假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

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ウルトラマン80 35話「99年目の竜神祭」

ファミリー劇場ウルトラマンエイティ』放映記念「全話評」連動連載!)
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『ウルトラマン80』全話評 〜全記事見出し一覧


第35話『99年目の竜神祭(りゅうじんさい)』

三つ首怪獣ファイヤードラコ登場

(脚本・若槻文三 監督・合月勇 特撮監督・高野宏一 放映日・80年12月3日)
(視聴率:関東7.3% 中部10.2% 関西10.6%)


(文・久保達也)
(2010年4月執筆)


 かつて「やまなみ村」にはたくさんの妖怪が住み、中でも「三つ首竜」は牛や馬を食い荒らし、遂には村人までも襲い始めたことで最も人々から恐れられていた。
 そんな「三つ首竜」に「村長(むらおさ)」は大樽の酒を飲ませて酔わせ、刀ひとつで敢然と立ち向かい、三つの首を切り落とすことに成功した。
 バラバラになった三つの首は山奥へと逃げ去ったが、首のつけ根から落ちた水晶のような「竜玉」は村で大切に奉(たてまつ)られることになった。


神主「遠い遠い昔のことじゃ〜……」


 『仮面ライダーストロンガー』(75年)終了後の後番組としてスタートし、高視聴率を達成して長い年月にわたって土曜19時の「お化け番組」として君臨したテレビアニメ『まんが日本昔ばなし』(76〜94年・グループタック 毎日放送)のナレーション&声優で活躍した名俳優・常田富士男(ときた・ふじお)が、「三つ首竜」を倒した「村長」の子孫である神社の神主(かんぬし)・山川役で出演。
 独特の名調子で「やまなみ村」の伝説を語り、画面では彼が手にした絵巻物で、日本神話に登場する八岐大蛇(やまたのおろち)を大樽の酒で酔わせてスサノオノミコトが成敗した話と同じような伝説が表現されるという異色の導入部となっている。


 鬼矢谷(きやだに)の300年に一度甦る怪獣の伝説から巻き起こる騒動を描いた第29話『怪獣帝王の怒り』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101113/p1)も執筆した若槻文三(わかつき・ぶんぞう)が脚本を担当していることもあり、第29話との相似性も感じる。


 しかし、第29話が伝承や怪獣の神秘性や民話的テイストを主眼に据えるのではなく、怪獣の生物的な肉食という属性や、怪獣伝説を金儲けの手段にしようと企む村長と旅行会社の社員をゲスト主役にしたコミカルな話だったのに対し、今回は導入部が象徴するように、


・奉られた「竜玉」が100年を過ぎると曇るために99年に一度開かれる竜神祭の最終日に宝物殿(ほうもつでん)を御開帳して「竜玉」を磨くという風習
・その機会を本来の「三つ首竜」の姿への復活のチャンスとして狙う、かつて倒された「三つ首竜」の断ち切られた二つの首の化身であり、見た目は少々怪しいだけのただの人間に見える「怪獣人間」=「火吹き男」と「怪力男」
・そして同じく「三つ首竜」のうちの最後の首であり「怪獣人間」ではあるものの、神主・山川に引き取られて暮らしているうちに、人間社会を愛してしまったゆえに葛藤する少年・光男(みつお)がゲスト主役


といった、同じく山村を舞台に展開する伝承話でありながらも、今回は伝承そのものを背骨に据えて「民話」調でゲスト少年の「悲劇」を主眼としたストーリーとなっている。


 この神主・山川の甥であったという設定が与えられた防衛組織・UGMのイケダ隊員が、主人公・矢的猛(やまと・たけし)隊員といっしょに竜神祭の見物がてら山川家に滞在。その旧家(きゅうか)の落ち着いたたたずまいや、同じくいっしょに誘ったはずのUGM気象班・小坂ユリ子隊員がなぜか神社で巫女(みこ)をしていたり(アルバイト? お手伝い?)、終始聞こえる祭りばやしの笛の音、鳥のさえずり、早朝に光男が掃除する境内(けいだい)の焚火(たきび)から上がる白い煙などの描写が、今回の舞台に鄙(ひな)びた(田舎めいた)風情を出すことに成功している。


 そして矢的隊員と光男が空手着姿で登場! 黒帯の矢的と白帯の光男が組み合い、矢的は「ハァ〜ッ!!」と掛け声とともに飛び蹴りで、光男はチョップで木の枝を次々に折る!(矢的を演じる長谷川初範(はせがわ・はつのり)は格闘技が得意だそうだが、ここでケガをされては撮影がストップしてしまうから、さすがにここのシーンは吹き替えか?)


