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CS&映画評 〜バトルホーク・ぼくら野球探偵団・チビラくん・パッチギ!ラブ&ピース・アズールとアスマール


[特撮他] 〜全記事見出し一覧


(07年8月執筆)

CS放映作品&映画 近作評

(文・Y.AZUMA)

バトルホーク

ホームドラマチャンネル 月曜日 深夜0時他)
 中年特撮マニア向けのこの時間帯『闘え!ドラゴン』(74)の後は、なんと永井豪先生原作の特撮ドラマがかかってしまった。
 本放送は1976−77年。当時の私は高校生としてコンクリートジャングルを駆け回っていたため、こんな番組があったことも知らず。妻から「幻の作品よ」と言われ、見ている次第。
 ストーリーは、と言えば、何やらいう武道家の三兄弟・楯彰吾、楯大二郎、楯ユリカが、かにやら怪しげな集団「狂鬼の掟」の紅鬼大人(こうきたいじん)とその手下たちに祖父を殺され、自らをも付けねらう彼らと立ち向かうと言う話。
 今のところは、いったいどんな話になるかは全くわからず、知っている俳優さんも第一話で死んでしまった内田良平さんだけだし、海のものか山のものか不明である。ただ、衣装やストーリーの片鱗に「炎天下冷奴」師匠の香りがするのは事実である。
 「あれ、この間の岡崎友紀のドラマに出ていた下手っぴぃなお兄さんが主人公だ」と妻。CS見続けの妻には誰だかわかるようだ。
 とりあえず、見続けることとする。

バトルホーク DVD-BOX

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ぼくら野球探偵団(80年)

ホームドラマチャンネル 火曜日 深夜0時半他)
 こちらは円谷の『怪奇大作戦』(68)の後枠。同じ円谷なら何が来るかと思っていたら、これが来た。
 少年探偵団モノで野球チームを絡ませたお話。円谷プロ作品。『少年探偵団BD7』(75・日本現代企画)と同じ長坂秀佳(ながさか・しゅうけい)が脚本を書いている。そのため、パターンがほとんど同じである。
 新人のころの堤大二郎が主演。警部役が宍戸錠で、野球の監督と警部の上司がガッツ石松の二役。なぜ二役の必然性があるのかと思ったら、思うに、二人分のギャラを捻出できなかったのではないかと邪推する次第。


チビラくん(70年)

チャンネルNECO 月曜日21時50分)
 ほとんど環境ビデオに化しているこの番組、この時間帯についていないと寂しくなる常習性のある危険な番組であることに気がついたときにはもう遅い。見てはいないのだか、ついついつけっぱなしにしてしまう状態である。
 6月18日分を見ていたら、なんとペロリンガ星人(『ウルトラセブン』・67)が流用されていた。色は銀色スプレーで塗り替えられ、全身銀色に輝いていた。
 そう、この番組、円谷怪獣倉庫に残存する初期怪獣たちの再就職の場だったのだ。
 例えば、「雌版ブースカ」「耳無しチャメゴン」、どうやらスペル星人も写真だけ登場するらしい。
 ただそれだけを楽しみにあの「非現実の世界」を凝視し続けることは、精神衛生上どんなもんだか……、試してみることにする。


パッチギ! LOVE&PEACE(07年)

 2007年7月7日 有楽町・シネカノンで13時からの回を鑑賞。
 入りは、5−60人というところ。
 在日朝鮮人の問題や日本の芸能界の裏側などいろいろさまざまな問題をモチーフにしているこの映画。基本は「家族愛」と「知り合い同士の信頼」がメインなので、そこを基点に置くと楽しめる。
 舞台となったこの時代(1974年)、私自身もちょうど高校一年のころの話なので(編:中学三年では?・笑)、つい気になってひとりで見に行った。


 当然視点はベタなマニアック部分。
 まず、国土館大学の応援団の皆さん。私は東京の東側だったので、ああいう人たちは見たことはなかったけれど、あの時代は本当にいたのだろうかと楽しくなった(というか、いたら困る人たちだけど)。
 彼らが冒頭とラスト部分で登場し、題名を文字通り体現し、見事に映画を締めていた(締められていたか。ラストで現れるシーンではいい意味でのご都合主義だが納得いく)。
 それと京浜東北線関東鉄道ディーゼル気動車キハ350を無理やりスカイブルーに塗り替え、「要求貫徹!スト権奪還!」という当時の国鉄労働組合のスローガンを書きなぐって走ってくるシーン。
 「僕は京浜東北線です。架線が無いのはご愛嬌」と言って入るようでした(いかん。「トーマス」入ってます)。


