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角川書店初のアニメ映画『幻魔大戦』(83年)が、2016年4〜5月にCS・キッズステーションにて放映記念! とカコつけて……
「『幻魔大戦』 〜追悼・平井和正」評をUP!
『幻魔大戦』 〜追悼、SF作家・平井和正(2015年1月17日逝去)
(文・T.SATO)
(2015年7月18日脱稿)
1960年代に『鉄腕アトム』『鉄人28号』に次ぐ大人気漫画『エイトマン』の原作、70年代に不死身の人狼が各国の諜報機関と戦うウルフガイシリーズ、80年代だと『幻魔大戦』で一世を風靡したSF作家である。筆者は角川初のアニメ映画『幻魔大戦』(83年)に10代中盤で出会い、原作小説を読みまくり、氏の旧作小説にも手を伸ばしていったクチだ。
ちなみに『幻魔大戦』はパラレルワールド&ループものの中興の祖でもある――昨今流行のソレらは本作の直接の影響下のモノではなく孫・曾孫としてのソレだが――。
シリーズ作品群をメタ時系列で並べると、
・東京に改称しなかった1999年の江戸を発端に、全宇宙の破壊者・幻魔の侵攻で滅びた地球から江戸時代初期へとタイムリープ、対抗できる超能力者を播種して歴史をやり直さんとする『新幻魔大戦』(71年)。
・『新』の江戸時代の延長の1967(昭和42)年を舞台に、高校生・東丈(あずま・じょう)と世界の超能力者たちが幻魔一族と戦う『幻魔大戦(漫画版)』(67年)。
・序盤は漫画版同様の超能力バトルだが、力による勝利が不可能であることを悟り、新宗教的な組織を結成して心の浄化を主張する『幻魔大戦(小説版)』(79年)とその直続編『ハルマゲドン』(87年)。
・1967年の幻魔侵攻がなかった分岐平行世界の1979(昭和54)年を導入に、滅亡した1967年世界の記憶を各キャラがおぼろげに思い出す中、29歳の作家・東丈の現況を描き、彼の前世のひとつである奈良時代の修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)や、多種の獣人族が闊歩する超古代世界に、悪魔王サタンの本体・堕天使ルシフェルの倦怠&虚無感も描いた『真幻魔大戦』(79年)。
・諸作の隙間を埋め、ムー大陸や地球滅亡寸前の1968年夏を描く『ハルマゲドンの少女』(83年)。
(後年、いくつか番外編も書かれたようだが、未読なので略)
神と悪魔の最終戦争、空間的には全宇宙〜平行宇宙規模、天界や地獄に、時間的にも億年単位の輪廻転生、タイムリープ後の自由行動が時空連続体の歴史改変ではなく必然・運命にも帰結する不可思議も描いて、このテのジャンルやマニア人種に多大な影響を及ぼした。
往時アレだけ注目を集めたのに、若いオタには氏の業績は継承されていない。それは当時の読者たちが頬かむりして氏については知らぬフリを決め込んだからだ。その理由は、氏が一時信奉した弱小新宗教GLA、その影響下にある幸福の科学・オウム真理教・白装束集団(名称失念)などが90年代以降の世を騒がせ、ある点では現実の方が先を行ってしまったからでもある。
この事態に言葉を失い、新宗教と同一視されてトンデモ扱いされることを避ける自己保身を読者たちは選択した。筆者も例外ではナイどころかその典型ですらあった(汗)。
1989年に当時の新作に対する校正を改竄と受け取り、自著一切を角川から撤収したことも失敗だったと私見する。
隆盛を極めた小松左京・筒井康隆・星新一ら日本SF第1世代の作品が90年代には絶版になったことを思えば、平井も時間の問題で同様の運命であったのかもしれない。しかし、SF性よりキャラ性&ヒーロー性を優先した作品群だけに、角川文庫に残れば氏ももう少し延命できたようにも思えて私的には残念なことであった。
アレからウン十年。
氏から距離を置きつつも、元祖「後書き」作家のアダ名を冠された氏だけに、新刊を見かければ「後書き」だけはチェックしてきた。氏も自身の所業が怖くなったか90年代初頭には新宗教的世界観からの決別を表明しもした。しかし、その後も「小さな神」――振り子や両手に針金のダウジング(汗)――にハマったりして、ソレなら無害ともいえるが、大幅にオーラを減じたその姿には正直失望を禁じ得なかったものだ。
ここ四半世紀の平井和正・黙殺風潮に関しては、筆者も含む愛読者側にあったメンタルの偏りなど今では色々と私見もあるが、別の機会に何かにカラめて。
ところで未完の大長編『幻魔大戦』連作は、今度は1979年の幻魔侵攻がなかった新たな平行世界の00年代中盤を舞台にした『幻魔大戦deep』(05年)シリーズでナンととっくに完結していたそうナ!