ウルトラマンレオ「エイティは光線技だけではなく、空手技も得意なんだね。いつか力くらべをしてみたいな」


 などと小学館の幼児誌『てれびくん』80年5月号(だったと思う)でレオがこう願ったからこんな場面が描かれたわけではなかろうが(笑)、これら日本古来の「和」の文化の象徴が全編に渡って描写されていることも、第29話との違いを一層鮮明にしている。



 土曜朝9時放送のNHK『小さな旅』を毎週視聴して癒されているような中年男の筆者からすれば、なんとも居心地のよい映像空間に思えるのだが、メインターゲットである男子児童の眼には当時どう映ったであろうか?


 放映開始当初の『ウルトラマン80(エイティ)』(80年)第1話『ウルトラマン先生』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100502/p1)〜第12話『美しい転校生』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100718/p1)の通称・学校編が


「『3年B組金八先生』(79年・TBS)を「ウルトラマン」でやる必要はない!」


と当時の年長の特撮マニアたちから叩かれたように、


「『まんが日本昔ばなし』を「ウルトラ」でやる必要はない!」


などと反発されたかもしれない。


 当時『てれびくん』で連載されていた居村眞二(いむら・しんじ)先生による本作『ウルトラマン80』のコミカライズ作品は、開始当初こそテレビ版のストーリーをベースにしたものだったが、ローカルな「和」のテイストと「悲劇」臭がする本エピソードとは対照的に、80年11月号に掲載の『怪獣魔城の怪獣魔王』以降、ウルトラ兄弟や過去の人気怪獣が登場する血湧き肉躍る活劇テイストを前面に押し出した3号連続のオリジナルストーリーとなっていく。翌年81年2月号からは遂に『ウルトラマン80 宇宙大戦争』(ISBN:4813020089http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110107/p1)とタイトル自体を改題、大宇宙を舞台にバルタン星人大軍団VSウルトラ兄弟の激闘(!)を3号連続で描く一大スペースオペラと変貌を遂げたのである!


 この内容変更は当時の子供たちの反応を察知した『てれびくん』の編集部、当時の小学館の各種ウルトラ書籍も大量に企画・執筆していた編集者の安井ひさし先生が居村先生にそのように発注したためだと推測しているが(ひょっとするとシナリオ、あるいは簡単なシナプスなども執筆されていた?)、『80』テレビ本編で当時の子供たちが観たがった内容はやはりこのような先輩ウルトラ兄弟が客演し歴代の人気怪獣も大挙復活するような集団対決路線であったろう。


 本作『ウルトラマン80』の「総論」を執筆する機会があったら改めて述べてみたいと思うが、前作『ザ★ウルトラマン』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100430/p1)も本作『80』も単品としての出来は決して悪くはなかったものの、当時の男子小学生たちの需要を満たし切るものではなかったからこそ、一度はそのシリーズが中断していたものの前年79年に再開した第2期『仮面ライダー』シリーズや「スーパー戦隊シリーズ」などと比較すれば、残念ながら人気面でも視聴率面でも勝っていたとはいえなかったのだ。


 70年代前半に放映された第2期ウルトラシリーズの各作の最終回。たとえば、


・『ウルトラマンA(エース)』(72年)最終回(第52話)『明日(あす)のエースは君だ!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070429/p1
・『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)最終回(第53話)『さらばタロウよ! ウルトラの母よ!』
・『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)最終回(第51話)『恐怖の円盤生物シリーズ! さようならレオ! 太陽への出発(たびだち)』


 などは、かつては60年代後半に放映された第1期ウルトラシリーズを至上とする第1世代の特撮マニアたちから酷評されたものだし、筆者もそれに影響されて10代前半のころはそのように位置付けてもきた(汗)。
 しかし、80年代中盤以降に第2期ウルトラ擁護派に転じた特撮マニアたちのご多分に漏れず、筆者も長じてからの再視聴で、「テーマ性」や「ドラマ性」においてはかの誉(ほま)れ高い『ウルトラセブン』(67年)最終回(第48&49話)『史上最大の侵略』前後編よりも、『A』や『タロウ』や『レオ』の最終回の方が上であると個人的には考えるようになっている(そのテイストはシャープでクールではなく、たしかに少々ヤボったかったとしても)。


