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ザ・ウルトラマン9話「目覚めた古代生物の恐怖!!」 〜南洋でヒトを操り、人間とも会話可能な怪獣!

ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映開始記念「全話評」連動連載開始!)
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ザ・ウルトラマン』第8話「目覚めた古代生物の恐怖!!」 〜南洋でヒトを操り、人間とも会話可能な怪獣!

頭脳怪獣ドルフィーゴ登場

(作・星山博之 演出・四辻たかお 怪獣原案・鯨井実)
(視聴率:関東12.9% 中部10.3% 関西8.9%。
 以上、ビデオリサーチ。以下、ニールセン 関東12.8%)


(文・内山和正)
(1997年執筆)


 タマラ島の遺跡調査をしている南田教授から、科学警備隊のムツミ隊員に科学警備隊のスーパーコンピューターを使って石板を解析してほしいとの依頼が来た。石板の絵を見た科学警備隊の紅一点・ムツミ隊員は怪獣だと判断する。
 遺跡の地下の洞窟神殿に入った調査隊は怪獣ドルフィーゴに襲われて逃げ出すが、清水ら三名が崩れた洞窟内に残される。逃げ延びた者から事態を聞いた南田は、清水らを救うため洞窟に入っていく。その留守に清水が海から現われ、目から怪光線を発して周囲のものを燃やしはじめた。
(以上、ストーリー)


 「ウルトラマン」をアニメにした利点のひとつに、舞台を自由にできるとのことが企画書に挙げられていた。この回で外国(南太平洋のおそらく架空の島)を舞台にしたのは、第1期ウルトラシリーズに見られた異国趣味(中東や南洋といった海外が舞台のいくつかのエピソード)へのオマージュもあったのではないだろうか?


 洞窟に閉じ込められているはずの者がどうして位置的に逆の海から現われるのか? という謎や、彼が目から怪光線を出すという突飛さで興味を引くのだが、真相が明かされてみれば当たり前のものだった。某書籍では「悪意がない」と記されていたドルフィーゴだが、これでは充分悪意があるといえるだろう。


 たしかに立場的には可哀想ではあるし、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』(65年)ならば殺さないで済ませただろう。しかし、これだけ頭の良い怪獣で人体を介して人間とも会話がもてるならば、もう少し人間と話し合って共存を模索することもできたのではないかと思われる。


 頑固者ながら他者の命を大切に思う南田教授のキャラクターはある程度印象的だった。


 まだ家庭用ビデオが普及していなかった時代なので、本放映を観てはいたものの、ドルフィーゴは様々な色調の絵が各書籍で公開されていたために、カメレオンのように色が変化する怪獣だったのか? という可能性を長年思ってきたのだが、そうではなく実際は赤茶色であった。


 石板の絵がとてもドルフィーゴに見えないのが難である。


※:製作No.8『南海の古代遺跡』


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)『ザ☆ウルトラマン』特集・合評③より分載抜粋)



目覚めた古代生物の恐怖!!

『ザ☆ウル』9話「目覚めた古代生物の恐怖!!」44周年評! ~南洋でヒトを操り、人間とも会話可能な怪獣!
#ザ・ウルトラマン #ウルトラマンジョーニアス #ドルフィー



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