各種レビューを見るにやはり大バトルではなく内面世界だけで終結させてしまうようで。賛否あろうが、純テーマ的には妥当なオチか?
試しに電子書籍を通勤電車の中で読み始める。
50代に達して適度に枯れた作家・東丈と翻訳家の姉・三千子の往時と変わらぬ日常会話に懐かしくなる!
今にして思うと、饒舌かつスピード感のある文体が『幻魔(小説版)』11巻以降、『真幻魔』も中途から失われていたように思うが、ココにあるのは『幻魔』初期の文体だ! 漫画版の幻魔司政官への言及や丈の旧友・江田四郎との再会などに嬉しくもなる。
しかし、数巻目に至って募る展開への諸々の違和感。このまま読み進めるべきか否か、悩んでいる次第である(汗)。
(電子書籍)
幻魔大戦 全20冊合本版 (角川文庫)(電子書籍)
幻魔大戦〈1〉 (1979年) (角川文庫)(角川文庫版)
幻魔大戦 第1集 (平井和正ライブラリー)(ハードカバー版)
幻魔大戦 1 幻魔宇宙/超戦士 (決定版 幻魔大戦) (集英社文庫)(集英社文庫版・角川版全20巻の新装全10巻再販版)
幻魔大戦 第1巻 (サンデー・コミックス)(漫画版)
幻魔大戦(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)(漫画版・電子書籍)
(電子書籍)
新・幻魔大戦 (1978年) (Tokuma novels)(徳間ノベル・新書版)
新・幻魔大戦 (1980年) (徳間文庫)(徳間文庫版)
新幻魔大戦 (角川文庫 緑 383-67)(角川文庫版・徳間文庫版の新装再販版)
平井和正全集 37(ハードカバー版)
新幻魔大戦 (秋田文庫 5-42)(漫画版)
新幻魔大戦(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)(漫画版・電子書籍)
(電子書籍)
真幻魔大戦〈1〉 (1980年) (Tokuma novels―幻魔シリーズ)(徳間ノベル・新書版)
真幻魔大戦〈1〉ビッグ・プロローグ (徳間文庫)(徳間文庫版)
(ハードカバー版)
ハルマゲドン 1: 第二次幻魔大戦 (TOKUMA NOVELS)(徳間ノベル・新書版)
(徳間ノベル・新書版)
ハルマゲドンの少女 上(ハードカバー版)
e文庫 『幻魔大戦deep』 平井和正(CD−ROM)(ハードカバー)(シリーズ完結編)
幻魔大戦DNA 第六集 (月光魔術團III)(ハードカバー)(番外編ではなく、『月光魔術団』第3部のサブタイトルに過ぎない模様?)
昨今のオタ向けループもの作品の流行を先取りしたかのような、パラレルワールドをまたがった美少女ハーレム・ラブコメのような作品も、ナンと2003年の時点で発表していたようです(もちろん未読)。……スゴいのか!? 若いのか!? バカなのか!?(半分以上はホメ言葉です)。ナンだったのでしょう?(笑)
e文庫 『ABDUCTION-拉致-』 平井和正(CD−ROM)
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