 しかしながら、初代ウルトラマンをも打ち破った最強怪獣である宇宙恐竜ゼットンとの戦いを描いた『ウルトラマン』(66年)最終回(第39話)『さらばウルトラマン』の衝撃や、幽霊怪人ゴース星人の地底ミサイルによる世界各都市破壊シーンや避難する群集の場面などは東宝特撮映画『世界大戦争』(61年・東宝)からの流用だったり、ウルトラセブンと双頭怪獣パンドンの二度に渡る戦いがどちらもビル街のミニチュアが組まれていない平原だったりと、子供のころはともかくマニアになってからの再視聴では実は低予算であったことがわかってはしまうものの、前後編形式とすることで世界スケールでの未曾有の危機やスーパーヒーローの大ピンチとその逆転勝利をキッチリと描ききって、メインターゲットである子供たちをテレビに没入させたという点においては、たしかに『マン』や『セブン』の方に軍配が上がるのだ。


・『帰ってきたウルトラマン』(71年)第37話『ウルトラマン夕陽に死す』&第38話『ウルトラの星光る時』の暗殺宇宙人ナックル星人&用心棒怪獣ブラックキングが登場する前後編
・『ウルトラマンA』第13話『死刑! ウルトラ5兄弟』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060803/p1)&第14話『銀河に散った5つの星』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060805/p1)の殺し屋超獣バラバ&異次元超人エースキラーが登場する前後編
・『ウルトラマンA』第26話『全滅! ウルトラ5兄弟』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061030/p1)&第27話『奇跡! ウルトラの父』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061105/p1)の地獄星人ヒッポリト星人が登場した前後編
・『ウルトラマンタロウ』第24話『これがウルトラの国だ!』&第25話『燃えろ! ウルトラ6兄弟』の宇宙大怪獣ムルロアが登場する前後編
・『ウルトラマンタロウ』第33話『ウルトラの国大爆発5秒前!』&第34話『ウルトラ6兄弟最後の日!』の極悪宇宙人テンペラー星人が登場した前後編
・『ウルトラマンレオ』第38話『レオ兄弟対ウルトラ兄弟』&第39話『レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時』の暗黒星人ババルウ星人が登場する前後編


 そうしたシリーズ中盤の前後編にはあった圧倒的なスケール感・ドキドキ感・ワクワク感が第2期ウルトラ各作の最終回には欠落していたことが、その有終の美を飾ることができきれずに、第2期ウルトラ各作の評価を低くしている一因になっているのも確実な事実だろう。


 番組名や放映時期は失念したが、各世代に聞いた「思い出の最終回」をランキングにした番組で(多分TBS)、その当時の40代の第1位がやはり『セブン』の最終回だったものである。第2期ウルトラ擁護派としては残念なことだが、第2期ウルトラ各作の最終回は一般層や特撮マニアたちにそこまでのインパクトを与えることができていない。


 そこで、もしも第2期ウルトラ各作の最終回がそのテーマや人間ドラマはそのままでよいので、怪獣や宇宙人が並クラスの強さではなく最強クラスの強さであり、その都市破壊や地球侵略のスケール面・バトル面でもシリーズ中盤の前後編のようにウルトラ兄弟を総動員しなければ収まらないような世界スケールでの危機を描く前後編であったならば、もっと云うなら第1期ライダーシリーズ最終作である『仮面ライダーストロンガー』終盤5話のように先輩ウルトラ兄弟たちが徐々に集結して集団戦を演じるようなストーリーを構築できていれば(これを先んじて実現していたのが『小学二年生』に連載されていた内山まもる先生によるコミカライズ連載『ウルトラマンレオ』の終盤3話の連続ストーリーである)、当時の子供たちへのインパクトや第2期ウルトラシリーズの後年の評価はどうなっていたであろうか? とつい夢想してしまうのだ。


 筆者の個人的な評価は別として、90年代後半に放映されたいわゆる平成ウルトラ三部作、『ウルトラマンティガ』(96年)の最終回(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961207/p1)・『ウルトラマンダイナ』(97年)の最終回(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971211/p1)・『ウルトラマンガイア』(98年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19981206/p1)の最終回では、前後編形式どころかそのすべてを前中後編形式の三部作として、全世界・地球スケールでの危機に対して主役側が総力戦で挑むという、最終回にふさわしい圧倒的なスケール感・ゴージャス感を確保したことが特撮マニア間での高い評価と満足につながっていた。