 それから、パントマイマー中村ゆうじ宇野重吉を演ずるところ。
 新劇の大重鎮・御大・大先生で戦後演劇界の第一人者であるところの「宇野重吉」を演ずるとは、少なくとも俳優ならびに俳優を志したことのある者なら、これはかなりなプレッシャーのはずである。
 が、中村重吉さん、いかにも本人らしく、淡々と飄々と演じていた。さすがである。伊達にパントマイムで喰っていない。
 後はプロダクション社長役のでんでん(名前です)。
 普通に生きている私たち「庶民」を具現化するとこんな感じかと思わせる役どころ。人間の持つ卑近な部分や辛く悲しい部分、そして調子に乗りやすいが義理には厚いと言う、我らがねずみ男先生を形容するような言葉でしか表せないキャラクターである。
 こんな人物を演ずることは、俳優として一番の見せ所であろう。
 如何にもキワモノかなと思わせながら、何と映画の王道を行く映画であり、決して1800円は無駄ではない。
パッチギ!LOVE&PEACE スタンダード・エディション [DVD]


アズールとアスマール

(文・C.AZUMA)
 ミッシェル・オスロ監督によるフランスのアニメーション映画(06年)。
 母親のいないアズールはアラビア人の乳母・ジェナヌによってその子、アスマールと兄弟のように育てられた。しかし、ヨーロッパの貴族領主の息子であるアズールは寄宿生活をすることになり、領主は乳母とアスマールを屋敷から追い出した。
 成長したアズールは乳母の子守唄にあった「ジンの妖精」救い出すために旅立つ。しかし、乗っていた船が難破し、苦労して辿り着いた憧れの国でアズールは「青い目は不吉」と迫害される。
 盲目のふりをし、物乞いにまで身を落としていたアズールの前に大富豪となった乳母ジェナヌがあらわれる。再会を喜ぶふたり。
 けれど、兄弟同様に育ったアスマールはアズールにどこかよそよそしい。「ジンの妖精」を救い出しに旅立つというアスマールの話をきいたアズールは、自分も行きたいと申し出る。
 アズールに対して心を開かなかったアスマールだが、危機に直面した際に友情がよみがえる。二人は「ジンの妖精」を救いだせるのか。


 高畑勲が解説に書いているように、映画の見せ場(盗賊団との戦い、妖精が囚われているダンジョンの仕掛など)はホントーにあっさりしてます。ヤマ場のあっさり感はおとぎ話に似ています。(おとぎ話はストーリー展開に重点がおかれているため、登場人物の心理描写は平坦です)
 異文化への理解と融和をテーマを「おとぎ話」として語っている映画でしたので、この手法は成功していると思います。
 「絵本の絵が動いてる」が第一印象の映画でした。装飾的な背景・美術、人物の表情がCGで動くアンバランスさが、心情のリアリティを伝えていました。
 クラプーという、文句ばかり言って、卑怯でずる賢くて、でも、人間の弱さと強さをみせつける男が登場します。映画『ゲド戦記』(06)でも小賢しくて小心者のウサギを演じた香川照之さんがクラプーの声をあててます。
 チラシには日本語吹替版キャストには香川照之さんのお名前だけがあり、私はてっきり主役のアスールを演じたのかと思いました。そうではなくて、この作品が語ろうとしている異文化への憧れと偏見を象徴している人物だったのです。(単にキャストの中で一番名前が知られている俳優さんだからかな)

アズールとアスマール [DVD]

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(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2008年準備号』(07年8月18日発行)『近作評EXTRA』合評より抜粋)



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CSにて懐かし舶来アニメ『ドラ猫大将』(61年)放映!〜40年ぶりの再会。ベトナム戦争直前の黄金時代のアメリカ〜今では大家の豪華喜劇人による失われし江戸弁での吹き替え!

 http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040409/p1



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