2021-01-01から1年間の記事一覧
1994年11月23日勤労感謝の日。この日、読売新聞朝刊にとあるニュースが載せられた。 『新ウルトラマンが二人同時にデビュー!!』 『ひとりはウルトラマン型、もうひとりはセブン型』 もし実現すれば、いままでありそうで実はなかった“本格的ダブルヒーロー…
落ち着いて少々コケティッシュな栗色の髪を真ん中分けした女子高生・高木さん。彼女が片ヒジをついて傾げた小首を片手に乗せて、隣席の男子生徒をジッと見ているビジュアルが印象的だ。 『上野さん』は、痩身小柄なオレンジ色髪でツインテールの美少女だけど…
『7SEEDS』は、暗室でハッと眼が覚めた黒髪オカッパの少女が、扉から懐中電灯で照らしてきた姉御肌の女性に「沈みそうだから、早く来なさい!」と命令されて外に出るや、そこは夜の嵐の中で翻弄されている船舶! テント付きのボートに乗り移って漂着した先で…
純潔(処女)で聖母マリアと同じ名前なのに魔女! という存在自体が不謹慎な少女が主人公。戦争が大キライな彼女が、中世末期の英仏百年戦争のフランスを舞台に、各地の戦場で異教の巨大怪物たちをその魔法で召喚! その都度、英仏両軍を驚愕させて退かせる…
金髪で浅黒い肌のギャルの女子高生が主人公。もちろん美化されてマイルド化された幻想のギャルであり、彼女こそがギャルの本質ダなぞとは思ってはイケナイ(笑)。『推しが武道館いってくれたら死ぬ』は、主人公がアイドルではない。ローカルアイドルグルー…
天才少年が主役で筋肉バカ少年が副主役! 『手品先輩』は、一芸だけが出来ても、人前で恥ずかしからず物怖じもせず、面白オカシく振る舞えなきゃダメという、身も蓋もない残酷さを突きつける(汗)。『彼方のアストラ』は、革袋は古典でも活躍する登場人物た…
「さっそく子づくりをはじめましょう」。赤い着物を脱ぎ捨てた帰蝶はまだ14歳。西暦1549年からタイムスリップしてきた信長の妻・帰蝶をはじめ、次々と現世で覚醒した信長に関係する娘たちに囲まれてハーレム状態になるという、我々オタクにとっては夢…
UGMが単独で怪獣を撃破! ウルトラマンが実質登場しない最終回! 最後にここまで異色なテーマ的にも高度なエピソードが登場するとは! 傑作認定に異存はない。しかしてそれは諸刃の剣でもあるのだ。そして本話は子供たちにも楽しめるエピソードであったろ…
ユリアンこと星涼子が女ウルトラマンとしての勇姿を初披露するイベント編。最終回近辺でこそふさわしい2大怪獣の強敵ぶりとエイティの大ピンチ。それはメタ的にはユリアンが助っ人参戦する劇中内での必然性を作るため。言葉尻は「地球人に生まれたかった」…
ウー・ナマハゲ・邪神カイマ・エンマーゴ・モチロン・ファイヤードラコ・ジヒビキラン・イダテンランといった、スピリチュアルな妖怪・精霊・低級神が巨大化・実体化・物質化したような怪獣たちも登場してきた。広い意味では、ジェロニモン・ノンマルトの使…
ダイナマイトボール攻撃の特撮演出が強烈! ともまれ、「物を粗末に扱うな」「環境問題」などといった「道徳的テーマ」「社会派的テーマ」だけにとどまらず「児童ドラマ」も展開させて、SF的な存在のようでもイロモノでもある怪獣グロブスク、そして実に美…
レッドキングを登場させるために設定された魔法使いのマアジンが潜む「魔法の壷」と、同様に便利な超科学の道具である「メディカルガン」を絶妙に対比。「児童ドラマ」と「涼子=ユリアンの成長物語」を両立させ、レッドキングの派手な大暴れとエイティとの…
事態の推移が早いと、その場かぎりの曲学阿世で平気でその言説を翻している輩も見えてきて興味深い。「自粛」と「自由」を「自律」の概念で架橋・調停できないか? 3000人と数万人の生命を苦渋の上で天秤にかければ、医療崩壊させない範疇でGoToトラ…
ムチャクチャ面白い! 「原点回帰」「本格SF志向」「大人向け」ではなく、オモチャ箱ひっくり返し感覚のバトルを主眼に据えたオールスター総登場路線! その延長線に、現代の子供たちが喜びそうで、バンダイも収益を高められそうなプレイバリューの高い玩…
内山漫画がルーツ! ウルトラ一族vs怪獣軍団の集団戦! 超巨大怪獣! 前日談や後日談! 人間が登場しない仮面劇! 先輩が結集しての最終決戦! 今後のウルトラの映画やTVのシリーズ構成、イベント編や最終章がどうあるべきか。学年誌や児童誌とのメディア…
ジャッカル! メロス! ファイタスもヒカリの技術で蘇って素顔も披露! 女戦士アウラの出自! 新旧ウルトラ全肯定な小ネタの数々! シーソーバトルな攻守逆転を幾度か経てみせる、ラストバトルでの実にていねいなアクション描写と心情描写! 最終決戦がワリ…
「追悼・上原正三」大特集「假面特攻隊2021年号」・エヴァンゲリオン26年総括・東京23区歴史博物館全ガイド・深夜アニメ合評同人誌・かいじゅう25・令和海底軍艦・土曜ワイド劇場「幽霊列車」岡本喜八脚本監督ほか批評感想資料本多種委託
当時の特撮論壇の論調とは真逆! ウルトラの一般兵士が数万人も登場! 今後のあるべき『ウルトラ』だ! スケール雄大さに興奮して、当時の子供たちはますますウルトラシリーズの大ファンになっていった。 そして、この『ザ・ウルトラマン』こと通称「ジャッ…
『天気の子』は凡作では? ヤマカンの『薄暮』は小粒良品。『青ブタ』は感涙必至作に仕上がった。 新海誠の前作『君の名は。』は単なるマグレにすぎず、2時間のアニメ映画を作れるだけの複数のタテ糸やヨコ糸を編み込めるだけの見識や技量はなかったという…
原点回帰とは真逆なワールドワイドに拡大していく物語のプロトタイプとして、『スカイライダー』を賞揚したい。 ネオショッカーの組織が「世界中」にはりめぐらされ、「世界各地」のそこかしこでも悪事が展開されているという広大な「世界観」を薄明のもとに…