 その点において第2期ウルトラ各作の最終回は、実質的な最終回が存在しない『ウルトラQ』(66年)を除く第1期ウルトラ各作の最終回や、平成ウルトラ各作の最終回に比べて、印象が弱くなってしまうのは否めない事実だろう――『帰ってきたウルトラマン』(71年)最終回(第51話)『ウルトラ5つの誓い』は、リアルタイム世代か否かを問わず特撮マニアたちの評価は概して低いと思われるし、個人的にも全ウルトラシリーズの最終回で「ワースト」に掲げるものだったりするが、その件については機会を改めて論述してみたい――。



 本作『80』に話題を戻そう。1978年に勃発した第3次怪獣ブームの渦中、


・『てれびくん』毎号の巻頭カラーグラビア
・『コロコロコミック特別増刊号 決定版ウルトラマン』(小学館・78年7月24日発行・6月24日実売)巻頭カラー「内山まもるウルトライラストの世界」
・『コロコロコミック特別増刊2号 決定版ウルトラマン』(小学館・78年9月24日発行・8月24日実売)巻頭カラー「初公開! ウルトラひみつリスト」(資料・安井ひさし 金田益美
・『てれびくん』や『コロコロコミック』に連載されていた内山まもる先生や居村眞二先生をはじめとする多数の漫画家たちによるウルトラシリーズのコミカライズやオリジナル展開作品の数々


 それらでは、ウルトラマンたちは常に「ウルトラ兄弟」として、「単体」のヒーローではなく「集団」のヒーローとして、しかもスーパー戦隊のように最初から1組としての「集団」ヒーローだったわけではなく、一度は1年間の看板を背負った主人公クラスの単体ヒーローが結集した、最初から集団ヒーローだったグループよりも格上の「超集団」として感じられており、小学生たちの間でそれは深く浸透していた。


 『てれびくん』や『コロコロコミック』のカラーグラビアや連載漫画作品で展開していた広大な宇宙空間で怪獣軍団と激闘を繰り広げるウルトラ兄弟の大活躍を、テレビ本編にも期待していた男子小学生たちの視点で観た場合、今回のエピソードにかぎった話ではないのだが、『80』は前作『ザ★ウルトラマン』の中盤~終盤にかけてのエレク・ロト・アミア・ウルトラ5大戦士などが時折り助っ人参戦することでスケールを拡大したり、終盤では200万光年彼方の故郷・ウルトラの星・U40(ユーフォーティ)まで出陣して大艦隊戦やウルトラ8大戦士が集団戦まで繰り広げるようなエピソードと比べたら、少々スケールが小さすぎるように映っていたのではなかろか?



 それでは、本エピソード『99年目の竜神祭』はどうなのか? 本作に登場する三つ首怪獣ファイヤードラコは、云ってみれば「民話」における「妖怪」と同じ存在である。
 しかしだからといって、単純にスケールが小さな話だったとも片づけられない。スケールが小さなお話というものは子役ゲストが中心で「子供の日常」や「ご近所」などの身の丈の半径数十メートル程度を舞台とした所帯じみたエピソードに云えるのであって、「妖怪」のような「超自然的」な超常の能力を発揮する存在についてはこのかぎりではなく、宇宙大のスケール感やSF的な興趣とはまた異なる「非日常」のワクワク感を惹起するものではあるだろう。


