているのだけど、ショートカットで颯爽と走る姿が見たかった。まだ、この頃は髪のカット技術があまり進んでいないみたいだから、仕方ないのかもしれない。1972〜73年くらいになってから、先端的なお店でカット技術が進歩したようだ。『ウルトラマンA(エース)』(72年)南夕子隊員に『エースをねらえ!』(73年)の岡ひろみのヘアスタイルは、子どもから見て、新鮮だった。

(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2008年号』(07年12月29日発行)『近作評EXTRA』より抜粋)


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世田谷文学館 第8回世田谷フィルムフェスティバル「不滅のヒーロー・ウルトラマン展」
CSにて懐かし舶来アニメ『ドラ猫大将』(61年)放映! 〜40年ぶりの再会。ベトナム戦争直前の黄金時代のアメリカ〜今では大家の豪華喜劇人による失われし江戸弁での吹き替え!

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