 事実、ウルトラシリーズでは初代『ウルトラマン』(66年)の時代から、雪山の山村のゲスト少女の母親の残留思念が怪獣化したとおぼしき伝説怪獣ウーが登場して、しかもウルトラマンに倒されずに消えていくことで強い印象を醸しているが、再放送世代も含めて視聴者である子供たちに「コレもアリだ」との感慨を与えて好印象も与えているのは読者諸兄もご承知の通りだろう(『A』に登場した先とは別人の子役ゲストの父親が怪獣化した伝説怪獣ウー2代目は、初代とは異なり最後に絶命してしまうことで前座扱いの「弱い感じ」を醸してしまうのが残念ではあるが)。
 以後のウルトラシリーズに登場する、伝説怪人ナマハゲ・邪神カイマ(邪神超獣カイマンダ)・閻魔怪獣エンマーゴ・木枯し怪獣グロン・臼怪獣モチロンなども伝説怪獣ウーの系譜であり、「野生の生物」としての怪獣ではなく「大自然の精霊」や「妖怪」などの精神エネルギーのようなスピリチュアルな存在が実体化した怪獣が登場してきて、特にそれに対して視聴者である子供たちも大きな違和感や異物感を抱くこともなかったはずである。
 広い意味ではこの系譜に、単なる生物・動物としのて能力をはるかに超えて怪獣たちを復活させる呪術を披露した怪獣酋長ジェロニモンや、地球先住民ノンマルトの使者の真市(しんいち)少年の霊・水牛怪獣オクスター・牛神男(うしがみおとこ)・天女アプラサ・獅子舞超獣シシゴラン・白い花の精などの「超自然」的な存在たちを含めることもできるだろう。庶民の信仰エネルギーが天上界の神仏に通じたのか、あるいは万物有魂・アニミズム的な意志を持ったのか、劇中で神通力(!)を発揮してウルトラマンたちを助勢してみせた「お地蔵さま」や巨大な「観音さま」の像なども同様だ。
 本作『ウルトラマン80』でも本話のあと、相撲怪獣ジヒビキラン・マラソン怪獣イダテンランといった、子役ゲストが演じる子供としての姿を持つ「妖怪」やそれらが巨大化した怪獣が登場して、この系譜を推し進めてくれている。


 これら伝説怪獣が登場するエピソードは、第1期ウルトラシリーズ至上主義者たちによるリアルでハードでシリアスなSFドラマを一番のものとしたり、社会派テーマを持ったアンチテーゼ編を賞揚するような文脈では、低評価が与えられたり、そもそもスポットが当たってこなかったりした。しかし、特撮マニアたちもこの「民話」的で「妖怪」的な怪獣といった超常存在が登場するエピソードには感情面ではワクワクして好意は持っていたのだろう。
――第2期ウルトラシリーズの再評価に先鞭を付けたようなごく少数の先鋭的な特撮評論同人ライターは除くが、過半の特撮マニアたちは「妖怪」怪獣たちに対する好意を言語化・理論化して自分でロジカルに認識することができずに、良くてお笑いのネタとして揶揄的に言及したり、「何となくスキ」「俺、コレが無性にスキなんだよね」といった程度の没・論理で情緒的たったり偽悪的だったりした表現しかできていなかったのが、前世紀までの大勢であった(汗)――。


 それが証拠に平成ウルトラが始まってみれば、この「超自然」的な「妖怪」怪獣の系譜は意表外にも引き継がれており、宿那鬼(すくなおに)・妖怪オビコ・地帝大怪獣ミズノエリュウ・童心妖怪ヤマワラワ・戀鬼(れんき)・錦田小十郎景竜(にしきだ・こじゅうろう・かげたつ)などの怪獣や英霊(英雄の霊)がワラワラと登場してきた。そして、それに対して特撮マニアたちが批判を繰り出すこともない。むしろウルトラシリーズの幅の広さとして、どころか傑作エピソードとして肯定されたりもしている(笑)。



 そんな観点からも、この『99年目の竜神祭』を観ていこう。


 ゲスト主役である光男はただのやさしい少年ではなく、劇中でも何か得体のしれない怪しい存在としても描写されていく。事件らしい事件は「怪獣人間」である正体を見られてしまった「火吹き男」が村人を焼き殺すまで起きることはない。しかもようやく発生したこの事件は、酔った村人が底なし沼に落ちたものとして片づけられそうになる。
 しかし防衛組織・UGMのイトウチーフ(副隊長)とフジモリ隊員がいきなり応援に来ることで事態を変遷させていく。このふたりはUGM専用車・スカウターS7(エスセブン)で出動。しかし今回のUGMメカの登場は、この本編部分でのスカウターS7のみ。特撮場面ではUGM戦闘機による攻撃が描かれない。


 とはいえ、特撮怪獣番組としての見どころはある。
 

 まず、「怪獣人間」3人(3兄弟)の描き分けは、記号的ではあるが民話モチーフのエピソードとしては申し分がない。


 「火吹き男」は赤い装束(しょうぞく)姿で顔面は口が裂けているかに見えるド派手なメイク。その前年に子供間での「都市伝説」として全国的に大流行して、スーパー戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120130/p1)にも登場した「口裂け女」を彷彿(ほうふつ)とさせる。竜神祭の大道芸として火吹きを披露する場面では、観衆をバックに「火吹き男」の口から吐き出される火を合成したカットは実にいい感じである。
 (ちなみに、『ウルトラマンメビウス』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1)第40話『ひとりの楽園』でもこの「口裂け女」伝説は言及されている・笑)


 「怪力男」は青い装束姿。スキンヘッドのコワ面(もて)で、『ウルトラマンレオ』第20話『見よ! ウルトラ怪奇シリーズ ふしぎな子熊座の少年』で牡牛座怪獣ドギューの人間体を演じるなど、高身長の悪役俳優としても知られていた大前均(おおまえ・ひとし)にはまさにハマリ役! 竜神祭では頭で巨石をカチ割る荒技を披露したほか、矢的をも頭突きでノックアウト! 「怪力男」というよりは「石頭男」と呼んだ方がふさわしいような気もする(笑)。
 (大前氏は同じく円谷プロ製作の『SFドラマ 猿の軍団』(74年)では穏健派のゴリラであるビップ大臣を演じていることでも特撮マニアにはつとに有名!)


 「光男少年」は白装束姿がとてもよく似合う凛々(りり)しい顔の美少年。本作『80』のゲスト子役たちはハンサム、90年代以降の言葉で云うならイケメンが多いが、70年代までの特撮ヒーロー作品に登場する子役俳優たちと比べると、時代の空気の微妙な変化(髪型や服装の少々の洗練)や、キャスティングをするスタッフの方の良くも悪くもハンサムや可愛い子ちゃん重視・ルックス重視といった意識の変化もあるのだろう。やはりアカ抜けしている感がある。


光男「イヤだ! イヤだ! 人間の世界がいい! ここがいい!」


 「火吹き男」と「怪力男」に「竜玉」を奪うように命令されて葛藤する姿は、光男を演じた杉本浩一くんのようなマジメそうな美少年だからこそ「悲劇性」も高まって見えてくる。


 しかし抵抗も空しく、光男は神社での宝物殿の御開帳の際――この場面の厳(おごそ)かな雰囲気も実に味わい深い――、遂に「竜玉」を奪い取る!


 山奥に逃れてきた「火吹き男」「怪力男」「光男」ら3人こと「怪獣人間」たちが「竜玉」に手を合わせることで、巨大な三つ首怪獣ファイヤードラコに変身!


 東宝怪獣映画の宇宙超怪獣キングギドラが金色、『スペクトルマン』(71年)第32話『よみがえる三つ首竜!!』&第33話『SOS!! 海底油田』に登場するその名も三つ首竜が茶褐色だったのに比べて、ファイヤードラコは中央の首が赤、左の首が青、右の小さな首が白と、各「怪獣人間」の色分けどおりにカラーリングされている。そして中央の首は火炎攻撃、左の首はやはり頭突き攻撃と、「怪獣人間」時の攻撃技をそのまま踏襲!


 しかも、本編ロケ撮影の矢的に対して合成された特撮撮影側の巨大な「青い首」が頭突きをカマせるなどという面白い特撮カットもあり。
 実景の山々を前に逃げまどう村人たちの背景に、迫り来るファイヤードラコを合成した場面も臨場感がある。倒れこんだ矢的隊員の目線でとらえたかのような林を両脇に迫ってくるファイヤードラコのカットは、オープン撮影ではないのに低い位置からあおりで撮られているが、特撮スタジオの天井がバレないギリギリの仰角で撮られていることも特撮マニア的には注目ポイント!


 ファイヤードラコの火炎攻撃と頭突き攻撃の猛威に七転八倒したあげく、矢的隊員は遂に変身アイテム・ブライトスティックを拾い上げ、ウルトラマンエイティに変身!


 今回はバトルシーンも終始カメラの位置が低いままで引きぎみに撮られている。おかげで手前の田んぼのミニチュアにちゃんと青い稲が細かく植えられている様子もわかる!(田んぼのミニチュアだなんて前代未聞の特撮美術!) 瓦ぶきの民家や鳥居、電柱などもリアルに造形されている。


 火炎攻撃と頭突き攻撃の前に劣勢だったエイティだが、元々は光男少年であった「白い首」が反乱を起こして「赤い首」に噛みついた!
 ファイヤードラコが一瞬ひるんだ隙を見て、すかさずエイティは高々とジャンプ! 中央の「赤い首」に跳び蹴りを食らわせ、再度ジャンプするや、今度は「赤い首」と「青い首」を目がけて両足でダブルキック!


 両目から発する光線・ウルトラアイスポット、両腕をL字型に組んで右腕から発するサクシウム光線の連続撃ちで、「赤い首」と「青い首」にとどめをさしたエイティは、倒れたファイヤードラコの巨体から「光男」を助け出す。


 「竜玉」を置いてその場を去っていく光男。


 自分を育ててくれた「やまなみ村」を離れ、ひとりの人間として生きていくことを決意した光男の背を暖かく見守る矢的のラストシーンは、美しい夕焼けが余韻を残す。



 先に、特撮マニアたちもこの「民話」的な「妖怪」といった超常存在が登場するエピソードには感情面ではワクワクして好意は持っていたのだろうと語った。本話の場合はどうであったろうか? 明るく楽しい牧歌的な民話や童話といったテイストではなく悲劇性の方がやや前に出たエピソードである本話はやや湿っぽく写ってしまうあたりで、プリミティブ(原始的)な暴力衝動の発散や明朗なエピソードを期待している男児たちには、このような「悲劇」臭がただようエピソードはたとえその良さがわかったとしても、少々感動して泣き方面の情動を喚起されている自分(の弱さや繊細ナイーブさ)を家族に友人に見られてしまうことでの気恥ずかしさや照れクサさともあいまって、スナオに楽しめなさそうではある(笑)。
 私事で恐縮だが本話が放映当時、筆者は中学1年生であり特撮ヒーロー番組から卒業していた時期でもあった。この当時にこのエピソードをリアルタイムで鑑賞したとしても、ややウェットな話であることから、あまり快くは思わなかった可能性も実は高い(汗)。しかし長じてから鑑賞すると、本話独自の風情やその良さがよくわかる。手放しでホメるわけにはいかないが、手放しでケナしたいワケでもない。鑑賞している年齢によってもその評価は異なってきそうなエピソードである。げに作品評価とはむずかしい。しかし、シリーズ序盤ではともかくシリーズの後半にはこのようなウェットなエピソードがあることで、作品世界の作風の幅を広げる試み自体は是としたいのだ……



<こだわりコーナー>


*本文中では大阪・毎日放送製作の『まんが日本昔ばなし』の放映開始年を76年と記載したが、実は前年の75年1月〜3月に火曜19時の枠でも先行して3ヵ月間だけ放映があったことを世代人は覚えているだろう。俗に「腸捻転(ちょうねんてん)」と称される75年4月のネット改編の直前の時期であるため、この際は関東地区ではNET(現・テレビ朝日)で放映されていた。76年1月からの土曜19時枠での再スタート以降は大ヒット。最高視聴率は関東地区で33.6%(81年1月10日)、関西地区で39.6%(80年10月4日)を記録する。
 奇しくも『80』が放映されていた時期に最高視聴率が記録されていたのだが、本誌『假面特攻隊2010年冬号』(10年2月7日発行)に掲載された、特撮同人ライター・森川由浩氏調査の『ウルトラマン80』全話視聴率表によれば、『80』の関東地区の最高視聴率は18.7%、関西地区の最高視聴率は19.0%(共に第2話『先生の秘密』・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100507/p1)であり、『まんが日本昔ばなし』がいかに「お化け番組」であったかが一目瞭然であろう。
 しかしながら、クイズ形式のバラエティ番組『たけし・逸見(いつみ)の平成教育委員会』(91〜97年・フジテレビ)とテレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』(92〜97年・東映アニメーション テレビ朝日)が真裏で放送され始めたころから人気は急速に下降し、94年4月には土曜早朝のローカル枠に降格、9月には番組自体が終了を迎える(放映はその後もしばらく継続したが、すべて再放送である)。なお2005年10月から、これまた奇しくもかつて『80』が放映されていた水曜19時の枠で、傑作選をデジタル・リマスター化した再放送が行われていたが、平均視聴率は8%ほどだったそうで、半年で終了の憂き目を見ている。


*ボディーは一体でもシャムの双子のように三つ首であり、それぞれが独立した個性や感情を持っている怪獣といえば、『ザ★ウルトラマン』第12話『怪獣とピグだけの不思議な会話』(脚本・平野靖士)(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090719/p1)に登場した、巨大な貝殻に三つ首の兄弟怪獣が住み着いた姿をしている同居怪獣オプトだろう。この話も大いに泣かせる名編だが、そのラストは本話『99年目の竜神祭』とも相似している。おそらくは円谷プロ側のプロデューサーであった円谷プロ社長・円谷のぼる社長と満田かずほからのオーダーで、『ザ★ウル』第12話ラストの再現が本話には目論まれていたのではなかろうか?


*ファイヤードラコの青い首に該当する「怪力男」を演じた大前均はアクターズ・プロ所属の俳優であり、映画・ドラマの出演はそれこそ数えきれないほどなのであるが、本文中で紹介した『ウルトラマンレオ』『猿の軍団』以外にも、60〜80年代にかけて、特撮ヒーロー作品に多数ゲスト出演している。以下に代表的なところを列挙しておく(ほとんど悪役・笑)。


・『悪魔くん』(66年)第19話『地獄脱出作戦』 → えん魔大王
・『仮面の忍者 赤影』(67年)第52話『六大怪獣包囲陣』 → でっかでか東馬(とうま)
・『バンパイヤ』(68年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070311/p1)第9話『マッドパーの秘密』 → 巨人
・『ミラーマン』(71年)第41話『謎の異次元怪獣テロリンガ』 → 大男
・『人造人間キカイダー』(72年)第36話『狂ったジローが光明寺博士をおそう』・第37話『ジローの弟、強敵ハカイダー』・第38話『ハカイダーがジローを殺す!』・第43話『ジローの最期(さいご)かダーク全滅か?!』 → 熊野刑事
・『ファイヤーマン』(73年)第21話『殺しの使者デコンとボコン』 → デコン
・『ウルトラマンタロウ』第14話『タロウの首がすっ飛んだ!』 → 土木工事の現場監督
・『仮面ライダーストロンガー』第7話『ライダー大逆転!!』 → 大木高平(奇械人ワニーダに襲われる子煩悩な父親。善人役とは珍しい!)
・『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)第78話『黒い妨害電波!! 原始の雄叫(おたけ)び』 → 黒川隊員
・『ジャッカー電撃隊』第20話『暗黒の使者!! 透明怪物が闇を走る』 → クライムボス
・『バトルフィーバーJ』第16話『格闘技! 闇の女王』 → 格闘技怪人
・『電子戦隊デンジマン』(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120205/p1) → 終盤のレギュラー敵・バンリキ魔王



<2010年4月の『ウルトラマン』状況>


*『ウルトラマン80』放映30周年記念! 歴代ウルトラシリーズを週1で放映してきたCSファミリー劇場でもタイミング良く10年5月2日から毎週日曜20時から『ウルトラマン80』のオンエアが開始! さらに6月25日には『ウルトラマン80』30周年メモリアルDVD−BOX I 〜熱血! 矢的先生編〜(といっても第1話から第13話の学校編ではなく、第28話までを収録・ASIN:B003E3X5OI)がバンダイビジュアルから発売!


アサヒ飲料の缶コーヒー「BLACK WONDA(ブラック・ワンダ)」のCMで、あの「♪ワンダバダ ワンダバダ ワンダバダワン〜」という男声コーラスが印象的な、『帰ってきたウルトラマン』の防衛組織・MAT(マット)のテーマ曲が流れている! 特撮マニアのみならずアラフォー(40歳前後)世代の一般男性陣の心の琴線(きんせん)にふれる名曲で、注目度はバツグン! 次回作のCMではぜひ、郷秀樹役の団時朗(だん・じろう)、南隊員役の池田駿介、そして岸田隊員役の西田健(にしだ・けん)がトリオで出演することを切に願う!
 (後日付記:『キカイダー01(ゼロワン)』(73年)ことイチローも演じたことで有名な池田駿介氏は、2010年6月11日に逝去されました。氏のご冥福を謹んでお祈り申し上げます)


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2010年GW号』(2010年4月29日発行)〜『仮面特攻隊2011年号』(2010年12月30日発行)所収『ウルトラマン80』後半再評価・各話評より分載抜粋)


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ウルトラマン80#35「99年目の竜神祭」

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ウルトラマン80#40「山からすもう小僧がやって来た」

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ウルトラマン80#42「さすが! 観音さまは強かった!」 〜児童編終了

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『ザ☆ウルトラマン』(79年)最終回 #48「ウルトラの星へ!! 第2部 前線基地撃滅」

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『ザ☆ウルトラマン』(79年)最終回 #49「ウルトラの星へ!! 第3部 U(ウルトラ)艦隊大激戦」 ~大幅加筆!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100411/p1